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下とか受けとかって自分からは言いにくい


銀：なァ土方…今日ってどっちがどっちの番だっけ？
土：…何が？
銀：だから、上と下。今日、俺はどっち？
土：あー…下じゃね？
銀：…違ェよ。今日は俺が上の番だ。
土：ンだよ…覚えてんじゃねェか。だったら聞くなよな…
銀：いやいや待てよ。その口ぶりだとオメーも分かってたよな？分かってて俺を下にしようとしたよな？
土：だったら何だよ…

銀：オメー…下になるの嫌なのか？
土：あ？嫌だったら最初からそう言ってる。
　俺もお前も、どっちも嫌じゃねェから交互にヤろうってことにしたんじゃねェか。
銀：そうなんだけどさァ…じゃあ今日は上の気分、とか？
土：別に…そもそも今日は俺が下の番だと思ってたからな。
銀：だったら何で…
土：大した理由はねェよ。…何となくだ。
銀：何となく…上の方がいいのか？

土：いいっつーか…「下」って言い方が気に食わねェ。お前に負けてるみてェで…
銀：いや、順番だからね？常にお前が下ってワケじゃないからね？
土：でもよ…「俺が上だ」って言われたら、お前はどう思う？
銀：あー、確かに負けっぽく聞こえるな。
土：だろ？
銀：じゃあさァ…攻めと受けでどう？
土：…それも嫌だ。「攻め」の方が何となくカッコイイ気がする。
銀：なんだよソレ…。もう、言い方なんかどうでもいいだろ？さっ、早くヤろうぜ。
土：嫌だ。「下」とか「受け」とか言われるならずっと上がいい。

銀：おいおい今更だろ…。
土：今更でもなんでも、下は嫌だ。
銀：じゃあ…突っ込む方と、突っ込まれる方でどうだ！
土：突っ込まれるって、受け身な感じが嫌だ。
銀：じゃあ…突っ込ませるってのは？
土：…もうひと捻りほしいな。
銀：少しはテメーで考えろや。
土：こういうのはテメーの方が得意だろ？
銀：はいはいそーですね…。ったく…下の方が黙ってて気持よくなれるとか言ってたのによー…

土：おい、何か言ったか？
銀：べーつにー…。あっ、気持ちよくなる方ってのはどうだ？
土：…気持よくなる？
銀：そっ。で、上は「気持ちよくする方」…どうよコレ。
土：「する」と「なる」か…
銀：そう。「なる」方がお得な感じするし、でも「する」方も頑張ってる感じするし…いいと思わねェ？
土：…いいんじゃねェの？
銀：よしっ、じゃあ仕切り直して…土方、今日ってどっちがどっちの番だっけ？
土：…何が？

銀：そこまで戻るんじゃねーよ！もう…今日は土方が気持よくなる番だよな？
土：ああ、そうだな。
銀：じゃあヤるか。
土：ああ。

銀：こうして今宵も恋人達は熱い夜を過ごすのであった。

土：…おい、急にナニ言ってんだ？
銀：ちょっ！せっかくナレーション風にして終わらせようと思ったのに…オメーが話しかけたら台無しじゃねーか！
土：…こんな風に、相変わらずアホで天パの坂田銀時なのでしたァ。
銀：おいぃぃっ！ナニ勝手に締めてんの！？しかも全然まとまってないし！俺の悪口言ってるだけだし！
土：悪口ではなく、事実なのでしたァ。
銀：ムカつく！その口調めっちゃムカつく！…そんな銀さんにメロメロの土方くんなのでしたァ。
土：あぁ？誰がメロメロだ！？それはテメーの願望だろ！…なのでしたァ。
銀：だからその口調やめろ！ムカつくって言ってんだろ！…なのでしたァ。
土：オメーだって言ってんだろ！俺の真似すんじゃねェ！…なのでしたァ。
銀：オメーの真似じゃねェよ！今日のわ●この真似ですぅ…なのでしたァ。

こうして今宵もバカップル達は仲良くケンカして過ごすのであった。


土：ほら…オメーが下らねェこと言ってるから、本物のナレーションが来ちまったじゃねェか。
銀：えっ、俺だけ？つーか、本物なんだからいいだろ。

(10.05.29)

最近のその他小説は、純情シリーズやらトシぎんやら、リバよりも清い関係の二人ばかり書いていた気がするので「ここらで大人なリバの二人を！」と思ったのですが…

見事に内容のない話になってしましました＾＾；　よく分からないことで駄々をこねる土方さんと、それに付き合ってあげる銀さん。そして最後はなぜか「締め」の奪い合い。

こんなのでリバって言っていいのでしょうか？　ここまでお読みいただきありがとうございました。

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