後編
「もう限界っ!!」
「うおっ…」
銀時は土方を布団の上に押し倒し、土方の一物の上に跨った。
「ああぁっ!!」
「っ〜〜!!」
土方のモノを挿入すると同時に銀時のモノから白濁液が飛び散った。けれど、我慢を強いていた銀時の
身体は一度の射精くらいで治まらず、そのまま激しく腰を揺すり始める。
「ああっ、ああっ、ああっ!」
「ぎっん…待っ…うあっ!」
銀時の内壁は一物に絡み付くようにうねり、土方に苦しい程の快楽を与えていた。
「ぎんっ!止まっ…ひあぁっ!」
「ああんっ!いいっ!土方のチンコ、最高っ!!」
限界を超えて漸く手に入れた快感に銀時は夢中になり、土方の言葉を聞く余裕はない。
しかしいくら銀時が激しく動いても土方は前だけの刺激で達することができず、追い詰められていく。
「ぎんっ…ぎ、んっ!!」
「ああっ!ああっ!」
「く、そっ…」
銀時の腰が上がった時を見計らい、土方は少しだけ自分の腰を上げて布団と自分の尻の間に左手を置く。
そして指先を軽く曲げて割れ目に沿わせた。
「んっ、んっ…」
「あぁっ!はぁんっ!」
指先が入口に触れているだけでも少しは気が紛れる。土方はそうして銀時が落ち着くまでの間
後ろに緩い刺激を与え続けて耐えていた。
「あっ、あっ…ああっ!!」
一物から勢いよく精液を飛び散らせ銀時は土方の胸の上に倒れ込む。
その反動で二人の繋がりが外れた。
「フーッ…」
「ぎ、ん…」
達成感で満ちている銀時とは対照的に、土方は声を絞り出すように銀時を呼ぶ。
「あっ、ごめん…すぐあげるからな。」
「んっ!」
銀時は上に乗ったまま土方と唇を合わせ、土方の身体に自身を擦りつけて勃たせていく。
「じゃあいくよ。」
「早、く…ああっ!!」
土方の脚を抱え上げ、銀時は一気に奥まで楔を穿つ。その衝撃で土方は今日初めての吐精を迎えた。
「ああっ!ぎんっ…もっと!」
「きっつ…」
やっとのことで与えられた快感。土方のナカは逃すまいとするかのようにギュウギュウと銀時を締め付ける 。
「ンなに締めたら…動けね、だろ…」
「やあっ!動いてっ…おく、きてェ!!」
「分かってるから…」
土方は我を忘れて下から腰を振り、銀時もそれに合わせて動き始めた。
「あんっ!ああっ!ああっ!」
「―っ!!」
土方のナカに刺激され銀時は再び後ろが疼きだし、繋がったまま身体を倒し土方の首に縋りつく。
「土方っ…うしろ、届く?」
「んっ…」
銀時に言われて手を伸ばしてみたものの、尾てい骨辺りまでしか届かない。
そこで土方は銀時の腰に脚を絡めてぐっと自分の上半身へ近付けた。
「もう、ちょっと…」
「だ、大丈夫?キツくない?」
「届かねェと…お前が、辛いだろ…」
「う、うん…」
身体が二つ折りになるような体勢で土方は手を伸ばす。
銀時も出来る限り土方の負担を減らそうと右腕を布団に着き、左腕で土方の首と肩を支えるようにして
自分達の距離を近付ける。
「あっ!」
「とどいた…」
何とか土方の中指が銀時の後孔に辿り着き、指先が埋められた。
「あっ…いいっ!」
「ハ、ァ…んんっ!」
苦しい体勢ながら二人はゆっくりと身体を揺らし、絶頂へと向かっていく。
「あっ、あっ…土方…イキそう…」
「っれも…イク…」
「ナカに、出すよ…」
「んぅっ…」
土方は銀時のナカに人差し指も入れ、二本の指をバラバラに動かして入口を刺激する。
銀時はそれに感じつつも腰を揺らして土方の奥を刺激した。
「ああっ…土方、イクっ!」
「んっ……ああぁっ!!」
「ああっ!!」
土方が達し、次いで銀時も土方のナカで達した。
無理な姿勢から身体を離し、並んで横になったところで銀時が聞く。
「なあ…もっかい、できる?」
「…できねぇっつったら、無理矢理勃たせて乗っかる気だろ…」
「あっ、分かった?」
「分かるに決まってんだろ…」
銀時の手は既に土方のモノを握り、ゆるゆると動いていた。
