無自覚のまま突っ走る銀さん
とある連れ込み宿の一室。
布団の上に向かい合って座った男二人―俺、坂田銀時と真選組の副長、土方十四郎。
俺たちは下半身だけを曝け出して互いのモノを扱き合う。
互いに満足するまでイッてイカせたら終わり。何事もなかったかのように俺は万事屋へ、アイツは屯所に帰っていく。
ヌき合ってるだけで、別に入れたり出したりしてないから「セフレ」ではないと思う。
だからと言ってもちろん恋人同士でもない。
溜まってる時に会ったら宿に行って発散―自分でヤるより他人に触られた方が気持ちイイから―ただそれだけの関係。
切欠はよくある「酔った勢い」ってやつだ。
アイツが一人で飲んでた店に俺がたまたま行って、いつの間にか飲み比べ。
酔っ払いに下ネタは付き物で、気付いたら「どっちのモノがデカイか」って話になってた。
どちらも「俺の方がデカイ」と譲らない中、アイツが俺の股間を(服の上からだけど)ムギュッって掴んだ。
…アイツも相当酔ってたんだと思う。俺の股間を掴んだアイツは勝ち誇ったように「やっぱり俺の方がデカイ」とか
言うもんだから、俺もアイツの着流しの裾を割って下着の上から握って「いいや、俺の方がデカイ」って言ってやった。
そのまま暫く互いの股間をもみもみ…居酒屋でやることじゃねェよな。酔ってたんだから仕方ねェだろ!
まあ、そんなんしてるうちに治まりきかねェくらいにまでなっちまって、近くの宿でヌき合った。
その日はそのまま宿に泊まって、翌朝起きて「うわぁ…」ってなった。
しかも何があったかちゃんと覚えてたんだ…俺もアイツも。そんで、意外と気持よかったことも…。
俺は年頃のガキと生活してるし、アイツは屯所で共同生活だ。
自由に自己処理できない状況なのは一緒で、だったらたまにこうして二人でヤり合わねェ?って言ってみたら
あっさり「いいぜ」って返って来た。クールに決めててもアイツだって男だし、気持ちイイことは好きだよな。
というわけで何て呼んでいいか分からないけど、俺たちはただヌき合うだけの関係になった。
それが、最近ちょっとヤバイ。何がって…やたら性欲が強まってる気がする。
いや、アイツに言えばヌいてくれるし、俺だってアイツのをヌいてやって一緒にすっきりするけど…
またすぐにヤりたくなるんだ。そう頻繁にアイツ呼び出すのも悪いし、仕事で会えない時もあるから、家で一人の時に自己処理
。
…そん時のオカズが大抵アイツになってる。
ヌき合う時、至近距離にあるアイツの感じ入った貌とか荒くなる息遣いとか僅かに漏れる喘ぎ声とか…
気付いたら俺に触られてあんあん喘ぐ姿に変換されてて、「アイツはそんなヤツじゃねェよ」って自分にツッコミ入れながら
そんな有り得ない土方の姿にしっかり反応してるムスコを見て溜息が出る。
こんなんだから今まで見てたAVなんかじゃ物足りなくなって、試しに男同士のものを借りてみたがそれもダメだった。
野郎同士の濡れ場なんか見ても全く興奮しない…ちょっと安心したぜ。モテないあまり男に走ったのかと思ったからな。
興奮はしなかったが、男同士のAVは俺の妄想を加速させるのには役立ってくれた。
互いのモノを重ねて擦るのって気持ちイイのか?だって裏筋触れねェじゃん…アイツ、裏を撫でられんのが好きなんだよ。
…俺もだけど。でも、俺のモノをアイツのモノにくっ付けるってのは興味がある。
とりあえず今日は、二本まとめて擦るという妄想でイッた。
* * * * *
「テメーは…三日前にしたばっかじゃねェか」
「いいじゃん。ヤれる時にヤっとかねェと、お前すぐ仕事忙しくなって会えなくなるじゃん」
会ってすぐに宿へ誘った俺に呆れ顔の土方。
それでも嫌と言わずに付いてくるってことは、コイツだってヤりたいんじゃねェの?
