「あぁっ!やっ…あぁっ!」


ラブホテルの一室。ベッドに全裸で寝かされた土方は、一物を銀時の口で、後孔を指で愛撫されている。


「やあっ、くっ…うっ、ああっ!!」


口内に精液が流れ込むと、銀時は口を離してそのままゴクリと飲み干す。
それから後ろに埋まっていた指を抜き、土方の腰を抱えて猛った自身を最奥へと穿つ。


「あああぁっ!!」


叫ぶように喘いだ土方に、銀時は更なる興奮を覚える。

(舐めたり触ったりして感じてくれんのも嬉しいけど…やっぱ俺のチ○コで感じてくれんのが一番嬉しい)

銀時は親指大の楕円型の機械(からくり)を取り出して、土方のモノの先端に当てた。
すると、土方の瞳が恐怖に揺れる。

「ぁ…やっ…」
「大丈夫。もっと気持よくしてあげるからね」

銀時はニコリと微笑みながら機械のスイッチを入れた。


「ひうぅっ!!」


ヴヴヴ…一物の先端に震動が伝わると、土方は無意識に逃れようと腰を引く。
けれど銀時はそれを許さず、一物に機械を押し当てたまま律動を再開させた。


「いやああぁっ!!」


土方のモノからはダラダラと絶え間なく白濁液が流れ出る。


「トシ…もしかして、ずっとイッてる?」
「やああっ!!ああぁっ!!」
「…イキっぱなしみたいだね。俺も、すっごく気持ちイイよ」


土方のナカはヒクヒクと痙攣しながら銀時のモノを締め付ける。銀時は夢中で腰を振った。



ぎんとトシと出藍の誉れ



「トシー、朝だよー」
「んっ…」

銀時に言われて土方は目を開ける。
いつ眠りに就いたのか記憶がない。恐らく激しい交わりで意識を飛ばしてしまったのだろう。
土方はまだ怠さの残る身体でのろのろと身支度をした。

ホテルを出ると銀時がスクーターで屯所まで送ると言った。
土方は銀時の背中にしがみ付き、屯所に着くまでもうひと眠りした。


*  *  *  *  *


「あれっ?」

土方を屯所へ送り届け、万事屋へ戻った銀時は自分の荷物の中にライターを見付けた。

(これってトシのだよな…後で届けに行こうっと)

銀時はライターを一旦タンスの上に置くと、敷きっぱなしの布団に横になり目を閉じた。
実を言うとかなり疲れているのだ。
土方が魅力的過ぎて、一旦コトを始めると歯止めが利かなくなってしまう。
昨夜も土方が気絶するまでヤり続け、終わった時には銀時も疲労困憊だった。
それでもなんとか土方の身体はキレイにして浴衣を着せたのだが、そこまでで力尽きて
銀時自身はベトベトの身体のまま寝入った。

