「土方ァ…今日は泊まっていけるんだろ?」
「ああ。明日は午後からだからな…」
「じゃあ、あそこの宿にしようぜ?この前、改装の手伝いしてタダ券もらったんだ〜」
「そうか」
銀時は土方の腕に自分の腕を回し、笑顔でホテルへと向かっていった。
求める、求められる
「あっ…ハッ…あっ、あっ、あんっ!」
ホテルの一室。ベッドの上に仰向けになった土方の上に銀時が跨り、自分のナカへ土方を受け入れ
恍惚の表情で腰を振っていた。土方は熱い息を吐きながら銀時の腰に手を添えている。
「あぁっ!あっ…ひじかたっ、イキそう…」
「分かった」
「ああぁっ!!」
土方が銀時のモノを軽く扱くと、それはあっという間に弾けた。土方の胸に銀時の精が飛び散り
銀時は満足そうに息を吐いた。けれど銀時のナカで土方のモノは硬く膨れ上がったまま…
当然ながら銀時はそのことにすぐ気付く。
「土方ごめん…ちょっと休憩したら続き、するから」
「あ、ああ…」
「どうした?今すぐ動きたい?」
「いや、そういうわけでは…」
「遠慮しなくていいよ。久しぶりだし、土方だって溜まってるよな…」
二人がこうして会うのは二十日ぶりであった。土方の仕事が特別忙しかったわけではないが
仕事が不定期に舞い込む銀時とのタイミングが合わず、街中で出くわすことはあっても、
きちんとした「デート」ができなかったのである。
だからこそ銀時は、久々の逢瀬で恋人ならではの時間を過ごそうとホテルへ誘ったのだった。
「よしっ、もう落ち着いたから続きするな?」
「あ、あの……」
グッと下腹部に力を入れて銀時が動こうとすると、土方が何かを言いかけて止めた。
銀時は上体をやや前傾させて、土方の頬を両手でそっと包み込んだ。
土方は銀時を優先しすぎて自分を抑え込むところがあった。もともと、告白する前から
恋人になることを諦め、割り切った肉体関係しかムリだと思っていたくらいである。
そんな土方に対し銀時は、いつも自己主張するよう促していた。
「土方…言いたいことがあるなら言って。恋人同士に遠慮はナシって何度も言ってるじゃん」
「…別に、大したことじゃ…」
「それでもいいから。…ほらっ。俺は土方のことが好きだから、土方が何考えてるか知りたいの」
「あ……」
頬を赤く染めた土方に、銀時はフッと微笑みかけた。
「ね、教えて?」
「そっその…できればで、いいんだが…」
「ん?」
「う、後ろに、その…ほしぃ…」
「あっ…」
顔全体を真っ赤にして土方が言うと、銀時は大事なことを忘れてたとばかりに固まった。
「銀時?その、無理にしなくても、いいから…」
「違う違う。嫌だとかそういうんじゃなくてね…その、ごめん。俺、自分が気持ち良くなること
ばかり考えてた…。そうだよな。土方だって後ろでヨくなりたいよな…」
「その…すま「謝るなよ?」
「う…」
「じゃあ、入れるな」
「ああ」
銀時は土方の胸に飛んだ自分のモノを指に絡める。
そして土方のモノをナカに入れたまま、くるりと回って反対を向いた。
「土方、膝立ててくれる?その方が入れやすいから」
「えっ…」
てっきり銀時が自分から下りるのだと思っていた土方は驚いたが、銀時の言うとおり膝を立てた。
銀時は腕を前へ回し、片手で土方の脚に掴まり精液の絡んだもう片方の手で土方の尻に触れた。
割れ目を辿り、皺の寄った感触のところを中指の腹でくにくにと押す。
「んっ!」
「入口に、当たってる?」
「あ、ああ」
「良かった…」
銀時から後孔は見えないが、土方の気持ちよさそうな声を聞いてきちんと刺激できていると判る。
暫く入口付近を押したり撫でたりして、精液が馴染んだところで中指をゆっくり奥まで挿入した。
