(9)
後編
静かになった真選組副長室からは、時折漏れる息の音と水音だけが僅かに聞こえていた。
「んっ…」
二人は相手へ回した腕に力を込め、更に身体を密着させた。すると、あることに気付き唇を離す。
「なんか硬いモンが当たってるんですけど…。副長さん、溜まってるんですかー?」
「はっ…そういうテメーこそ何で硬くしてんだ?」
「…溜まってるのは否定しねェんだ」
「誰かさんみてェに暇じゃないんでね…」
「それは何か?俺が暇人だとでも言いてェのか?」
「事実、だろーが…」
「違ェよ。これでも、結構、働いてん、の!」
「はっ、どー、だか…」
およそ恋人になったばかりとは思えないような憎まれ口を叩きながらも
昂ぶり始めた下半身はくっついたままで…二人は布越しに感じる互いの熱に段々と呼吸が乱れてくる。
「信じて、ねェ、な…」
「…ろずや、テメ…息、上がってんぞ…ヌいて、やろーか?」
「俺は、全っ然…大丈夫、だけど?…でも、オメーが、辛ェなら…ヌいて、やろーか?」
「あん?辛ェのは、テメー…だろ?俺は、まだまだ…余裕、…だぜ?」
「ど、こが…。んなに、硬く、しやがって…」
抱き合っているだけでは満足できなくなった二人は、互いに股間を擦りつけ始める。
「テメーの、服、キツそうじゃね…か。早くしねェと、ヤバいんじゃ、ねェか?」
「それは、こっちのセリフ…だ。オメー…制服、だぜ?汚しても、いいの?」
「はっ…テメーごときに、イカされる、かよ…」
「言ったな?銀さんの、テクで、ドロドロにしてやるよ…」
「やれるもんなら、やってみな…その前に、テメーをドロドロにしてやんよ」
二人はその場に腰を下ろした。
銀時は土方のベルトを外し、土方は持っていたクッキー缶を脇に置いてから銀時の服に手を掛けた。
そして遂に勃ち上がった二本が外気に触れる。
「おいおい…完全に上向いちゃってますよー。もうすぐイッちまうんじゃね?」
「それはテメーだろ?…おら、先走り漏れてんぞ」
土方が銀時のモノを軽く握って下から上に手を滑らせると、先端からコプリと雫が垂れた。
「あっ、てめ…先に触るのは反則だぞ」
「んなルール、いつ決まったんだよ…くっ!」
お返しとばかりに銀時は、先端の窪みを指先で刺激する。
すると土方のモノからも雫が零れてきた。
「ほらほら〜、銀さんの手ェ気持ちいいだろー?」
「そうでも、ねェな…。っれの方が、いい、だろ?」
「負け惜しみ言っちゃっ、あっ!ちょっ、くっ…」
土方が激しく竿を扱くと、銀時はしゃべる余裕がなくなってしまった。
だがこのまま翻弄されるのも悔しく思い、銀時も土方のモノを激しく扱く。
「っろずや…っ!」
「くっ!んっ…」
二人は夢中になって相手のモノを扱いた。
漏れ出た液が全体に広がり、ぬちゃぬちゃという卑猥な音を立てる。
そのことが二人の気持ちをますます昂ぶらせた。
「ハァ、ハァ、ハァッ、ハァ…」
「ハァッ、ハァ、ハァ、ハァ…」
「「くぅっ…んあっ!!」」
ほとんど同時に吐精し、二人は暫しの間、互いの肩に頭を預けて荒い呼吸を繰り返していた。
* * * * *
「あー…気持よかった」
「なあ、お前このあと、時間あるか?」
「…オメー仕事中じゃねェのかよ」
「そろそろ休憩しようと思ってたところだ」
「休憩ね…まあ、いいけどさ」
「じゃあ行くか…」
「行くってどこに?」
「宿に決まってんだろ?さすがに屯所でこれ以上はマズイ…」
「それもそっか。じゃあ行こうぜ」
二人は手早く後始末をし、手を取り合ってホテル街へ向かっていった。
(10)
土:あー…これでバレンタインから続いた話は終わりになります
銀:なんかさァ…宿でのあれこれまでねェと消化不良じゃね?
土:ンなこと言っても、そうなるとCPの問題が出てくんだろ
銀:あっ、じゃあ銀土と土銀、両方書けばいいんじゃね?
土:…ていうか現時点で10回拍手し終わってるから今更無理だ
銀:そうかァ…。じゃあさ、「続きは企画部屋で!」とかは?
土:できなくはねェが…そもそも、読みたいヤツはいんのか?
先月からダラダラ無駄に長く続いてたんだからよ…
銀:でももし「続きが読みたい」って意見が来たら…
土:そしたら企画部屋に続きが載るかもな
銀:では「続きを見てやってもいいよ」って方は簡単メッセージの
「拍手文の続きが見たい」にチェックを入れて送信して下さい!
土:…だから現時点で10回拍手し終わってるから無理なんじゃねーの?
銀:あっそうだった!えーっと、じゃあ暫く経ってから送って下さい!
土:…ンな面倒なことしてまで「見たい」っつーヤツがいるのかよ
銀:いるかもしんないじゃん!希望は捨てずにいこうぜ!
土:テメーは何でそんなに一所懸命なんだよ…
銀:いやだってよー、この話の俺達漸くくっついたんだぜ?
せっかくだから最後までいきたいじゃん!
土:そういわれれば、そうかもしれねェな…
銀:だろ?…というわけで、よろしくお願いしまーす!
土:またお会いできる日を楽しみに待ってます!
(10.03.23)
拍手文でエロありというのは初めてだったのですが、たくさんの方に読んでいただけて本当に嬉しかったです。
そして、更にありがたいことに「拍手文の続きが見たい」と仰ってくれた方々がいましたので、続きを書かせていただきました。