(土方のヤツ…もっと頻繁に休めよな…)
深夜の万事屋。銀時は布団に潜りながら仕事の忙しい恋人に悪態を吐く。
(もう、我慢できねぇんだけど…)
銀時は布団の中で下半身を纏う衣服を脱いでいき、既に勃ち上がっている一物に触れて
先走りを指に絡めると、二本同時に後ろの窄まりへ挿入した。
「んんっ!ハァッ…(あー、キモチイイ…)」
前立腺を二本の指で刺激すれば、あっという間に性感が高まる。
そのままぐいぐいと内部を押し続け、銀時は精を吐き出した。
(一応治まったけど、やっぱ土方とヤる方が気持ちいいな…。デートは明後日か…早く来ねーかなぁ。
あっ、でも明後日は…)
布団の上の話
二日後。銀時と土方はとあるホテルの一室にいた。
「なぁ土方…今日は俺が下でもいい?」
「は?今日は俺が下の番だろ。」
「だから『いい?』って聞いてんじゃん。なっ?」
「……だめ。」
土方は視線を斜め下に逸らし呟くように答えた。
「え〜、何で?」
「順番は、守れ。」
「一回くらいいいじゃん。…なに?土方くんは銀さんに突っ込まれてくて仕方ないの?」
からかうように言う銀時に対し、土方は反論せずにはいられない。
「その言葉、そっくりそのままテメーに返してやるよ。…一回くらい我慢できねーのか?」
「うっ…。だ、だって…下の方が気持ちいいし………土方も?」
「まあな…」
「そっかぁ〜…まあ、そうだよなァ……あ〜…」
ガッカリした様子の銀時は酷く哀れに見え、土方は何とかしてやりたいと思った。
だからといって抱かれる気で来たのに、いきなり抱く気にはなれない。
「あのよー…指、とかじゃダメか?」
「何も無いよりは、まあ…」
「じゃあケツ、こっち向けろ。」
「は〜い。」
着流しを脱ぎベッドの上に寝そべった土方の顔を銀時が跨ぐ。
銀時は既に一糸纏わぬ姿になっていた。土方の下着を脱がせながら銀時が言う。
「お前さァ、下の時いっつもパンツだけは脱がねぇよな?…脱がされんのが好きなの?」
「るせッ…テメーみてぇな恥知らずとは違うんだよっ。」
「あっ!」
土方は二本の指を纏めて銀時のナカへ挿入した。
「な、に…?土方くんは、恥ずかしくて脱がね、の…?」
「んんっ!」
銀時の指も二本、土方のナカへ挿入される。
「ど、なの?恥ずかしがり屋の土方くん?」
「て、めーはもう…黙ってろっ…」
「あっ…」
入口を解していた土方の指先が快楽点に到達し、銀時の言葉が止まる。
「あっ、あっ、あっ…」
「…おい。テメーも動け。」
「はいはい…んむっ!」
「あっ!」
ナカに指を埋めたまま銀時は土方のモノを咥え込んだ。
「あっ…あむっ…んむっ!」
「んぅっ!」
空いている方の手で銀時の腰を支えながら、土方も銀時のモノを自身の口内へ招き入れる。
「んぐっ、んんっ!んぅっ!」
「んっ!んくっ…んむぅっ!」
二人は相手から与えられる快楽に酔いしれ、また、相手のモノや内壁が如実に快楽を訴えてくるのに
悦びを感じていた。
口内の一物は先走りを零し、後ろは指の動きに反応してヒクヒクと蠢く。
「んむっ…(ヤバイ…もうっ…)」
「んんっ!…ふぅっ…(イク…)」
「「んんーっ!!」」
二人は相手の口内に欲望の丈を注ぎ込んだ。
「ん、んむ、んくっ…」
「んむっ、くっ、ぅ…」
相手のモノを舐めてきれいにしているうち、再び性感が高まり、二人はナカの指を三本に増やして
そのまま二回目の吐精に向かうのだった。
* * * * *
数日後の夜。真選組の屯所では土方が自室の布団の中で下着だけ脱ぎ、猛るモノを扱いていた。
「ハァ、ハァッ…(この前、結局手と口だけで終わっちまったからな…)」
前回の逢瀬で繋がれなかった分、常より昂ぶっていた。
「くっ!…(あと少しなのに…)」
滴る先走りが竿全体に行き渡り、手が動くたびに卑猥な音を立てる。
「くそっ…」
土方は悔しげに一物から手を離し、その手を後ろへ伸ばした。
「ぁ…くっ!…んんっ!!」
漏れそうになる声を必死で抑え、土方は内側の性感帯を刺激して達した。
* * * * *
更に数日後。土方はホテルに入ってすぐ銀時に提案をした。
「なあ…今日は前を一緒に触んねェか?」
「前って、チンコ?」
「お、おう。」
「う〜ん…」
「だ、だめか?」
難しそうに眉を顰める銀時に、土方は不安げな表情を浮かべる。その不安を拭ってやろうと銀時は
笑顔で言った。
「ダメじゃねェよ。ダメじゃねェけど…最近俺、チンコでイッてないんだよなぁ〜。一人でする時も
後ろばっかだしさァ…」
「そ、その…俺も、同じで…」
「マジで?じゃあ何で擦りっこなわけ?」
「前で…できねぇと、上の時困るじゃねーか。」
「まあねー。二人とも下は無理だもんな…。よしっ、じゃあ擦りっこしようぜ。」
「ああ。」
銀時の了解が得られ、土方はホッと息を吐いた。
「なんか…これヤんの久々な気がする。」
「そうだな。」
二人は全裸になり、脚を絡ませて座り、腰と腰を近付ける。
体勢が整ったところで銀時は、随分長いことこの行為をしていなかったと気付いた。
付き合い始めたばかりの頃は感じるところと言えば一物で、よくこうして同時に擦り合っていたし、
繋がった時も必ず一物を刺激していた。
「いつから後ろの方がヨくなったんだろ?」
「テメーは最初からノリノリだったじゃねーか。」
「でも後ろだけじゃイケなかったし…」
「まあな…っ!」
銀時の手が土方のモノを握る。土方も銀時のモノを握り、二人で相手のモノを扱き始める。
「あっ!…自分でヤるより、気持ちいい…」
「そ、だな…」
これなら前の刺激だけでも達せるかもしれない…
二人は手応えを感じながら擦り続けた。
「あっ、あっ、あぁっ!」
「くっ…っ…んんっ!」
素直に喘ぐ銀時と、声を押し殺す土方。感じた際の行動に違いはあれど、二人の一物は同じように
硬く反り返り、蜜を溢れさせていた。
「あぁっ…土方っ!やっぱダメ。もう、後ろに…」
「も、ちょっと、だから…」
一物を触られているだけでは、性感は高まるものの達することができない。イクにイケない状況に
銀時は限界を訴えるが、土方が宥めて行為を続けさせる。
互いに両手を使って幹も括れも尿道孔も刺激していく。
「あぁんっ!…もっ、無理だって!」
「くぅっ!…も、ちょい、頑張れっ…」
前で感じれば感じるほど、後ろの刺激が恋しくなる。身体の奥から湧き起る欲はどんなに前を触っても
発散できない。それどころか、疼きは強くなる一方であった。
(11.06.12)
前回のリバ小説が純情シリーズだったので、その反動でエロが書きたくなったんです。ちょうど小説ナンバーが69だったのでシックスナインを入れました^^
相変わらずのユリリバです。後編もエロシーンが続きます。18禁ですが直接飛びます。→★