特に深く考えてたわけじゃない。何となく歩いてたら仕事(捕り物)中のアイツがいて、何となく見てたら
アイツの背後に刀持った野郎が忍び寄っていて、「危ないなァ」と思った時には体が動いてた。
アイツをどかせて、アイツと斬り合ってたヤツの刀を木刀で、背後から来てたヤツの刀を左手で払って
後はテキトーに暴れた。大した相手じゃなかったから、アイツの仲間が応援に来る前に片が付くと思った。
それがまさか、あんなことになるなんて…



病院ではお静かに



ここは大江戸病院。入院病棟の一室には、襟元から白い包帯を覗かせ、ベッドに横たわる「土方」と
その横で申し訳なさそうにする「銀時」の姿があった。

「なんでだァァァ!?」
「まあまあ、落ち着けよ土方。傷に障るぜ」
「ふざけんな!元凶に言われたかねーんだよ」
「元凶って酷ェな…。俺はお前を助けようとだな…」
「オメーがいきなり蹴り飛ばしたせいで大怪我したんだろーが!せめて手で押せや!」
「いや、だってさァ…後ろから敵が…。それで、なるべく早くしなきゃって…」
「後ろの敵にゃ気付いてた。…テメーが横から攻撃してくるたァ予想外だったがな」
「攻撃じゃなくて助けようと…」
「気配を絶って近付いて蹴り入れたってのか?そのおかげで俺はバランス崩して自分の刀が腹に刺さったんだぞ!」

銀時は土方に代わって戦っていたため、土方の状況に気付くのが遅れてしまった。

「いやぁ〜、オメーが血の海の中で倒れてんの見た時は生きた心地がしなかったぜ」
「生きた心地しなかったのはコッチの方だ!あのまま放置されてたら出血多量で死んでたぞ!」
「本当…オメーの部下って頼りになるねェ。ささっと手当てしてくれてよー」

銀時が土方を強制的に戦線から離脱させて間もなく、真選組の応援が駆け付けた。彼らは血塗れの土方を発見し
即座に応急処置を施して病院に搬送したのだった。

「しかもアバラ三本折れたんだぞ。思いっきり蹴りやがって…」
「ホントーにすんません」
「ったく…」
「でも…本当に良かった。土方が生きてて…」
「ケッ…テメーなんぞに殺されてたまるか」
「ちゃんと、治るまで看病するからね」
「別に、いい…」

急に神妙な顔つきになった銀時に、土方もこれ以上憎まれ口を聞けなくなる。しんみりしてしまった空気を
和ませようと、銀時はおどけて言った。

「遠慮しなくていいぞ〜。ここは個室なんだから、人目を気にせず銀さんに甘えられるよ〜」
「いや、結構だ」
「恥ずかしがらなくていいぞ。下(しも)の世話も任せとけ」
「あのなぁ…身動き取れないほどの怪我じゃねぇんだ。そんなもん、いらねーよ」
「厠の方じゃなくてさ、別のモン出すのをお手伝いしようかと…」

銀時はニヤニヤと笑いながら右手を筒状に丸めて、ナニかを上下に擦る真似をした。
それを見て土方は顔を顰める。

「…もっといらねェ」
「そんなこと言ってぇ…本当はヤってみたいんだろ?病院プレイ」
「変態のテメーと一緒にすんな」
「その変態と付き合ってるテメーも変態だろ?つーわけで…」
「お、おいっ」

銀時はブーツを脱いで土方のベッドに潜り込んだ。土方は掛け布団を捲り、足をばたつかせて抵抗する。

「暴れんなって。足は怪我してねェけど、動いたら腹の傷に響くだろ」
「だったらやめろ!」
「大丈夫大丈夫。オメーは寝てるだけでいいから。ちゃーんと気持ちヨくしてやるって」
「それが余計だっつってんだろ」
「あっ、最後まではヤらねェから安心しろよ。口でするだけだから。怪我させちまったお詫びのご奉仕v」
「やーめーろー」
「それから声は抑えろよ。個室といっても防音じゃねェんだからな」
「おい、人の話を…」
「土方の熱を…ちゃんと生きてるってことを、感じたいんだ」
「―っ」

真剣な眼差しで正面から見つめられ、土方は言葉に詰まった。

「なあ土方…どうしてもダメ?もしかして、できないくらい辛い?」
「そういうわけじゃ…」
「じゃあ、怪我させた張本人の俺なんかに触られたくない?俺のこと、嫌いになった?」
「そんなこと言ってねェだろ」
「でもさ…」