「んっ…は、ぁ…」
「土方、痛くない?」
「大丈夫…」
「じゃあ、動かすよ」
「ああ…」
銀時は指を半分ほど引き抜いて曲げ、土方の前立腺を押し上げた。
「あぁっ!あ、あっ…ああっ!」
「すっげ…土方のチ○コ、俺ん中でビクビクいってる…」
「あっ…あんっ!はぁんっ!」
銀時の指の動きに合わせて土方の腰は自然に揺れ、銀時のナカの土方自身も動き始める。
「あっ、あっ…ああっ!」
「やばっ…俺も気持ちヨくなってきたっ…」
後ろの刺激で常より大きく膨らんだ土方のモノが銀時のナカを抉る。銀時のモノも回復していた。
「あっ!土方の…すげェ!」
「あぁ…んっ!ああっ!」
銀時は土方に挿入する指を二本に増やして激しく前立腺を刺激した。
「ひあぁっ!ああっ!…ああっ!」
「うあっ…ひじかたぁ…」
「あっ、あんっ!ぎんときっ…イクっ!」
「ん…いいよ。俺のナカで、イッて!」
土方により気持ちよくなってもらおうと、銀時は前立腺を捏ねながら自分も腰を揺すった。
「銀時っ…あっ、あっ、あっ…」
「ひじかた…はぁっ…チ○コもケツも、気持ちイイ?」
「いいっ!い…イクっ!ぎんときっ…あっ……ああぁっ!!」
「あっ…ひじかたっ!!」
前と後ろを同時に刺激され、土方は銀時のナカに吐精した。そして銀時もその直後に達した。
* * * * *
「………」
銀時が目を覚ますと隣にいたはずの土方がいなくなっていた。部屋の奥からシャワーの音が
聞こえてくる。銀時の身体は既にきれいになっていて、ホテル備え付けの浴衣を着ていた。
(土方は風呂か…。俺の後始末もちゃんとしてくれたんだな。ちょっと休憩するつもりがマジで
眠っちまった。久々だったからなァ…。今、何時だ?)
銀時は枕元に置いてあった土方の携帯電話で時刻を確認した。
(まだ日付は変わってねェのか…。じゃあ、もう一回戦くらいできるかな?風呂場でヤんのも
いいよなァ…よしっ、いきなり行って土方を驚かせてやろう!)
銀時は起き上がり、気配を殺して静かに浴室へ近付いていった。
「!?」
浴衣を脱いで腰にタオルを巻いた銀時はほんの少し浴室の扉を開け、そこから動けなくなった。
浴室では土方がシャワーを足元に当てながら、中央の凹んだイスに腰掛けて自慰行為をしていた。
銀時から土方の手元は見えないが、おそらく後孔に指を挿入しているのだろう。
土方はシャワーにかき消されるほどの小さな喘ぎを漏らして身体を震わせている。
銀時は開けた時よりも更に音を立てないよう気を付けて扉を閉めた。
(土方…全然満足してなかったんだ…。一回しか出してないのに俺が寝ちまったからとか
そういうんじゃねェな…。俺が途中で寝るのはいつものことで、一時間もしねェで目覚めることも
分かってるはず…。それなのにあんなことをしてるのは多分…俺が突っ込んでねェから…)
受け希望だった二人は最初の時に「交代で」と決めたものの、屹立した土方のモノを見ると銀時が
我慢できなくなってしまい、結果的に土方が毎回攻める形になっていた。
銀時とて土方の希望を忘れたわけではないのだが、身体が疼くとつい土方に甘えてしまっていた。
(ほとんど毎回、指は入れてるし、土方もそれでイッてるから大丈夫なんだと思ってた…。
土方は不満があっても言えないんだから、俺がちゃんと察してあげなきゃダメだったのに…)
銀時はある決意を持ってベッドへ戻り、土方が浴室から出てくるのを待った。
(10.09.28)
こっそり行って驚かせようとすると、大概自分の方が驚かされるものですよね(笑)。続きも18禁です(直接飛びます)。→★