「んっ……」
「んっ……」


シティホテルの一室。金時とトシーニョは扉を閉めると同時に抱き合い、唇を重ねた。
もう何日も互いの温もりを感じていないような錯覚に陥る。
この世界にたった二人で飛ばされて二日。初日は緊張と不安による疲れでホテルに着いて
すぐ眠りに就いた。普段の生活でも仕事に疲れてそのまま寝入るのはよくあることだけれど、
キスの一つもしなかったのは昨日が初めてだった。


「んっ、ん……」
「ん……」


片腕を相手に回し、もう片腕で服を脱ぎながらダブルサイズのベッドに向かう。


「ハァッ……」
「んっ……」


余計な衣服を脱ぎ捨てて、ベッドの上、ぴたりと肌を重ね合わせる二人。
下になった金時は足を開き、キスの合間に言う。


「土方……早く……」
「ああ」


頬にキスをして、土方の身体が離れていく。
もっと深く繋がるためだというのは分かっているけれど、キスの届かぬ距離がもどかしい。


「あぁっ!」


性急に行われた挿入。その直後、謝罪の言葉とともにキスされたから、離れがたかったのは
トシーニョも同じだったのだと知る。


「んぅ、んっ……んー!」


キスをしたまま、金時はトシーニョの腰に足を巻き付け腰を揺らす。自分のナカにあるモノの
存在を感じ、自分のモノはトシーニョの身体に擦れて気持ちいい……そんな金時の口内を
トシーニョは味わい尽くしていた。


「ん、あ……あ、んん……んうぅっ!!」


全身をビクビクと痙攣させて金時は吐精し、トシーニョもそのナカで果てた。



「ハァ……んっ、んっ、んっ……」
「っ……ぎんっ……」


一呼吸置くと、金時は身体の間に手を入れて自身を扱き始める。金時が感じる度、後ろも
収縮してトシーニョのモノを締め付けた。


「んっ……もういいよ。上乗って……」
「ああ」


繋がりを解いて身体を起こすと、金時も上体を起こして胡座をかく。その肩に手を置いて、
トシーニョは金時の上に腰を下ろしていった。


「っ……あぁ……」
「キスしよ?」
「んっ……」


座りながらキスをして、舌を絡ませ合う。金時の手がトシーニョのモノを握った。


「あっ、んんっ……んっ、ん……」


快感で離れそうになる唇を金時に抱き着いて縫い留めて、トシーニョは与えられる快楽を享受する。


「んあっ!」


つっと指を這わせて背筋を仰け反らせ、露わになった鎖骨へ吸い付く金時。唇が離れると
そこには紅い痕が残る。
お返しにとトシーニョも肩口へ痕を残し、二人は果てるまで、幾つもの証を互いの身体に
刻み付けた。

(12.11.27)


短くてすいません。4話目というより、3.5話目(3話目のおまけ)という感じですね^^; 最終話までにもう一回リバエロ入る予定です。

追記:続きはこちら