2011年バレンタイン記念小説の続きです。




 「んっ…は、ぁ…」


 どこかのベッドの上に座り、膝を立てて足を大きく開き、自分でチ○コを扱きながら後ろに指を突っ込む土方。
 そして、その様子を向かいのソファから眺める俺。


 「あっ、あっ…あんっ!」


 土方は自ら前立腺を弄って今にもイキそうな状態。
 …でもイケない。俺じゃねェとイケない身体に仕込んだから。


 「あっ、あんっ…ぎんときぃ〜…」
 「なに?」


 潤んだ瞳で俺を見詰めて…言いたいことは分かってるけど、分からないフリ。


 「ぎんとき…お願い…」
 「なにを?」
 「お願い…入れて。ここに…ぎんときの、おっきいおち×××…」


 土方は突っ込んでた二本の指を中で開いて、入口を広げて見せる。


 「どーしよっかなァ…。俺、これからケーキでも食おうと思ってたんだよねー…」
 「ケーキより、俺を食べて♥」
 「仕方ないなァ…」


 俺がベッドへ近付くと、土方のチ○コから先走りが溢れ出す。
 土方の隣に座ってベルトを外し、まだ萎えた状態のチ○コを取り出した。


 「入れて欲しかったら舐めて大きくして。」
 「は、い…」


 土方は俺の横で蹲り、俺のチ○コを舐め上げる。
 俺のチ○コが反応してくると土方はうっとりとした表情になる。


 「…美味しい?」
 「んむっ…おいひい…」


 チ○コをしゃぶりながらも、我慢できない土方は自分で穴を弄ってる。


 「自分で弄っちゃって…やらしいね。」
 「んむぅっ…!」
 「せっかくだから土方のやらしい穴、もっとよく見せてよ。」
 「んっ…」


 俺が横になると、土方が俺の顔を跨いでまたチ○コをしゃぶる。
 所謂シックスナインの体勢だ。…まあ、俺は土方を触ってあげないんだけどね。


 文字通り目の前で土方の指がエロい穴に吸い込まれていく。
 前立腺を擦りながら出し入れする方法は、いつも俺が触ってやってるのと同じだ。
 土方のチ○コから溢れる先走りで俺の頬が濡れた。


 「もうイキそうじゃない?…俺がいなくても充分ヨさそうだね。」
 「やっ…!」


 土方が慌てて俺の方を振り返る。


 「銀時じゃなきゃ、ダメ…」
 「でもなァ…」
 「お願い…。もう、おっきくなったから…」
 「分かった分かった…じゃあ、入れてあげる。」
 「銀時…愛してる!」
 「俺も愛してるよ。」


 土方は俺から下りて仰向けになり、自分の膝裏に手を入れてケツの穴を上へ向ける。


 「銀時のおち×××を、俺にください。」
 「よくできました。」


 俺は土方に圧し掛かり、チ○コを一気に奥まで突っ込んだ。


 「あああぁっ!!」


 挿入と同時に土方のチ○コから精液が噴出する。
 イッた直後の土方のナカは最高に気持ち良くて、俺はガンガン突きまくった。


 「あっ、あんっ!あんっ!!もう…らめぇぇぇぇ…」



「フーッ…(なーんてこと、あるワケねぇよな…)」

銀時は精液に濡れたティッシュを丸めて屑籠へと放り投げた。

ここは万事屋銀ちゃん和室。
銀時は自分に都合のよい交わりを脳内で思い描き、自己処理をしていたところである。

(ていうか、こんなん土方じゃねぇな…。それは分かってるんだけど、一ヶ月も本物に会わなかったから
ツンデレミニ方くんを調教して、デレデレミニ方くんにしちゃったじゃん。
あー…早く、ツンデレでエロい本物の土方くんとヤりてぇな…)

「ミニ方」とは銀時の頭の中に居る小さい土方…つまりは、銀時の妄想の産物である。
銀時はここ一ヶ月余り、ほとんど休みなく働いていて、恋人との逢瀬もままならなかった。

(けど、ミニ方くんの世話になるのも今日まで!明日は土方とホワイトデーエッチだ!
あれならきっと喜んでくれて、いつもよりデレてくれるかも。)

銀時が働き詰めだったのは、明日のホワイトデーに土方へ贈る物を買うためであった。
先月のバレンタインデー、銀時はあろうことか土方が新八と浮気をしていると思い込み、
多大な迷惑を掛けてしまった。その際、怒った土方から三倍返しを要求され、更に後日、
新八と神楽の給料も払うようにと釘を刺され、銀時は昼夜を問わず働くハメになったのだった。



2011年ホワイトデー記念小説:土方十四郎VSミニ方十四郎



シティホテルの一室。部屋に入りドアを閉めた瞬間、銀時は頭を下げながらプレゼントを土方へ差し出した。

「これ、俺の気持ちです!受け取って下さい!」
「愛の告白かよ…」

幾度となく共に過ごしたイベントなのに仰々しいと思いつつ、銀時がそうする理由も分かっているので
土方は一言「ありがとな」と言って受け取った。
銀時は顔を上げ、恐る恐る土方の肩を抱く。

「あの…先月は本当にごめんね。」
「もう怒ってねェよ。メガネとチャイナから聞いたぞ。お前、休みなしで働いてたそうだな…」
「うん、まあ…」
「頑張ったんだな…これ、開けていいか?」
「もちろん!…あっ、その前に座ろうか。」
「ああ。」

二人は室内を奥へと進み、ソファに並んで腰かけた。


土方がプレゼントを開くのを、銀時は固唾を飲んで見詰める。

「こ、これは…!」

箱の中身はボトル入りマヨネーズ。一見、ただのマヨネーズに見えるが、土方にはその違いが明らかだった。

「幻のマヨネーズか!?」
「あっ、知ってるんだ…」
「一日に五本しか製造されないという、拘り食材の手作りマヨネーズだろ?」
「さすが土方…。もしかして、食べたことある?」
「いや…入手困難と聞いて諦めていた。」
「そっか…」
「ありがとう!すっげぇ嬉しい!!」

瞳を輝かせる土方を前に、銀時はこれを選んで正解だったと思った。
土方は箱の中のマヨネーズを様々な角度から眺めている。

「本当にすげぇ…。マヨの色艶が全然違う!手に入れるの、大変だっただろ?何せ一日五本だもんな。
長時間並んだのか?…もしかして前日から、とか?」
「ハハハッ…俺は、土方の笑顔が見られればそれでいいんだよ。」
「本当にありがとう!今日は最高の日だ。」
「それは良かった…(マジで苦労したもんなァ…)」

実を言うと、銀時が最も苦労したのは数の少なさではなく、その価格であった。
通常のマヨネーズの価格と比べ、桁が二つも違うのだ。
もはや調味料の域を超えているそれを買う客などほとんどおらず、そのため一日五本しか作られていない。
そうとは知らず土方は、恭しく箱からマヨボトルを取り出し、ホウッと息を吐いた。


(11.03.16)


ホワイトデー当日に間に合わなくて済みません。銀土ホワイトデー小説です。冒頭の、ありえない土方さんを書くのが楽しかったです(笑)

後編は本物の二人による18禁です。