2009年銀誕おまけ(リバ版)後編

 

 

貸切風呂ではしゃぎ過ぎた二人が、食事処で夕食を済ませ、大浴場へ行き、再び部屋に戻ると既に

布団が敷かれていた。

二組の布団がピッタリとくっ付いて敷かれているのを、二人は暫くの間黙って見下ろしていた。

 

「…俺たち男二人なんだけど、この布団はなに?」

「…どう考えても貸切風呂のアレだろ?」

「あー…オメー、あんあんあんあん言ってたもんなァ」

「てめーがとっととイカねーのが悪ィ」

「えー、だって銀さん早漏じゃねーもん」

「…それは俺が早いと言いてェのか?」

「そんなことねーよ。…下の時は仕方ねーって。こうしてグダグダしゃべっててもアレだし、

宿の人の厚意に感謝して、思う存分この布団を利用させてもらいますか」

「…で、今度は下にすんのか?」

「おっ、もうヤる気ですかー?」

「てめーがヤりたくねェならヤらねーよ」

 

誕生日だからな、と土方は続けた。

 

「気ィ遣わなくていいって。ヤりてェに決まってんだろ?貸切風呂は強制終了だったし…」

「じゃあ、もう一度てめーが上になるか?」

「いんや…下でいい」

「何度も言ってるが今日はテメーの誕生日なんだ。我儘言っていいんだぜ?」

「別に無理してねェって。」

「本当か?」

「ああ…」

「分かった…」

 

銀時をそっと布団の上に寝かせると、その上に覆い被さり唇を重ねる。

角度を変えて啄ばむような口付けを繰り返した後、舌を絡め合わせながら銀時の帯を解こうとした土方の手が

ピタリと止まった。それを不審に思った銀時が声をかける。

 

「おい、どうした?」

「あ、いや…脱がせて、いいか?」

「は?脱がせりゃいいじゃん」

「そ、そうか…」

 

帯を解き、浴衣の前を肌蹴させると再び土方の手が止まる。

 

「おい、どうしたんだよ」

「えっと…触っても、いいか?」

「いいよー」

「そ、その…どこを?」

「どこって…お前、ホントにどうしたんだ?好きなように触ればいいじゃねーか」

「いや…お前が触ってほしいところを言ってくれ」

「…もしかして、誕生日だからか?」

「お、おう…」

「気持は嬉しいけどよ…どこをどうしてほしい?とかって羞恥プレイみたいなのは銀さんちょっと…」

「だが、お前のヤりたいことが…」

「もう充分祝ってもらったからいいって」

「いや、そもそもこの旅行はお前のための…」

「お前ってホント真面目だよな…。あっ、そうだ!じゃあよ…」

 

土方をどかして起き上がると、銀時は自分の荷物に向かった。

 

「コレをお前に巻いてヤるっつーのはどうだ?」

「これは…」

 

出発の際に土方の首から外し、自分の風呂敷に巻きつけた鈴付きリボンを、銀時はリンリンと鳴らした。

 

「コレを巻いて、おめーは俺のプレゼントになるわけだ」

「プレゼント…」

「そう。でも、コレを付ける以外は普通にヤっていい」

「…本当にそんなんでいいのか?」

「おう」

「分かった…じゃあ、付けてくれ」

「よーし!どこに付けるかな…首じゃあ普通すぎんだろー?うーん……あっ!」

「決まったか?って、ええっ!?」

 

銀時は土方の浴衣の裾を捲り、まじまじと股間を見つめた。

 

「うーん…もうちょっと硬くなった方がいいよな…」

 

独り言のように呟くと、銀時は下着の上から土方のモノをクニクニと揉んだ。

 

「お、おいっ!銀時!」

「よしっ、これくらいになれば大丈夫だな」

「な、なにを…」

「決まってんだろ?これを巻くんだよ」

 

