ここから先、15歳未満の方は閲覧禁止です。
冒頭のセリフだけですが、第二百七十訓から引用しております。
せっかくのシリアスパートを台無しにする話となっております。
大丈夫と思われた15歳以上の方のみスクロールしてお進みください。
↓
沖田を仲間と思って優しくする土方さん
真選組監察、山崎退は副長室を訪れていた。
「何、総悟が影でコソコソやってる?」
「ええ、どうにも怪しい動きをしてまして。誰かに刺されただァ、俺を刺してくれだァ、ケツを洗ってこいだァ
神山と二人でなにやらコソコソ話しこんでるんです」
「……山崎、いくら監察といってもなァ、そういうプライベートな?性的な嗜好?そういう所まで探りを入れて介入するのは
いかがなものだろう。今回のことは…聞かなかった事にしよう。…俺とお前の胸の内にしまっておこう」
山崎の話を聞き、土方はしばらく何か考えているようであったが、徐に立ち上がり沖田を捜しに部屋を出た。
* * * * *
数分後、副長室には土方と沖田の二人がいた。
「いきなり副長室に来いたァ何の用ですかィ?ようやく俺に副長の座を譲る気になったんで?」
「そんなんじゃねェ、が…その…」
「そんなに言いにくいことなんですかィ?」
「いや、その、まあ、何だ…お前と…か、神山のことなんだが…」
「!!どこでそれを?」
「あっ…いや、安心しろ。別に咎めようとか、そんなんじゃねェ」
「はあ」
「色々言うヤツもいるかもしれんが、俺はお前らを応援したい」
「土方さん?」
「今日、ココに呼んだのは、コレを渡そうと思ってだな…」
そういって土方が沖田に手渡したのは、ローションとコンドームだった。
「土方さん、コレは…」
「お前がどっち側かは知らねェが、持っていて損はねーはずだ」
「あの…俺ァ別に、いらねーんですが…」
「確かに俺たちは女みてーに脆くはねェ。だが、男だからこその気遣いも必要なんだ」
「で、…その気遣いってヤツが、コレですかィ?」
「まあ、他にも色々あるが…とりあえず、最低限必要なものだからな」
「そうですかィ」
「おう。用はそれだけだ。仕事に戻っていいぞ」
「へいへい…勘違いクサレホモが、死ねよ」
沖田の最後の言葉は、部下の恋(?)の手助けをしたとご満悦な土方の耳には届かなかった。
* * * * *
副長室を出た沖田は、その足でかぶき町へ向かった。
「旦那に差し上げまさァ」
「へっ?ナニ急に…ってコレ…」
「ウチのクサレホモ上司からのもらいもんなんですがねィ」
「クサレ…って、土方くん?えっ、何でアイツが沖田くんに?」
「さあ、何を勘違いしたか知りやせんが、いきなり副長室に呼び出したと思ったら渡されたんでさァ」
「で、何でソレを俺に?」
「男だからこその気遣いも必要なんだそうで」
「えっ、ナニ?アイツがそう言ったの?」
「俺はそんなアホな気遣いする相手がいないんですが、旦那なら必要かと思いましてねィ」
「…気遣いの前に何か言った?」
「言ってやせん。…じゃあ旦那、そういうことで」
「ちょっ…おい!」
ここまで言うと、沖田はさっさと元来た道を戻って行った。
ワケの分からない銀時は、道の真ん中でローションとコンドームを握りしめながら何やらつぶやいていた。
「まあ、どうせ、何か勘違いしてんだろ。それに、沖田くんは俺たちの関係、知ってたみたいだからいいか。
…いや、よくねェよ。何か、これじゃ、年中盛ってるみたいじゃね?アイツがいつも忙しいっつーから、そんなに会ってねーよ。
…ん?もしかしてコレはお誘い?俺は屯所を出られねーから、お前が来いみたいな?…いやいや、それはナイよなー。
屯所でヤろうとすると、いっつも刀振り回して怒るし…あっ、ソレが実は照れ隠しとか?
いや…照れて斬られちゃたまんねェよ。えっ、結局どうすれば…」
道行く人に白い目で見られながら、銀時のつぶやきは続いていた。
(09.07.28)
photo byLOVE JUNKIE
補足説明:銀さんと土方さんは付き合っていますが、周囲には秘密にしています。ただ、沖田や山崎は気付いています。たぶん神楽も。土方さんは、いつ銀さんと会ってもいいように、
必要なものを副長室に常備してます。この二人が銀土か土銀かは読む方にお任せします。原作の雰囲気ブチ壊してすみません。こんなくだらない話をここまで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
ブラウザを閉じてお戻りください