2009年銀誕おまけ(リバ版)
「すげーな、岩風呂だぜ!土方も早く来いよ!」
「ああ、今行く…」
部屋で少し寛いだ二人は、貸切の露天風呂へ来ていた。一人分の洗い場に、大人二人が足を伸ばして余裕で
入れる程の岩風呂。眼下を川が流れていた。銀時は膝から下だけ湯に入れて岩に腰掛け、周りの景色を眺めている。
土方もさっとシャワーで身体を洗って銀時の隣で湯に浸かった。
「すぐ近くが川なんだー。…結構流れが速ェな。昨日、この辺は雨だったからか?」
「そうかもな。…銀時、寒くねェのか?」
土方が肩まで湯に浸かっても、銀時は相変わらず岩に腰掛けて川を眺めていた。
「大丈夫大丈夫。足だけ浸かってても結構温まるモンだな…おっ、アッチにちょっとした瀧があるぜ?」
「ああ。そんでこの辺を瀧乃湯温泉っつーんだろ?」
「あっ、そうなの?よく知ってんなー」
「…電車の中で読んだパンフに書いてあったじゃねェか」
「そうだっけ?俺、メシと風呂のとこしか見てねーからよ…」
「相変わらずだな…」
「はははっ。…なあ、土方…」
銀時も岩から降りて土方の隣に座って肩まで浸かる。そして土方にピトッとくっ付いた。
「どうした?寒くなったのか?」
「そうじゃねェよ…ここ、使えるのは一時間だけだから、あと四十分くらいしかねーんだけど…」
貸切風呂は一回の利用が一時間以内と決められている。
一時間経つと従業員が片付けに来るので、それまでに服を着て脱衣所を出ることになっているのだ。
「残り時間はそんぐれェだろうな。…それがどうしたんだ?」
「なあ…ヤろうぜ」
「分かった…」
「えっ!ホントにいいの?」
「なんだよ…自分から言っといて嫌なのかよ…」
「嫌じゃない!けど…お前はこういうトコでヤんの、嫌いかと…」
「そりゃ…貸切とはいっても公共の場だし、あんま好きじゃねーのは確かだけど…」
「けど?」
「今日は…お前の誕生日だから、その…」
「銀さんの誕生日だから、トクベツ?」
「そ、そうだ!」
「へへっ…ありがと」
銀時は土方の顔をこちらに向けて触れるだけの口付けをした。唇が離れたところで土方が訊ねる。
「で、どっちがヤりてェんだ?」
「俺が決めていいの?」
「ああ、誕生日だからな」
「そっか…うーん、折角だから両方ヤりたいんだよねー」
「…んな時間はねーぞ」
「そうだよねー。じゃあ…下で終わった方が楽だから、今は上にする」
「おう」
ここでの役割が決まったところで、二人は再び口付ける。土方の口内に舌を捻じ込み、
舌を絡め取ってチュウチュウ吸うと土方は腕を銀時の首に回して応える。
「んっ、ふぅっ!…んんっ!」
口付けはそのままに、土方の頭を固定していた手を片方下ろして胸を撫でる。
銀時の手が胸の突起を掠める度に、土方の身体は反応し、湯がピチャピチャと跳ねた。
「ふぅんっ!…んっ!んっく!」
人差し指と親指で突起を摘まむと土方の腕に力が籠る。銀時が薄っすらと目を開けて様子を伺うと、
湯の中で剥き出しの下半身が反応しているのを見て取れた。
銀時は唇を離すと土方を立たせて岩に手を付かせ、自分は後ろから土方を抱き締めて再び胸の突起を捏ねた。
「あっ!…んっ!…はぁっ…」
「…次はどうしてほしい?」
「はっ…ど、してって?」
「銀さんの誕生日に頑張ってくれてるお礼。何でも聞いてあげるよ?」
「んぁっ!…もっ、下、触れ…あぁっ!」
求めに応じて銀時は土方のモノを握るとゆっくり上下に扱いていく。