「お前はいっつも暇そうだな…」
「そんなことありませんー。銀さんだってたまには働きますぅ」
「…いつも働けよ」
適当に軽口叩きながら自分の服を脱いでいく。
最初のうちは下だけ脱いでいたのだが、出したモノが上着にかかることがあって全部脱ぐことにした。
全て脱ぎ終わったら向かい合って座る。
俺はいつもより近く、脚を絡めるようにして座った。
「お、おい、万事屋…」
「あー、ちょっと実験に付き合って」
「実験?」
「そっ。まとめて擦ると気持ちイイのかどうか…」
「まとめてって…」
「こうやって…」
「んっ…」
アイツに会えた興奮で既に半勃ち状態の俺のモノを、まだ萎えているアイツのモノに重ねてみた。
二本の竿をまとめて握るとアイツのモノも反応してくる。
トクトクとアイツの脈が裏側から伝わってきて結構気持ちイイ…。
「これ…結構、イイな。…土方は、どう?」
「イイんじゃ…ねェの」
「ああ、これアレだ…。ディープキスとおんなじ」
「はぁ?」
「だからよ…舌と舌、裏筋と裏筋、敏感なトコ同士をくっ付けると気持ちイイんだよ」
「ああ、そういうことか…」
「つーワケで…」
「ぇ…んんっ!?」
俺はアイツの口に吸い付いて舌を挿入させた。…ちなみにアイツとキスすんのは今日が初めてだ。
なんか…いつもより近付いたらキスしたくなった。ついでに舌と舌を絡めたらやっぱり気持ちイイ。
夢中になって舌を絡めながら一物を握った手をゆっくりと上下に動かす。
「んっ、んっ…んぅっ…」
「んーっ、はぁっ…すげェいいな…」
「はぁっ…テメーなんで急に…」
「キスのこと?気持よかったんだからいいじゃん…」
「別にいいけど、今までしてなかったのに何で…」
「何となくしたくなったの。…いつもより近付いたからじゃねェの」
「なんだよそれ…」
「もういいだろ?ほら、土方も握れよ」
「…ああ」
土方の手を取って俺のと自分のを一緒に握らせた。もう二本とも完勃ちしている。
俺はその上から手を添えて、全部まとめて動かした。
「んっ…ふっ…」
時折身体をビクつかせて、土方から微かな喘ぎが零れる。
…それだけで俺はすげェ興奮して、すげェ気持ちイイ。
「んっ…んんっ…」
「土方、こっち向いて…」
「ぁ…んんっ!」
快感に耐えるようにして俯いている土方に正面を向かせて再び口付ける。
舌を絡ませながらチ○コを一緒に扱くのは、やっぱり物凄く気持ちイイ…。
やべェ…すぐイッちまいそう。…でも、もっと長くこの気持ちよさを味わっていてェ…。
「んぐっ…んぅっ…」
あっ…土方もイキそうだ。薄く目を開けてアイツの貌を見たら…ヤバい。マジで出そうだった。
慌てて目を閉じたけど遅かった…瞼の裏に感じてるアイツの貌が焼きついて離れねェ。
もうダメだ…。我慢できねェ…イ、ク…
「んっ…んんーっ!!」
「くっ!!」
何とか土方と同時にイケた。それにしても…
「はぁ…ヤベぇなコレ…」
「はぁ、はぁ…つ、かれた…」
「なあ土方、もう一回…」
「はぁ?ちょっと待…んんっ!!」
疲れたと横になった土方の上に乗り、唇を合わせて、既に回復しているチ○コを土方のチ○コに擦りつける。
すると土方のチ○コもすぐに回復してくる。
そのまま擦り続けたから、土方の腹の上に出しちまった。
俺(と自分)の精液で汚れた土方…見てたらまたヤりたくなったので、同じ体勢でもう一回ヤった。
この日から、俺たちはキスしながら二本まとめて扱くようになった。
そして俺の妄想は更に先へ進んでいく。
(09.12.26)
あまり内容はありません^^;。無駄に長くエロが続きます→★