股間から顔を上げた銀時は、ニッと悪戯な笑みを浮かべた。

 

「マジでか…」

「もちろん。あっ、安心しろよ?別にきつく縛ってイカせねーようにしようとかじゃねェから」

「わ、わかった…」

 

土方が下着を脱いで座ると銀時が脚の間に蹲った。

下着の上から刺激されたモノは既に真上を向いていた。それを人差し指でつんつんと突きながら銀時が訊いた。

 

「なあ、コレ…もうちょっと膨らむ?」

「た、多分…」

「だよなー。じゃあ緩めにしとかないとな」

 

言いながら銀時は中央に鈴の付いたリボンをくるくると一物に巻きつけていく。

根元部分に数回巻いて、蝶結びにすると銀時はフーッと息を吐いた。

 

「よし、完璧ィ!」

「そ、そうか?」

 

銀時は満足そうに土方のモノを眺めている。ちょうど袋の上に蝶結びと鈴が来るようになっており、

何とも間抜けな状態だと土方は思ったが、銀時がいいと言うのだから仕方ない。

 

「じゃあ、ヤるか?」

「おう…」

「まずは銀さんがお口でしてあげよう…」

「い、いや今日は…」

「何だよー。上だからってテメーばっか触る気か?少しは俺にも触らせろ」

「あ、ああ…じゃあ、頼む」

「おっけー」

 

はむっと土方のモノを口に含み先端をチュウチュウ吸うと、すぐに液が溢れてくる。

それを全て舐めとりながら銀時はクスリと笑った。

 

「リボン、汚すんじゃねェぞ…」

「んなこと、言ってもよ…」

「一応このリボンも銀さんへのプレゼントだから。…どっかのエリートみたいなコトしないでね」

「…ネタが分かりずれェ、よっ!」

 

ジュルッとキツめに吸い上げ激しく頭を上下させると、土方のモノは一段と大きくなる。

緩めに巻きつけたリボンはピタリと一物に張り付いていた。

 

「これ、キツくねェ?」

「ああ…大丈夫だ……くっ!」

 

銀時は喉の奥まで土方のモノを咥え込み、根元を手で扱きながらジュルジュルと口淫を

施していく。銀時の手が一物の鈴に当たり、チリンチリンと軽快な音を立てていた。

 

「はっ…ぎんとき、もうっ!」

「んー?いーよー…」

「くっ、くわえたまま…しゃべんなっ!」

「んー、んー」

「くっ!…うぅっ!」

 

ビクビクと腰を震わせながら、数度に分けて銀時の口内に土方は吐精し、銀時は余すことなくそれを飲み込んだ。

 

 

*  *  *  *  *

 

 

「あっ、あっ、あっ…またっ、イク!」

「いいぜ。イケよ」

「あっ、あっ…ああっ!!」

 

 

銀時は布団の上で仰向けになり、脚を大きく開いて土方の指を二本受け入れていた。

執拗に前立腺を責め立てられた銀時は、既に二回精を放っていた。それでも土方は手を止めず、

指を更に増やして前立腺を捏ね始める。

 

 

「やぁっ!!ああっ!!待っ…やめっ!ストップ、ストーップ!!」

 

震える身体を起こして、銀時が土方の手首を掴み動きを止めさせる。

 

「なんだ?気持ちよくねーのか?」

「そういう問題じゃ、はぁっ…ねーだろ。お前…指、だけで…はぁっ、終わらせる気かよ…」

 

途切れ途切れになりならが、銀時は必死で言葉を発する。

 

「そういうつもりは…」

「じゃあもう、ヤれよ。…準備万端じゃねーか」

 

銀時は土方の股間をムギュッと握る。一度銀時の口に放った土方のモノは完全復活を遂げていた。

 

「じゃあ、遠慮なく…」

「あっ!ゆ、ゆっくりな?」

「分かってる…」

「んっ…ああっ!!」

 

 

