ありがとう
ありがとうなんて言葉、俺達には似合わねェ。
一応、恋人同士ではあるが、俺達は侍同士でそんな甘ったるい関係じゃねェし…
そう言ったら、周りのヤツらから「たまには日頃の感謝を伝えた方がいい」と言われた。
日頃の感謝?そりゃ、アイツとはそれなりに長ェ付き合いだし、感謝することもなくはない。
けど、んなモン言わなくても何となく伝わってんだろ…。
なに?そういう思い上がりがすれ違いに繋がる?ったく…恋人もいないくせに知った風なことを…
でもまあ、たまには言葉に出して伝えることも必要かもしれねェな…。
問題はいつ、何に対して感謝するかだ。
一緒にいてくれてありがとう?…これじゃ、渋々付き合ってもらってるみたいじゃねーか。…却下。
もっとこう…些細なことでいい。日常の、ちょっとした感謝を……そうだ!メシ食い終わった後に…
銀時と土方は急いで目の前の食事をかき込み始めた。
ここは万事屋。昨夜、土方はここに泊まり、現在は銀時の作った朝食を二人で食べているところ。
二人:(食べ終わったら言うんだ。何気ない感じでサラッと…)
銀時:(食材の差し入れ「ありがとう」と…)
土方:(美味いメシを「ありがとう」と…)
二人はほぼ同時に食べ終わり、箸を置いた。
「「あのっ…」」
(11.02.03アンケートお礼文、11.03.01再up)
この後、「お前から言えよ」と譲り合いになります^^ 念のため解説しておきますと…一段目と二段目は二人の心の中です。二人は同じこと考えてました。
「周りのヤツら」というのは、銀さんにとっては新八・神楽、土方さんにとっては沖田・山崎辺りです。アンケートのお礼なので「ありがとう」をテーマに書いてみました。
今回、再upに伴い一部修正いたしました。どのくらい需要があるのか分かりませんが、この超短文、今月(3月)いっぱいお持ち帰りフリーです。
サイトに掲載される際は、どこかにウチのサイト名を入れて下さいませ。配布期間終了しました。
それでは改めまして、当サイトにお越しいただき、ありがとうございました!!
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