自分が変われば相手も変わる〜最終章〜
「うっ…あ゛あ゛あ゛…」
「大丈夫か、銀時」
ベットの上で全裸で四つん這いになり、土方の指を二本受け入れた銀時は苦しげな声を上げる。
「な、にが?…ぜんっぜん、へいき、だけど?」
「無理すんなよ」
「あ゛っ…むり、じゃねェ」
「…今日はここまでにしとくか」
明らかに無理をしている銀時を気遣い、土方はナカから指を抜いた。
「てめっ、なに抜いてんだよ」
「今日はもうやめようぜ?別にいつだって出来るんだからよ…」
「嫌だ!今日ヤんなきゃ、次もまた俺が突っ込まれるじゃねェか。絶対に今日、最後までヤってやる」
「…んなこと言ったってテメー、辛そうじゃねェか」
「大丈夫だって言ってんだろ?ほら、早くチ○コ入れろって!」
「ハァー…指二本でやっとなのに入るワケねーだろ」
「本人が大丈夫って言ってんだから大丈夫だ。ほらほら土方ァ〜、は・や・くぅ〜」
「…分かったよ。続き、すればいいんだろ?」
「よしっ、こい!」
「…力抜けよ」
気合いを入れて四つん這いになった銀時に、土方は溜息を漏らしつつ再び指を挿入した。
(うあ゛…この違和感がキツいな。…でも我慢だ。これが終われば土方に突っ込める、これが終われば土方に…)
心の中で呪文のように繰り返しながら、銀時は必死に体内の異物感と戦っていた。
そんな銀時を少しでも楽にさせようと土方は前に手を伸ばす。
「ちょっ…そっちはいいから」
「なに言ってやがる。後ろだけじゃ辛いんだろ?」
「でも……あっ、くっ、あっ!」
一物を刺激されると、銀時は漸く感じ入った声を漏らす。
土方は前の刺激を中心にして、ゆっくり後ろに埋めた指を動かした。
「うっ…あっ、くっ!」
前の刺激が加わったことで銀時の身体から力が抜け、先程よりもスムーズに抜き挿しできるようになる。
「はっ…あっ!うっ…」
「もう、大丈夫そうか?」
「はぁ…だい、じょぶ、だから…」
「キツかったら言えよ」
「うん…」
二本の指に抵抗がなくなったところで、土方は指を引き抜いた。
そして自身にも潤滑剤を塗り、銀時の入口に照準を合わせる。
(うおおおっ…土方のチ○コがケツに当たってる!遂にアレが入んのか…やべぇ、ちょっと泣きそう…)
「銀時…」
「う…い゛っ!………たく、ねぇ」
先端を少し埋めただけで銀時に激痛が走った。だが銀時は相変わらず虚勢を張っている。
土方は再び前への愛撫を始めた。
「う゛…あっ!ぐっ…あっ!」
前で感じて力が抜けたところを見計らって、土方はじっくり時間を掛けて奥へと進んでいった。
そして遂に、土方のモノが全てナカに納まった。
「全部、入ったぞ…分かるか?」
「…マジでか?はぁ…やっとか…」
「銀時…お前んナカ、すげェ気持ちイイ…」
「そう、かよ…」
一つになった二人は、土方が銀時に後ろから覆い被さるような姿勢で暫くの間抱き合っていた。
「そろそろ、動いていいよ」
「…本当に大丈夫か?」
「うん…。入ってる状態に、大分慣れてきた」
「じゃあ動くぞ」
「んっ…」
ずるりと土方は自身を半分ほど抜き、再びゆっくり根元まで沈める。
「うあ…あ…う゛〜」
「だ、大丈夫か?」
「なん、とか……うあぁっ!!」
「ぎっ銀時!?」
土方の先端がナカのある箇所を掠めた時、銀時は背を弓なりに撓らせて叫んだ。
「い、いまの…なに?」
「今のって…ココか?」
「ああぁっ!そっそこ、やめろっ…」
「銀時…前、硬くなってんぞ」
「う、そ…」
挿入の痛みで一度は萎えかけていた銀時のモノはパンパンに膨らみ、雫を零していた。
「ココがいいんだな?」
「ちがっ…ああっ!!待っ…やめっ!ああっ!」
探し当てた快楽点を突かれると、銀時は全身を震わせて嬌声を上げた。
「やあっ!うぐっ…ああっ!やめっ…ひじ、やだぁっ!!」
「くっ…」
銀時が感じると無意識にナカのモノを締め付け、土方も強い快楽を感じた。
土方は銀時の前を扱き始める。
「うあっ!もっ…でるっ!でる、から…ああっ!」
「ああ、イケよ…」
土方は腰と手の動きを速くした。
「ああっ、ああっ…い、く……ああぁぁっ!!」
「くっ…はぁっ!」
前後からの刺激に耐え切れず銀時は精を吐き出し、その直後に土方も果てた。
* * * * *
「なァ、土方…お前、いつの間にゴム着けたの?」
情事の疲労がやや回復した頃、銀時は隣で横になっている土方に尋ねた。
コトが終わり、土方が抜け出すと銀時のナカは空っぽだった。銀時はそこで初めてゴムの使用を知ったのだ。
「いつの間にって…入れる前に決まってんだろ」
「そうなんだけどさァ…全然気付かなかった」
「俺が後ろにいたからだろ」
「それもそうか…」
「ところで、体は平気か?」
「あ〜、腰とかケツとかだりィけど…まあ、抱かれんのも悪くねェ、かも」
「そうか…」
「…あっ、でも次はお前の番だからな。覚悟しとけよ!」
「分かってる…」
「よし」
初めて繋がれた恋人たちは、今夜もいつものように抱き合って眠りに就いた。
(10.02.04)
これで一応終わりなのですが…「一応」です^^; まだ最終章最終節が残っています(笑)。お気付きの方もいらっしゃるとは思いますが、この話は2つで1セットなんです。
そしてこれもお分かりかもしれませんが、もう1つは土方さんが主役です。付き合う前からのあれこれを土方さん視点でサラッとまとめて、最終節・銀土18禁に続きます。
ちなみにタイトルの「自分が変われば〜」は折衷案のことです。譲り合いって重要ですよね^^ まずはリバ連載銀さん編、最後まで読んでいただきありがとうございました!
追記:続きはこちら→★
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