銀時の目に涙が滲んだ。

「…分かった。一回だけだぞ」
「本当!?なぁんだ…やっぱり土方も病院プレイしたかったんじゃん」
「てめっ、嘘泣きか!?」

瞳を輝かせて土方の下着に手をかけた銀時を見て、土方は再び暴れだす。

「もう観念しろって」
「くそっ!」

銀時は土方の下着を膝まで下ろし、その上に跨った。
下着と銀時が拘束具の役割を果たし、土方は足を動かすことが困難になった。

「騒いだら人が来るぜ?こんな格好、誰にも見られたくねェだろ?」
「…テメーにも見られたくねェよ」
「銀さんはトクベツでしょ?」
「チッ…」
「へへっ…」

土方は諦めたように全身の力を抜く。何だかんだ言っても、最終的には自分の好きにさせてくれる土方を
銀時は慈しみを込めて見つめた。すると土方はなんとも居たたまれない気持ちがした。

「…ンだよ」
「土方、愛してるよ」
「…下らねェこと言ってんじゃねーよ。ヤるならさっさとヤれ」
「はーい」

銀時は二コリと笑って身を屈め、まだ柔らかい土方のモノを裏返して舌を這わせた。


「んっ…」


根元から先端に向かって丁寧に舐めていくと、一物は一気に硬度を増す。


「嫌がってたわりに反応早いね」
「るせっ…」


銀時は右手で土方の双珠を包み、フニフニと揉んだ。


「こんな所でヤられて興奮してんの?やっぱ変態だなオメー」
「違っ…くっ!」


否定はしてみるものの、下半身は問答無用で昂ぶっていく。銀時は竿を握り、身の乗り出して土方の顔を覗き込んだ。

「ねぇ…これ、押してみる?」
「はぁ!?」
「このボタン押したらさァ…ナースが駆け付けてくるんだよね〜。ナースに恥ずかしい格好見てもらおっか」
「やめっ…」
「あっ、その前にマイク通して恥ずかしい声聞かせる?ほらっ」

銀時がナースコールのボタンをひらひらと目の前で翳し、土方はそれを手で振り払った。

「いい加減にしろ」
「でもよー、お前のカチカチになってんぞ。…本当はこういうの好きなんだろ?」
「好きじゃねェ!」
「本当かなァ…。もしもーし、土方くんの容態が急変しましたー」

銀時はマイクに向かって言った。

「てめっ!っざけんな!すぐに訂正しろ!」
「さーてと、どんなナースが来るかなァ。…若い美人のナースだったら面白いよなァ」
「なに呑気なこと言ってやがる!さっさとどきやがれ!」
「何言ってんの?ココからが楽しいんじゃない」
「お、おい、やめっ!」

土方の目をじっと見つめながら、銀時は竿を扱き始めた。


「やめっ…んっ…くっ!」
「すげぇヨさそう…。先走りも漏れてきたし…ぬるぬるチ○コ見られちゃうよ…」
「だ、から…やめろって…んんっ!」


その時、廊下を歩く足音が聞こえた。足音は徐々に近付いてくる。


「っ!!」
「あ、今すげぇ感じただろ?」
「もっ、やめ…」


足音はどんどん大きくなり……そして、次第に小さくなっていった。

「えっ…」
「どうしたの?廊下を人が通っただけじゃ物足りない?」
「てってめー、ナースコールのボタン…」
「押してませんー。真面目にお仕事してる人の邪魔しちゃ悪いでしょ」
「てんめっ…」
「あっれぇ〜、もしかして本当に見てほしかった?意外…」
「そうじゃねェ!もう、やめろ!」
「またまた〜…この状態じゃ辛いくせに。…大丈夫。ちゃーんとイカせてあげるからねっ」
「やめっ、くっ!…んんっ!」


銀時は再び土方の膝の上に座り、体を屈めて一物を咥えた。


「…っ!!」


竿を伝う先走りを全て舐めとり、新たに溢れ出した雫も啜っていく。
快感に朦朧とする意識の中で、土方は自分の膝に当たる硬いモノの存在に気付き、足を左右に軽く揺すった。


