後編
すぐにでも二人に混じるのかと土方は思っていたが、銀時は冷蔵庫から水を取り出して飲み始めた。
先の二人と違い、グラスなど使わずにキャップをはずし直接口を付ける。
その間に土方は下着だけを脱ぎ、自身を軽く扱いて勃たせると、白血球王の蕾に宛がう。
[んんっ…い、痛っ!十四郎っ!痛いぞ!]
「きっつ…ちょっ…力抜けって」
[む、無理だ!…そんな大きいモノが、入るわけ…]
「大丈夫だって!テメーの身体は銀時と同じなんだ。絶対ェ入る!」
そうは言っても、他人と交わること自体が初めての白血球王では銀時の場合と同じではない。
土方は左手で白血球王の頭を撫で、右手で一物を刺激しながら力が抜けるのを待つ。
[ふっ…くっ…るし…ああっ!はぁっ、はぁ…]
「もうちょい。あと少しの辛抱だからな」
[あっ…ううっ……はっ、くぅっ!はぁっ…]
「お疲れさん…全部入ったぞ」
[はぁ、はぁ…ほ、本当か?]
「ああ」
[す、すごいな。…あんな大きなモノが入るのか]
「あんまり褒めんなよ」
「よしっ、漸く銀さんの出番が来たな」
銀時はベッドに乗り上げ、自身の指を口に含んで潤すと、土方の蕾に触れる。
「お、おい、待て!まさか、お前…この状態で入れるつもりか!?」
「もっちろーん。土方くん最高でしょ?銀さんを前からも後ろからも感じられるなんて…」
「ちょっ…待てって!お前には口でシてやるからっ!!」
「まあ、それもいいけどよー…でも、お前、この体勢じゃ難しいだろ?」
現在土方と白血球王は正常位で繋がっている。確かにこの状態で銀時のモノを咥えるのは無理がある。
「じゃあ、体位を変えて…」
「無理無理ー。コイツ初めてなんだぜ?今だって入ってるのがやっとの状態なんだから、体位変えるとなるとまた
ゆーっくり入れ直さなきゃなんねーだろ?銀さん、そんなに待てませんっ!」
「いやっ…だからって…うわっ!」
「はーい、もう諦めてねー。どうせまだ暫く馴染むまでは動けねーんだから、大人しくヤられとけって!」
銀時は土方の蕾に指を一本挿入した。
「くっ…そっ……はぁっ!」
[うぁっ!と、十四郎!?な、ナカで大きく…]
「おーマジでか?今、コイツの前立腺捏ねてやってるからなー」
「あぁっ!はぁっ!んんっ…!はぁっっ!」
[お、おい銀時…十四郎が辛そうだぞ!貴様、もう少し加減を…]
「だーいじょーぶ。オメーと違って慣れてっから。ほらっ、指増やすぞ!」
「はぁぁっ!!」
「なあ、オメーんナカで土方のモノ、どーなってんよ?」
[ど、どうって…さ、最初より大きくなって…ドクドクと脈打ってるぞ]
「おーそうかー!すげー感じてんだな…なあ、土方。もう、指三本入ったし、大丈夫だよな?」
「もっ…好きに、し…ああっ!」
土方が言い終わる前に銀時は自身を土方に挿入すると同時に腰を前後に揺する。
土方が自分と同じ顔の白血球王とセックスするところを見ていた銀時のモノは、すでに準備万端であった。
「やっ…あっ、あっ…ぎ、ぎんっ!ああっ!」
[と、十四郎!待てっ…う、うごくっ…ああっ!]
「はっ…っじかたっ…すげー、よっ」
銀時が動いたことで、自然と土方も動くことになり、白血球王にも刺激が伝わる。
「やぁっ!…あっ、あっ、あっ…はぁっ!!」
[うっ…あぁっ!]
「ほら、土方…オメーも入れてんだから、腰動かせって」
「ふっ…くっ…んんっ!」
銀時は腰の動きを緩やかにして、土方の動きを促す。
土方はやや身体を起こし、白血球王の胸の横に手をついて律動を開始する。
すると、自身に埋められている銀時のモノも動き、味わったことのない快感に全身が震えた。
[と、十四郎!やっ…やめっ…ああっ!そ、そこはっ…やぁぁぁっ!]
「はっ…やぁっ…あっ、あんっ!あんんっ!」
[やめっ…!待っ、て…くれっ!と、十四郎!十四郎!]
「はぁっ!す、すごっ……あぁっ!」
土方自身で前立腺の辺りを突いてやると、白血球王から感じ入った声が上がると同時に、ナカがきゅっきゅっと締まる。
後ろから突かれ、前から締め付けられる…そんな状況に、土方の意識は朦朧としてきており、白血球王の制止の声など聞こえていなかった。
ただ只管に快楽を求めて腰を振りだした土方を見て、銀時はニヤリと笑うと、自身の動きも速くした。
「はぁんっ!んっ、んっ…ぎ、ぎんっ!!」
「ん…きもちーい?」
「いいっ!…ああっ!!」
[と、とー、しろっ!も、もうっ…くっ…あああっ!!]
「あっ……やあぁぁぁぁぁっ!!!」
「くっ…すっげー…はっ!」
土方に前立腺と最奥を突かれ、白血球王は再び達した。すると、同じく前立腺と最奥を突かれていた土方は
一物をぎゅぎゅっと締め付けられ、前と後ろに今まで感じたことのない快楽を感じながら全身を痙攣させて達した。
そして、そんな土方のナカに挿入していた銀時もまた、味わったことのないナカの蠢きに我慢することはできなかった。
* * * * *
「いやー、すごかったなー」
[貴様ら…いつも、こんなに疲れることをしているのか?]
「いんや。今日はオメーがいたからな」
[そうか…それより、十四郎は大丈夫なのか?全く動かんぞ?]
コトが済み、呼吸が整ったところで銀時と白血球王は順にシャワーを浴びた。
だが、その間ずっと土方はベッドで眠ったままであった。身体は銀時が清めてやった。
「あー、さすがに前と後ろ同時ってのはキツかったか…。まあ、でも大丈夫だろ。
コイツのことだから仕事の時間になったらちゃんと起きるって」
[そういう問題なのか?]
「大丈夫、大丈夫…じゃあ、俺は寝るけど、お前はどうすんの?」
[たま様の元へ帰ると言いたいところだが…今のように足元がふらつく状態では帰ってもたま様をお守りすることができん。
宿で体力を回復させてから帰ることにするか]
「そういやぁ、お前は休むために来たんだったな。じゃあ、ババァんとこに電話しとくぜ」
[すまないな]
銀時は土方の服から携帯電話を取り出し、スナックお登勢へ電話をかける。
電話が終わると土方の隣に潜り込む。
銀時と土方と白血球王、男三人で一つのダブルベッドは狭かったが、三人とも朝までぐっすりと眠った。
(09.08.25)
photo by 素材屋angelo
アニメで白血球王を見てからずっと書きたかった「土方さんをサンドイッチ」が書けて満足です!あと「十四郎」呼びが楽しかったです。私は大変満足しているのですが、無駄に長くなってしまってすみません。
読むの大変でしたよね?むしろ、前編はいらなかったですかね?というかこんなカップリング、需要あるのかしら? ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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