「今日は横になってるだけでいい」
「えっ…」
ここは行き付けのラブホテル。戸惑う様子の銀時をベッドへ寝かせると、俺は銀時の服を全て脱がせる。
今日は…と言ったが、普段も銀時はいちいち俺に確認しながらコトを進めるから、主導権は俺にある。
だがまあ、特に今日はサービスしたい気分なんだ。
実は、今日で俺達が付き合って一年になる。
付き合ってみて色々驚かされたこともあったが、でも一年前より銀時のことが好きになってると思う。
「あ、あの…」
「いいから、いいから」
どうしたらいいか分からない様子の銀時を適当に宥めて、俺は銀時のモノを根元まで口に入れる。
…まだ萎えてるから余裕で全部口に含める。
そうして暫く口の中でモゴモゴやってたら、銀時のモノがデカくなってきた。…もう少しだな。
俺は頭を少し上げて銀時のモノから口をはずし、今度は丁寧に舌を這わせる。
「ふっ…」
銀時のモノはあっという間に真上を向いた。それでも舐め続けているとどんどん固く反り返ってくる。
…そろそろいいか？
俺は着ている物を全部脱いで銀時の上に跨った。
「お、おい…」
そのまま銀時のモノを俺のナカに入れようとしたら、銀時が慌てて止めた。
「大丈夫…風呂場で慣らしてきた」
「そう、なの？」
「じゃあいくぞ…んっ！」
銀時のデカいモンを俺のナカに入れていく。…やべェ、もう気持ちよくなってきた。
「あっ！…ハァ、ハァ、ハッ…」
マジで、ヤバイ…。まだ入れただけなのに込み上げてきた…。
風呂場で、念入りに解し過ぎたか…
「ぁ…悪ィ…動くの、ちょっと待って…」
「それはいいんだけど…土方、大丈夫なの？」
「だいじょ、ぶ…くぅっ！」
ナカがヒクついてんのが分かる。どうしよう…全然治まる気配がねェ。
ちょっと待ったら落ち着くかと思ったが、むしろ気持よくなってきてる。
「あっ…ハァ…くっ！」
「おい…」
もう、ダメだ…
「すまんっ…ちょっとだけ、動いてくれるか」
「ちょっとって…こう？」
「あああっ！！」
「！？」
銀時が少し腰を揺らしただけでイッちまった。銀時はかなり驚いている。無理もねェな…
しかも、すっげェ疲れた…くそっ…。
俺は銀時の胸の上に身体を預けて少し休憩することにした。
「えっ？お、おい…」
銀時は俺からモノを抜き、俺を自分の上から下ろしてベッドに寝かせた。
「なに勝手に抜いてんだよ」
「ご、ごめん。でも、土方…」
「ちょっと休憩してただけじゃねーか。続き、やるぞ…」
もう一度銀時の上に乗ろうとしたが、マジで力が入んねェ…。
俺は結局ベッドに逆戻りした。
「…銀時、すまん」
「なんで謝るの？疲れた時に無理する必要はねェよ。昨日、会ったばかりだし…」
確かに昨日も会って、会ったからにはヤった。
だが、どうしても記念日の今日も会いたくて、無理矢理仕事を切り上げた。
…記念日だってことは銀時には言ってない。そんなんで会いたいなんて…恥ずかしいだろ。
俺は視線を下の方へ送る。
「お前…まだ勃ってるじゃねェか」
「俺のことは気にしなくていいよ」
「お前はいっつも俺優先だな…。この一年ずーっと…」
だから今日は俺がサービスしたかったんだが…
…んっ？銀時がなんか驚いた顔してこっち見てねェか？
「俺…なんか変なこと言ったか？」
「今、一年って…覚えていてくれたの？」
「その言い方だと…お前も覚えてたみたいだな」
「当たり前だろ！土方が好きだと言ってくれた日を忘れるわけが…」
「あー、はいはい。お前はそういうヤツだったな。…ありがとな。覚えててくれて嬉しいぜ」
本当は起き上がってキスでもしてやろうと思ったが、まだ体力が回復しないのでとりあえず銀時の腕に抱き付いてみた。
そしたら銀時の身体がビクってなった。…勃ったままだからなァ。この状態が辛ェのはよく分かる。
俺も同じ男だからな…。そんでもって、下手に身体触られると余計に辛ェってのもよく分かる。
だが…今はくっついていたい気分なんだ。
悪ィな。もうちょっとしたら元気になって続きができると思うから待っててくれよ。
まあ、お前のことだから、そんなこと言われなくても待っててくれるつもりなんだろ？
だって、・・・
ヘタレな恋人 第十話：だって、ヘタレだし
（完）
(10.06.16)
土方さんが若干Ｓっぽくなってしまった＾＾； 一年間ヘタレ銀さんに甘やかされたせいで、ちょっと我がままになってしまったってことで（笑）
最後の「だって、」の後の「・・・」に何が入るかはご想像にお任せします。…サブタイトルのままでもいいし、別の言葉を入れていただいても構いません。
何かいい言葉を思い付いた方は是非、教えて下さいませ＾＾ というわけで、ヘタレお題完了です！
第一話から二ヶ月ちょっとかかりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました！！日記に後書きのようなものを書いております。
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