「これでいい?」
「あっ…もっ、もっと……強く…ああっ!」
「…こう?」
「はっ、あっ!…もっ、イク…」
「…それはだめ。一緒に、ね?」
ダラダラと先走りを零し、あと少しで達するという時に銀時は手を止め、土方の顔を覗き込む。
「一緒にイキたいからさァ…入れていい?」
「んっ、分かった…」
土方の先走りに濡れた指をナカに挿入する。一本の指を前後に抜き差しするだけで土方の全身が震える。
「ああっ!…やっ、イッ……やぁっ!…ふあっ!」
銀時は土方の根元を強く握って達せないようにした。
普段の土方なら悪態のひとつでも吐いているところだが、今日は銀時の誕生日なので素直に寸止めを受け入れる。
「俺がイキそうになったら手ェ離してあげるからね」
「あ、ああ…。…はあっ!ああっ!」
指をもう一本増やして後ろの窄まりを解していく。一緒にイキたいという銀時の願いを叶えるため、
土方は必死で快感の波をやり過ごそうとする。
だが銀時は容赦なく前立腺を責めるので、土方は後ろから銀時に支えられていないと立っていられない状態だった。
「ああっ!ああっ!ああっ!」
「そろそろ…入れていい?」
「い、いいからっ……早くっ!ああっ!」
「じゃあ入れるよー」
ズブズブと銀時の一物が埋め込まれていくと、土方は入口をキュウッと締め付け全身を痙攣させる。
土方のモノは今にも弾けそうなほど張り詰めているが、それでも銀時と一緒にイクために我慢していた。
「全部入ったよ…」
「んんっ!…っ!」
「…動いていい?」
土方はコクコクと頷き、それを確かめてから銀時は抜き差しを始めた。
「あっ!あぁっ!…ひああっ!!」
銀時の先端が前立腺を掠め、更に強い快楽が土方を襲う。
土方は背を仰け反らせて叫び声のような喘ぎを上げた。
「ああっ!ああっ!…もう、ダメだっ!!い、イクっ!!」
「んー…もうちょい我慢して?」
「やぁっ!!手…はなしっ…ああっ!!」
「だぁめ」
尚も銀時は土方の性感帯を狙って突いていく。土方は体勢を保つことができず岩にしがみ付いていた。
「ひぁああっ!…やだっ!!い、イキた…っあああ!!」
「はぁ…土方のナカ、ギュルギュル絡みついて、すっごく気持ちイイよ」
「やあぁっ!ああっ!!…あああっ!!」
「くっ、そろそろ…ヤバい、かも」
銀時がラストスパートをかけるように動きを速くしたその時…
「お時間ですよー」
脱衣所の扉の外から従業員らしき人の声が聞こえた。二人ともその声に驚いて固まり、
銀時はその拍子に土方のナカへ吐精し、銀時の手が緩んだことで土方も岩肌に白濁を飛び散らせた。
「あー、すんません。今出まーす」
入口に向かって銀時が叫ぶと土方のナカに入っていた自身をズルリと抜いた。
「ぁ、ぁ、ぁ…」
「ゴメンな、焦らし過ぎた。…立てるか」
「な、なんとか…」
簡単に後始末を済ませ、二人は急いで浴衣を羽織って外へ出た。
扉の外では掃除用具や補充用のシャンプーなどを持った従業員が待機していた。顔が赤いところを見ると、
中で何が行われていたのか気付いているのだろう。銀時はペコリと頭を下げたが、土方はあまりの恥ずかしさに
目も合わせられなかった。
銀時は土方の腰を支えながら、二人で部屋に戻っていった。
(09.10.04)
銀誕おまけ第三弾・リバ版です。リバ版といいながら前編ほとんど銀土版と一緒です。そして後編は土銀版と…すみません。
今のうちに謝っておきます。→後編