「んぶっ!…おいっ、怪我人はじっとしてろよ」
「遠慮しなくていいぞ。足は怪我してねェからな」


土方はニッと口角を上げて右膝で銀時の股間を押した。


「ちょっ、やめっ!んんっ!!」
「随分ヨさそうだな…。テメー、普段ドSとか言ってるわりに、足蹴にされんの好きなのか?」
「ふざけんなよ。もうすぐイキそうなくせに…」
「あっ…くっ!!」


銀時は土方のモノを口に含み、じゅるじゅるとキツめに吸った。


「くっ…ぁ…くぅっ!」
「ふっ、んっ…んんっ!」


土方も足で銀時のモノを刺激するが、先に刺激されていた分、早く限界が訪れた。


「ぁ、くっ…んんーっ!!」


銀時の口内に土方の精液が流れ込んだ。


「ハァ、ハァ…くそっ!」
「なんで悔しがるの?この状況じゃ土方が先にイクのは当然だろ?」
「チッ…」
「でもさ…俺ももう、引き返せないとこまでキてるからさァ…」
「ああ。責任は取るぜ」

土方は足の裏を銀時の股間に押し付け、足の指を動かした。

「いや…さすがにコレでイカされるのはちょっと…。銀さん、オメーみたいにMじゃねェから」
「誰がMだ!」
「あっ、ちょ…やめて。意外とヤバイから…」

銀時は後退り、土方の足から逃れる。

「てめっ…逃げんなよ。イカせてやるって言ってんだろ」
「だから足はやめてって。ねっ?」
「…仕方ねェな」
「あ、大丈夫?」

土方が体を起こすのを銀時が支える。

「前に立て」
「あ、はーい」

上体を起こした土方の足を銀時が跨いで立つと、土方は銀時の前を開けて猛ったモノを取り出す。

「下着も濡れてんじゃねーか」
「オメーの足癖が悪いせいでね」
「足癖悪いのはテメーだろ。テメーの蹴りのせいでここにいるんだからな」
「はいはい。ごめんなさい」
「分かればいい」
「んっ…」

土方は銀時のモノを咥えて口の中で舌を蠢かせた。


「ふっ…んんっ!」


銀時は土方の肩に手を付き、身体を震わせた。


「んっ…くっ…あ、もうヤバイっ!」
「んっ、んっ、んっ」


限界まで膨れ上がったモノを土方は音を立てて吸う。


「はっ…んっ!…もっ、イク!」


銀時は土方の頭部に手を添えて腰を動かした。


「んぐぅ!」
「くっ…!!」


土方の喉の奥に銀時は吐精した。


「ゲホッ!ガハッ!て、てめぇ…」
「あ、ごめーん。苦しかった?」
「苦しいに決まってんだろ!早く下りろ!」
「ごめん、ごめん…」

銀時はベッドから下り、脇に置いてあったコップに水を入れて差し出す。

「ったく…本当にテメーはよー…」
「ごめんねー。でも、気持ちよかった」
「そうかよ…」
「あの…明日からは普通に看病します」
「そうしてくれや…」
「土方…」
「あ?」
「本当に…生きててよかった」
「…そーだな」

二人は存在を確かめるように唇を重ねた。


*  *  *  *  *


「…静かになりましたね。沖田隊長、そろそろいいんじゃないですか?」
「そう思うんならお前が開けろ、山崎。俺ァ、ホモの濡れ場を見るのはごめんでィ」
「いや、でも…さすがに病院でそんな激しいことはしないんじゃ…。副長は怪我人ですし…」
「だからそう思うんならお前が開けろって」
「いや、それはちょっと…」
「チッ…土方の野郎…」

土方の様子を見に来た沖田と山崎が、中に入れずに扉の外で待っていることを二人が知るのはもう少し後のこと。


(10.09.10)


クネ様のとあるお祝いに捧げるリク小説です。「銀さんか土方さんが怪我をして、心配して安心して、なぜかアハンな事に…」というリクエストでした^^

そういえば病院ネタってなかったです!こんなおいしいネタなのに…クネ様ありがとうございます!お待たせしてすみません。そして肝心な「アハンな事」が中途半端ですみません。

本番には至りませんでした^^; でも管理人は、こういう攻受不明なエロが好きなんです!この後土方さんは、銀さんの献身的な看病により快復に向かうと思われます。

クネ様、こんな駄文ですが、お祝いの気持ちはたくさん込めました!よろしければお持ち帰りくださいませ。 そしてここまでお読みいただいた方々、ありがとうございました。

追記:続きを銀土で書きました。

 

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