※何となく「銀さん、土方さん、白血球王の三人でホテルに行く話」の続きっぽいですが、

これはリバの話なので苦手な方は読まなくて大丈夫です

※トッシー成仏前で、白血球王と土方さんは既にいたしたコトがあるということだけ頭に入れてお読み下さい

 

 

銀さん、白血球王、トッシーの三人でホテルに行く話

 

 

かぶき町の往来でトッシーは白血球王と出会った。

 

「おやー坂田氏、それはドラクエの勇者コスでござるな。なかなか似合ってるでござるよ」

[何だ十四郎、おかしな格好をして]

「十四郎って…いつの間にそのような呼び方になったでござるか?」

[本当にどうしたというのだ。しゃべり方まで変わっておるぞ?]

「どうしたもこうしたもねェよ。こいつは土方じゃねーんだ」

 

後方からやる気のない声が聞こえた。声の主―坂田銀時が「よう」と片手を上げて二人に近づく。

 

[銀時どういうことだ?こいつは十四郎ではないのか?]

「土方っちゃあ土方だけどよ…コイツは妖刀の呪いで出てきた別人格なんだよ」

[何だと!?十四郎は呪いのアイテムを装備していたのか?それは大変だ!]

「あー、大丈夫大丈夫。そのうち何とかなると思うぜ。な?」

 

銀時は適当に答えてトッシーに向き直る。

 

「さ、坂田氏どういうことでござる?坂田氏が二人…もしかして双子ナリか?さながらタッちゃんとカッちゃんのごとく…」

「あー、まーそんな感じよ」

「そうでござったか…」

「ところでよー、トッシー」

 

トッシーへの説明も適当にして、銀時はガシッと腕をトッシーの首に回し顔を近付けて話す。

 

「なななっ!ち、近いでござるよ坂田氏ィー」

「今日は土方に会えると思ってウチで待ってたのによー…」

「あっ、十四郎と約束してたでござるか?」

「約束っつーほどじゃねェが休みの日は大概来てくれんだよ」

「ちょうど限定モノのDVD発売日と十四郎の非番が重なったから出てきたでござる」

「…で、目当てのDVDは買えたのか?」

「買えたでござるよ!」

「じゃ、さっさと土方に戻れ」

「嫌でござる。出てきたからには思い切り楽しんでから…」

「あっそ…じゃあ俺が楽しいトコに連れてってやるよ」

「楽しいトコ?」

「そっ。…お前も来いよ」

 

トッシーに回していた腕を外すと、銀時は白血球王に声を掛ける。

 

[どこに行くと言うのだ?]

「あそこ」

 

そう言って銀時が指さしたのは、洋館のような建物。

 

[銀時、あれはもしや…]

「そっ、ラブホ。最近できたばっかで部屋もベッドもデカくて、三人で使っても余裕なんだってさ」

[…そういう情報を一体どこから仕入れているんだ?]

「コンビニバイト中に雑誌立ち読みするとか…。とにかく行こうぜ」

 

銀時はトッシーの手首を掴むと洋館に向かって歩き出す。それを慌ててトッシーが止めた。

 

「さささ坂田氏!待つでござる!」

「…んだよ。思いっきりヨくしてやるって!」

「そそそそういうことじゃないナリ!確かに、坂田氏と十四郎が、こっ恋人同士だということは拙者も知ってるでござる。

しかし今、この体は拙者の物であって…」

「俺たちとラブホに行くのが嫌なら土方に戻れよ」

「俺たちって…もももしやカッちゃんも一緒に行くでござるか?」

「…あっちがカッちゃんつーことは、俺がタッちゃんか?」

「…坂田氏の方が成績悪そうナリ」

「るせェ!…じゃあオメーが南ちゃんだな」

「何を言ってるんだい坂田氏?拙者は男で…」

「んなこたァ分かってる。でも、まあ役割的に、な」

 

話しながらもグイグイと手を引き、トッシーは遂に洋館の前まで連れて来られてしまった。

ちなみに白血球王は黙って二人の後をついてきている。実は以前にもこうして銀時、土方と三人で

ホテルに入ったことがあった。白血球王はそこで初めて人と交わることの悦びを知ったのだった。

 

「坂田氏、拙者これからアキバに…」

「ああ?ここまで来たんだから腹括れや」

[銀時、十四郎がこんなに嫌がっているのだから今日はやめにしないか?]

「だからコイツは呪いの産物で土方とは違ェんだよ!で、この呪いを解くためにはココに入ることが必要不可欠なんだって」

[そうだったのか…。十四郎、辛いと思うがお前のためだ。我慢してくれ]

 

そう言うと白血球王はもう一方のトッシーの手首を掴み、三人で洋館風ラブホテルへと入っていった。

部屋へ入ると二人はトッシーの両脇を抱えてベッドに転がす。

 

「ううっ…カッちゃんまで酷いナリ」

[俺は白血球王だ。十四郎、早く呪いから解放されて俺のことも思い出してくれ]

「いい加減諦めて土方に戻れよ。…それともマジで俺らにヤられてェの?」

「わっ、分かったでござる」

 

トッシーはハァと溜息を吐いて軽く目を閉じた。

精神世界の奥底に引っ込んでいるらしい、土方の精神に語りかけているようだ。

銀時と白血球王はその様子をじっと見守っていた。

 

五分ほど経過した頃からだろうか、トッシーの顔が徐々に蒼褪めていった。

白血球王は声を掛けようとしたが銀時が止めた。

 

更に五分ほど経過すると、トッシーはダラダラと冷や汗を流していた。さすがにこのまま放っておくのは危険だと思い、

銀時はトッシーの頬を軽く叩いた。するとトッシーはゆっくりと目を開ける。

 

「おい、大丈夫か?」

「さ、坂田氏…」

「まだトッシーなんだな?土方はどうしたんだ?」

「と、十四郎は…」

「何だよ。まさか戻れねェんじゃねーだろうな?」

「も、戻ろうと思えば戻れるでござる。ただ…」

「ただ?」

「ととっ十四郎が…ここは拙者に任せるって…」

「…はぁ?」

「拙者は、その…経験が、ないから…」

「この機会に、俺に可愛がってもらえって?」

「せせせ拙者は嫌だと言ったでござる!でででも十四郎は終わるまで戻らないって…」

 

トッシーは既に半泣き状態である。銀時としては身体が土方である以上、抱くことに抵抗はない。

話しているとイライラするがトッシーだって土方の一部であり、本気で嫌いにはなれない。

そもそも、自分と同じ顔というだけで別個体の白血球王と土方が交わるのだって許したのだ。

土方と身体を共有しているトッシーなら何の問題もないと思っている。

 

[銀時どういうことだ?十四郎は…]

「コイツを気持ちよーくさせてやったら戻ってくるってよ」

「さささ坂田氏ィ!?」

[そうか…ならば俺も協力しよう]

「おう。二人でコイツを昇天させてやろうぜ」

 

 

銀時と白血球王はニッと笑みを交わし、トッシーを連れて浴室に向かった。

 

(09.09.16)


タッちゃんとカッちゃん…今の若い人も分かります、よね?佑助と佐介の方が良かったかな?

続きは18禁になりますが、その前におまけとして土方さんとトッシーの脳内会話をどうぞ おまけなんかいらないから早くエロ!という方はこちらからどうぞ