土魂 第三訓:天然パーマにも悪い奴はいない
少し時間は戻って、もう一つの万事屋銀ちゃん居間。ここには、テレビに噛り付く銀時と
長イスに座りケーキを食べながら、その姿を冷ややかに見つめるもう一人の銀時がいた。
攻銀:ああああ…土方のナカに土方のバズーカがァァァ!
受銀:お前、攻めのクセに土方(受け)より小さかったんだな…
攻:小さくねェ!土方のよりちょっとだけ謙虚なだけだ!
受:…俺に見栄張ってどーすんだよ。俺はテメーの大きさも土方のデカさも知ってんだよ。
攻:るせェ!ああっ!あんなに腰動かしたら俺の土方くんがガバガバに…
でも、エロカワイイ土方くんがエロカッコイイ土方くんにヤられてるって光景はある意味パラダイス!
あぁでも、できることなら俺も参加して3ピー…いや、でも土方くん同士の絡みを眺めるってのもこれはこれで…
受:…結局オメーが何がしてェんだ?
攻:ナニがしたい!本当なら今頃は誕生日という名の下に「どこをどうして欲しい?
全部してあげるよ」って感じの言葉責めプレイを…
受:それ、オメーが楽しいだけだろ?
攻:そんなことない!きっと土方くんも悦んでくれるはず!
受:あー、はいはい。
銀時(受け)は適当にあしらって、空になった皿にケーキをもう一切れ乗せた。
攻:そのケーキ、さっきから遠慮なしに食ってるけど、土方(攻め)のケーキじゃねェの?
受:いいんだよ。アイツはマヨネーズとタバコさえあれば生きていけんだから。
攻:なるほどね。それで黄色いケーキが冷蔵庫に入ってるワケか。
受:てめっ!なんでそれを…
急に慌てだした銀時(受け)に、銀時(攻め)はニヤニヤと笑みを浮かべる。
攻:あれっ、秘密だった?俺が土方くんのために買ってきたマヨを入れとこうと
冷蔵を開けたら黄色いケーキがあってよー…一瞬チーズケーキにも見えたんだけど
あれ、マヨケーキだろ?すげェの作ったな。
受:…オメーだって俺なんだから、同じの作ったんだろ?
攻:いや、俺は普通のケーキ作っただけ。土方の食べるトコだけマヨネーズかける予定なんだけど…
つーか、早く土方くんに会いてェな…
受:…こないだみてェにそのうち戻るだろ。
攻:そうだけどさァ…オメーだって早く会いてェだろ?
受:べーつにー。俺はあんなマヨネーズ野郎どーでもいいしー…
攻:はいはい…
受:テメー、信じてねェな。
攻:信じてるって。…んじゃ、もう寝ようぜ。土方くん達も寝るみてェだし。
テレビ画面の中では、土方(攻め)が和室に布団を敷いていた。
受:そうだな。…なァ、俺たちもヤらねェ?
攻:………ヤらねェ。
銀時(攻め)は少し考えてから、銀時(受け)の提案を却下した。
受:何でだよー。オメーだって溜まってんだろ?…俺もだけど。
攻:そりゃ溜まってるけど…でもヤらねェ。
受:何だよそれ。…あっ、もしかして土方より小せェこと気にしてんのか?
攻:はぁ!?
受:大丈夫だって。銀さん締まりイイから、オメーのだって平気よ?
攻:ちちち違ェよ!そういう問題じゃねェから!…そもそも俺、小さくねェし。
受:はいはい、分かったよ。じゃあ寝ようぜ。
攻:おう。
二人の銀時はそれぞれ和室に布団を敷いて、横になり、目を閉じた。
その時、銀時(攻め)は体がグラリと揺れるのを感じた。
(10.05.05)
次からは銀土と土銀に分かれます。いつもは同じ設定で攻受逆なだけですが、今回はちゃんとCP別に違う話になっております。
銀土版第四訓→重要なのはアレより愛 土銀版第四訓(18禁)→プレゼントは自分の手で掴み取れ