おまけ
ワインとともに朝食を済ませた二人は再び寝室へと戻ってきた。
互いに生まれたままの姿になってベッドへ雪崩れ込む。
「今日はお前の誕生日だからな…サービスしてやるよ」
「…おう」
銀八は土方の上に乗って唇を合わせた。
唇の隙間から舌を滑り込ませ、土方の舌と絡めていく。
「んっ…」
口付けと同時に腕を下肢へと伸ばし、まだ反応を示していない土方のモノを握り込む。
「んっ…ふっ…」
軽く擦っただけで土方のモノはあっという間に硬くなる。
銀八は口付けを解いた。
「もうこんなになってる。若いねェ…」
「るせっ。同世代だっつったろ」
「はいはい…」
銀八はくすりと笑って土方の足元に蹲る。
そして、半勃ち状態のモノに舌を這わせた。
「んっ…」
「ここ、好きだよねー」
「…アンタもだろ」
「まあね」
一物の裏側を根元から先端に向かって舐めると、土方のモノは更に硬さを増す。
そのまま舐めてある程度の硬さになったところで銀八は土方に尋ねた。
「なァ…どっちでイキたい?」
「どっちって…」
「このまま前でいい?それとも、後ろ?」
「…両方」
「欲張っちゃだーめ。一つ大人になったんだから、少しは遠慮しなきゃ」
「都合のいい時だけ大人扱いしやがって」
「ほらほら、どっち?誕生日だから選ばせてあげるよ〜」
「………後ろ」
「りょーかい」
銀八は土方から降りて、後孔を解そうと脚の間に腕を入れる。それを土方が止めた。
「なに?」
「昨日もヤったから、すぐ入れていい…」
連休中、土方は銀八の家に入り浸っており、毎日のように身体を重ねていたのだ。
「マジで?」
「あ、ああ…」
「そっか。でもローションだけは塗っておくね」
銀八は自分のモノにローションを塗り、土方の脚を抱えて挿入する。
「んっ!…ハァー…」
ズブズブと銀八のモノを呑み込むと、土方は身体を震わせて息を吐いた。
「入れただけで感じるんだ…。エロい身体…」
「るせェ。アンタが毎晩毎晩突っ込むからだろーが」
「そっか。…じゃあ、エロい身体にした責任は取らないとね…」
銀八は挿入しきるとすぐに腰を揺すり始める。
「あっ…待っ…まだ、動くなっ」
「何でよ。気持ちイイんだからいいでしょ?」
「ちょっ…あぁっ!」
急に与えられた快感に耐え切れず、土方は嬌声を漏らす。
枕の端を掴んでいる土方の手を取り、銀八は自分の首に回した。
「あぁっ…あっ、あぁっ!」
「すげェ、イイ…」
銀八が本格的に腰を動かすと、土方は銀八の首に縋りついて喘ぐしかできなくなった。
「やあっ!あっ、あっ…ぎんぱちっ…もうっ!」
「ああ…俺もそろそろ」
互いに限界を感じ、銀八は律動を激しくした。
「あぁっ、あっ、あっ…」
「ハァ…」
「んっ…あっ、あっ……あああっ!!」
「くぅっ!!」
土方が達し、その直後に銀八も達した……はず、なのだが…
「…もう、イッただろ?」
「ああ…すげェよかったよ」
「だったら…何で、萎えてねェんだよ」
そう。銀八のモノは未だ土方のナカをギチギチに満たしていた。
「まだまだ若いってことじゃね?…じゃあ今度はこっちで…」
「ちょっ…んんっ!」
銀八は繋がったまま体を入れ替えて土方を四つん這いにさせると、すぐに律動を再開させる。
「やめっ、待っ…」
「もう待てない」
「なん…一回、イッた、だろっ!」
「十四郎の身体がエロすぎて、一回くらいじゃ治まんないって」
「もっ、ムリ!やっ…ああっ!」
土方から再び嬌声が上がり始めると、銀八はニッと口角を上げて腰の動きを速めた。
* * * * *
「本当によォ…大概にしろよ?三回連続って…」
結局あの後、二回でも満足できなかった銀八に、更にもう一度抱かれる羽目になった。
裸で横になったまま、土方は隣にいる銀八を睨む。
しかし、満ち足りた表情の銀八は全く悪びれる様子がない。
「十四郎の身体がエロいからいけない」
「…そのセリフ、今日何度目だ?ヒトを猥褻物みたいに言いやがって…」
「事実だろ?」
「ったく…エロいのはアンタの方だろ?毎日毎日盛りやがって…何でそんなに元気なんだよ」
「…それに付き合えてる十四郎も充分元気だよね?さすが同世代?」
「………」
銀八の指摘は尤もなことで、土方は言葉に詰まってしまう。
銀八は土方を抱き締めて言った。
「それとも…本当は嫌なのに仕方なく付き合ってくれてんの?」
「…嫌だと思うなら一年も付き合ってねェよ」
「でもさー…俺はお前の『先生』だったわけだし、拒否しにくいってのはあるんじゃねェの?」
「アホか。もう卒業して一年以上経ってんだぜ?今更、そんなんはねェよ」
「そう?」
「でも、まあ…俺の方が年下なんだし、先生はもう少し気を遣ってくれてもいいんじゃないかと…」
「分かった。ところで十四郎…今、『先生』って呼んだろ?」
「ちっ違!気のせいだっ!」
「気のせいじゃありませんー。確かに呼びましたー。…『卒業して一年以上経ってる』けど
まだまだ先生を敬い続けてるのかな?赤くなっちゃって…先生を先生と呼ぶのは何も恥ずかしくないよー」
「るせェ!もう…黙れ!」
「はいはい…」
銀八は土方の頬にキスをした。
土方は赤くなった顔を隠すように、銀八の胸に顔を埋めた。
交際二年目初日、恋人達はこうして幸せな時を共に過ごすのであった。
(10.07.26)
最後に無理矢理3Zっぽくしてみました(笑)。でも、銀八先生は土方くんに「先生」と呼ばれなくなったことを少し寂しいと思っていたらいいと思います。
逆に土方くんは「十四郎」と呼ばれることで「もうただの教え子じゃないんだ」と感じられて嬉しいんだと思います。変わることに喜びを感じるのは
若さの証拠のような気もします。変化を成長と捉えられるんでしょう。いや、銀八先生だってまだまだ若いですよ!ただ、土方くんよりは年上ってだけです!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ブラウザを閉じてお戻りください