「だって、指でくちゅくちゅされただけじゃさァ…」
「ンとにエロいよな、テメーは…」
「へへっ…次はこっちからがいいな〜。」
銀時は四つん這いになって土方へ尻を向ける。
「はいはい…」
土方は身体を起こして後ろを軽く拭い、半勃ち状態の自身を扱いて完全に勃たせる。
それから入口に自身の先端を宛がい、腰を進めた。
「ハッ…あ…」
ほとんど抵抗なく土方のモノは銀時に飲み込まれていく。土方はすぐに律動を始めた。
「あんっ…そこ、イイっ!」
「ここだろ?」
「ああっ…!」
銀時の先端から漏れ出た先走りが、ぽたぽたとシーツを濡らしていく。するとこれまで同様、
土方の内側から熱が湧き始める。土方は早く銀時をイカせようと前へ手を伸ばした。
「ああっ!いいっ!!」
「ハ、ぁ…」
刺激を求めて自然と開閉を繰り返す土方のナカから、先の交わりで銀時の放ったモノが逆流し
土方はぶるりと身体を震わせた。
「ああっ!もうダメっ!イク!イッちゃうぅ!!」
「はぁ……っ!」
「ああっ!イク!イクイクイクイクイ………ああぁっ!!」
「くっ……ぅっ!!」
銀時は土方の手の中に、土方は銀時の中に精を吐き出した。
* * * * *
二人揃って後始末を済ませ、ホテルの浴衣を着て横になる。
流石に今日は疲れたと二人とも微睡みかけた時、銀時が思い出したように言った。
「そういや土方…最後、前だけイケなかった?」
「いや、あれは…」
「謙遜すんなって…」
「そうじゃなくて、あれは…お前の出したモンが出て来て、それで…」
「あー…そういうことね。やっぱ、ちょっとは後ろに刺激がねェと無理か…」
「す、すまん…」
「…何で謝んの?」
「お前は、下の方がいいんだろ?それなのに俺が…」
「そんなのお互い様じゃね?お前だって…」
「俺は、次からずっと上でもいい。」
「…土方?」
本音とは思えぬ物言いに、銀時は上体を起こして土方の顔を覗き込んだ。
土方はフイと顔を背ける。
「もしかしてお前…銀さんが、どっかのバリタチくんのとこに行っちゃうとか思ってる?」
「…だってお前、エロいし…」
「そりゃ、ヤんのは好きだけどさー…相手がお前だから、だろ。」
「えっ…」
「なに驚いてんだよ…。そんなの、決まってるだろ…」
銀時は頬を染めながら唇を突き出して不満を漏らす。
「恥ずかしいこと言わせんなバーカ。」
「す、すまない…」
「罰として次はお前が下だから。」
「…は?上じゃないのか?」
「ちっげぇよ。銀さんをバリネコ扱いした罰だから。これから暫く銀土のターンだから!」
「何だよ、ギンヒジって…」
「いいから俺が上!分かったな!?」
「はいはい…」
「…どーせすぐ『入れてぇっ』ってなると思ってんだろ?絶対ェならねぇ…」
「はいはい…」
「マジだかんな?カッコよく攻める銀さんに惚れるなよ?」
「あ?既にこれ以上ないくらい惚れてるが?」
「うっ……お前、急にそういうこと言うのズルイぞ!」
「銀時…」
「何だよ…」
「悪かった…ありがとな。」
「おう。」
それから二人は抱き合い、幸せそうに眠りに就いた。
(11.06.12)
固定CPではたまに見る「後ろでしかイケない受け」をリバでやりたかったんです。でも、特に内容がない上に、以前書いたリバ小説と似たようなエッチになってしまいました^^;
まあ、私の書くリバは大概ユリっぽいので、どうしても似たようなヤり方になってしまうんですよね…。もっと精進しないとダメですね。どうしたらリバらしいエロになるのか
常々考えてます^^ それからタイトルが酷過ぎ…別の物を思い付いたら後で変えるかもしれません。 ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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