充分に解れた蕾に土方の一物が埋め込まれていく。根元まで全て埋め込むと、

銀時の入口に当たってチリンと鈴が鳴った。

 

「これ…動く度に鳴るな」

 

土方が軽く腰を揺らすとリンリンと鈴が鳴る。

 

「いいんじゃねェの?…鳴った分だけ俺の誕生を祝いやがれ」

「…そういうコトなら朝まで祝い続けてやる」

「いや、そこまで祝ってくれなくてもっ!」

「遠慮すんなよ…」

 

銀時が言い終わるのを待たず土方は腰を動かし始めた。

括れの部分で前立腺を擦るようにすると、銀時の先端から雫が漏れてくる。

 

 

「ああっ!!す、すごっ…ああっ!!」

「すげー締め付けだな…。そんなに気持ちいいか?」

「よ、よすぎっ!…っああ!!はあっ!!」

 

 

ヌプヌプと抜き差しする水音と銀時の喘ぎ声、そしてその間隙を縫うように小さな鈴の音が部屋に響いていた。

 

 

「あんっ!ああっ!!…ひあああっ!!」

 

 

土方が銀時の一物を握ると悲鳴に近い声が上がった。限界近い銀時の身体に、更なる快感の波が襲う。

 

 

「ひああっ!!…ああっ、ああっ!!」

 

 

先端の穴を指の先で抉ると、ビクンビクンと銀時の身体が跳ねる。

自分のモノでナカを掻きまわしながら銀時の一物を弄ると、ナカが複雑に絡みつく。

 

 

「くっ!すげーな、お前んナカ…」

「はあぁっ!!…やああっ!!」

 

 

もっともっと銀時のナカを味わいたくて、土方がわざと性感帯を外して腰を動かすと、

焦れたように銀時のナカが蠢く。

 

 

「やあぁぁっ!…もっ、イキた…あああっ!!」

「もうちょっと…」

「はああぁぁっ!…やあっ!もっ…イカせ…っ!!」

「ふっ…!お前んナカ…ギュルッって動くぞ。はっ…すげー…」

「あぅぅっ!お願っ…!…ひゃああっ!!」

 

 

土方が再び快楽点を狙って突き上げる。互いにもう限界は超えていた。

 

 

「あああっ!!イク、イクぅ!!」

「思いっきりイケ!」

「…っはああああ!!!」

「くっ…うっ…」

「あっぁぁぁ…はぁーはぁー」

「はぁ、はぁ、はぁ…」

 

 

自分の胸や腹に白濁を飛び散らせながら銀時は達し、

土方もその直後にナカへ吐精して銀時の上にドサリと倒れ込んだ。

 

暫くの間、はぁはぁと二人の荒い息遣いだけが部屋を包んでいた。

 

 

「おめー…頑張りすぎ…」

「あー…誕生日おめでとう」

「…ふっ、何だよ今更」

「ちゃんと言ってなかったと思ってよ…」

「そうだっけ?…まあ、いいや。もう寝ようぜ…」

「いや…朝まで祝ってやるって言ったろ?」

「おいおい、マジですかー。銀さん、一つ年取ったから体力が…」

「大丈夫だ…おめーは横になってるだけでいい」

「そ、そういう問題じゃ……あっ、ど、どこ触ってんだよっ!待っ…あっ!」

 

 

 

土方の宣言通り、空が白んでくるまで銀時は祝いの鈴の音を聞き続けた。

 

 

 

(09.10.04) 


リバOKの方って、きっと土銀版も銀土版もお読みになってるんですよね?それなのにこんな手抜きですみません。微妙に変えているところもあるので、

暇で暇で仕方がない時にでも違いを探してみて下さい。

ちなみに、途中にあるエリートネタは単行本三十巻六十八頁をご参照ください。 銀さん生まれてきてくれたありがとう!土方さんと末長くお幸せに!!

そして、ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます!!

 

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