そして今朝、土方より早く目覚めたのでシャワーを浴びて着替えてから土方を起こしたのだった。


*  *  *  *  *


「ちょっとトシのとこ、行ってくるな」

昼過ぎ、銀時は新八と神楽にそう告げて屯所へ向かった。


「ようジミー、トシいる?」
「いますけど…何かあったんですか?」

土方が今朝まで銀時と過ごしていたのはほとんどの隊士が知っている。山崎も例外ではない。
それなのにまた会いに来たのはどうしてなのか、山崎の疑問も尤もである。

「トシのライターが俺の荷物に紛れてたから返しに来た」
「ああ、そうでしたか。じゃあ、こちらへどうぞ」

懐からライターを取り出して見せた銀時を、山崎は副長室へと案内した。
しかし、そこに土方の姿はなかった。

「あれっ?厠かな?」

山崎は土方のいそうな場所を探す。
銀時もその後を付いて行った。



「ぎん?」
「あっ、トシ!」

どうやら土方は近藤と打ち合わせをしていたようで、局長室から出てきたところで漸く会えた。

「お前…なんでここに?」
「これ、間違って持ってっちゃったから返しに来た」

そう言って銀時は土方にライターを手渡した。

「わざわざ悪かったな」
「暇だったから気にしないで」
「そうか…ありがとな」
「どういたしまして。…じゃあ、お仕事頑張ってね」
「ああ」

目的を遂げた銀時は土方に手を振って出口に向かう。
その際、土方に気付かれないよう、こっそりと山崎の袖を引いた。



「旦那、どうしたんですか?」

土方が仕事に戻り、銀時と二人になったところで山崎が問う。

「あのさァ…トシ、怪我でもしたの?」
「えっ?いや、今日はずっと屯所にいましたからそんなはずは…」
「でも…なんか歩き方おかしくなかった?」
「…旦那、それ、本気で言ってるんですか?」
「何だよ…ジミーは気付かなかったのか?」
「そうじゃなくて…副長がまともに歩けない理由、本当に分からないんですか?」
「…うん」
「ハァー…」

山崎は大きく溜息を吐いた。

「副長、旦那と会った後はたいていあんな感じですよ」
「えぇっ!なんで!?」
「なんでって…夜の疲れが抜けてないからでしょ」
「夜って、もしかして…セックス?」
「そうです。…仲が良いのはいいんですけど、もう少し加減してあげて下さいよ」

余計なお世話かとも思ったが、銀時が何も知らないのなら伝える必要があるとも思った。
山崎は以前沖田から、銀時は土方に性の手解きを受けていると聞いたことがあった。
その時は半信半疑だったが、今の反応を見る限り、沖田の言うことが真実であるような気がした。

「トシの仕事、最近忙しいの?」
「えっ?…まあ、副長はいつでも忙しいですけど…」
「そっか…それで疲れやすくなってるんだな」
「あ、いや、そういうわけじゃ…」
「だって俺は平気なんだぜ?…そりゃあ、朝は疲れてたけどさ」
「はあ…」
「俺とトシの体力にそんな差があるとは思えねェのに、トシだけ疲れが取れないってことは
仕事が忙しくて元々疲れが溜まってたってことだろ?」
「…多分、違うと思います」

山崎の思いはなかなか銀時に通じない。山崎は土方の苦労に思いを巡らせた。

「違うって何だよ…。トシが弱いって言いたいのか?」
「強いとか弱いとかじゃなくて…副長の方が、旦那より負担が大きいんですよ」
「負担?何で?」
「だって、副長が、その…受ける側なんでしょ?」

土方のためとはいえ、流石にこういったことを話すのは躊躇われた。
だが山崎が少しボカして表現したことで、銀時には伝わりにくくなってしまったようだ。

「うける……えっと、それって、トシが入れられる方ってことだよな?」
「そ、そうです」
「じゃあトシが受ける方であってるよ」
「えっと、それでですね…受ける方には、より負担がかかるんです」
「えぇっ!そうなの!?」
「まあ、俺も経験したわけじゃないので想像でしかありませんけど…」
「そうだったのか。知らなかった…。ありがとうジミー。これからはトシが疲れないように頑張るよ」
「あ、あの…俺が旦那に言ったこと、副長には内緒にして下さいね」
「何で?俺が知らないこと教えてくれたんだから、いいじゃねーか」
「いや、でも…副長、こういう話されるの苦手なんですよ」
「あっそういえば俺も、トシ以外とセックスの話するなって言われてたんだった…。
じゃあ、今日のことは俺とジミーだけの秘密な」
「はい」
「じゃっ、ありがとなジミー」
「いいえ」

銀時は山崎と「秘密の会話」を終え、屯所を後にした。


(10.05.12)


 約一ヶ月ぶりのぎんトシシリーズです。前回から暫く経ち、銀さんは更にパワーアップしていますが、漸く大事なことに気付いた模様です。続きも18禁です。直接飛びます