土魂 第五訓(銀土版):お誕生日ありがとう


「ありがとう。じゃあ土方が好きな銀さんをいっぱいあげる。まずは、どこを触ってほしい?」
「…好きに触ればいいだろ」
「それじゃダメだって〜。誕生日のお祝いなんだからさっ。ほらほら〜」
「じゃあ、………
「えっ、なになに?」
「…れに、…せろ
「えっ?」

銀時が聞き取れないうちに、土方は銀時の腕から抜け出して下に潜っていく。

「あ、あの、ひじか…えぇっ!あ、あれっ?」

土方は布団に潜ったまま銀時の寝間着と下着をずらし、一物を取り出した。

(俺「どこを触ってほしい?」って聞いたよな。それなのに何で土方が触ってんの?
えっと、土方、何て言ってたっけ…。確か「…れに…せろ」とか…「…れに」は「俺に」か?
…もしかして「俺にヤらせろ」とかそんなん?えっ、何で急にこんな積極的に?
いや、嬉しいし、気持ちいいけど…でも俺としては誕生日なんだから土方のイイ所をいっぱい触って…
まあ、いつだっていっぱい触ってるけどさ)

銀時が色々と考えている間にも、土方は手を動かして一物を育てていく。
そしてある程度育ったところでパクリと咥えた。
布団の中で行っているので銀時に土方の姿は見えない。だが、温かく湿った感触に包まれるのを感じて
口内にいるのだと判ったのだ。

(あー、俺の咥えてるトコ見てェけど…勝手に布団剥いだら怒るよなァ。
それに俺の股間のトコだけ布団が動いてるってのもエロいな。俺に隠れて土方がイタズラしてるみたいで…
やっべ…マジで興奮してきた!)

銀時のモノは土方の口内で一気に膨張した。
すると、一物への刺激が止まり、くぐもった咳が聞こえた。

銀時は上体を起こして布団を捲った。

「あー、ゴメン。大丈夫?」
「ケホッ…てめー、急にデカくすんじゃねェ」
「だからゴメンって。仕方なかったんだよ…布団の動きがエロいんだもん」
「ワケ分かんねェ」
「じゃあやってみる?はい、こうたーい」
「ちょっ…」

土方を仰向けに寝かせ、今度は銀時が布団に潜り込んだ。土方はすぐに布団を捲って銀時を呼ぶ。

「おい、一体何を…」
「あっダメだって。布団は掛けたまま」
「は?」
「さっき土方がしてくれたのと同じコトしてあげる。土方は布団だけ見ててねー」

それだけ言うと銀時は再び布団を被る。土方はよく分からなかったが、別に嫌ではなかったので
とりあえず銀時の好きにさせることにした。



「くっ、んっ…あぁっ!」


姿の見えない銀時はどこを触るか分からない。触っていたと思えば舐められ、舐めていたと思えば別の所を触られ
予測の出来ない銀時の動きに、土方は翻弄されていた。


「ああ…あっ、あぁっ!」


銀時は布団の下の方に蹲り土方のモノを咥え込む。
自身の足元で上下する布団を見つめながら、土方はあられもない声を上げる。
普段なら恥ずかしくて直視できない口淫も布団の動きだけなら見ることができる。
そして銀時が潜っていることでいつものように土方をからかうような、辱めるような言葉もない。

見えないからこそ敏感に刺激を感じ取り、布団越しならあまり聞こえないと思うがゆえに抑えることなく声を出していた。


「ああっ!はっ…あぁんっ!」


だが一方で銀時は、布団の中で物足りなさを感じていた。

(暗くて何も見えねェし、声もあんま聞こえねェし…触って舐めりゃ勃ってんのは分かるけど
乱れてるトコが見れねェのはつまらねェな。でも、土方はビンビンでドロドロで気持ち良さそうだし…
あー、でもそろそろ限界…)

「うぁっちィィィ!!」
「!?」

銀時は勢いよく起き上がり布団を剥いだ。
突然のことに瞳孔を開いて固まった土方に構わず、銀時は手でパタパタと扇いだり、額の汗を寝間着の裾で拭ったりしている。

「あっつ…、布団の中があんなに暑いとは思わなかったぜ。いや〜、もう一仕事終わった気分。
ほら、見てよこの汗!」
「そうかよ…」

銀時は汗で湿った寝間着を脱いで自慢げに土方に見せるが、土方にしてみれば
気持よく感じていたところで急に止められたのだ。勝手に「終わった気分」になられては堪らない。

「じゃあテメーはもう寝てろ」
「えっ、あの…」

土方は裸になった銀時を寝かせると、その上に跨った。

「騎乗位?マジで?」
「…ダメなのかよ」
「いんや…むしろ大歓迎。土方くんの好きにしてェ〜」
「るせっ」

銀時は頭の下で手を組み、土方を下から眺めて実に楽しそうである。
そんな銀時に悪態を吐きつつ、土方は銀時のモノを入口に宛がい、一気に腰を下ろした。


「くっ…ああっ!!」
「うわぁ…」


根元まで銀時のモノを飲み込むと同時に土方は達した。既に前戯で限界近くまで昂っていたのだ。
達した土方は、銀時の腹に手を付いて忙しなく呼吸している。

「ハァ、ハァ、ハァッ…」
「大丈夫?」
「あ、ああ…」
「すげェエロかった。銀さんのが入っていくと同時にこう、土方のからピューっと…
ありがとう。これだけでご飯三杯はいけます!」
「てめっ、勝手なこと、すんじゃねェ」

銀時が土方の腰を掴んで自身を抜こうとしたところ、土方が手を振り払った。

「あ、あのー…」
「今日は俺の好きにしていいんだろ?だったら勝手に動くな」
「あ、はい」

銀時は土方から手を離し、そのままダラリと体側に伸ばした。

「…よしっ、それでいい」
「えっと…これからどうするの?」
「あ?ヤるに決まってるだろ」
「そうだけど…土方、もうイッちゃったじゃん」
「るせェ。…今のは前戯でイカなかった分だ」
「あっそう?土方が平気なら俺もヤりたいんだけど…」
「俺はまだまだ余裕だ。…バカにすんじゃねェ」
「はーい。じゃあお願いしまーす」
「おう…くっ、んっ!」


土方は腰を浮かせて銀時のモノを途中まで引き抜き、それから再び根元まで埋めた。


「はっ、あ…」


暫くは単純な上下運動のみ。
そのうち、銀時のモノがイイ所に当たるように腰の角度を調節して動き出した。


「あっ、あっ、はぁっ…あぁ…」


銀時のモノが出入りする度に土方は理性を手放していき、夢中になって腰を振る。


「はぁ、あっ、あぁっ!」
(うっわ…なんかもう、一人エッチみたいじゃね?俺のチ○コ使って土方が一人エッチ…
まあ、眺めは最高だし、俺も充分気持ちいいんだけどね)
「あっ、あっ…もっ、イク!イッちゃうぅ!」
「…俺も一緒にイッていい?」
「いいっ!一緒にっ…ああっ!」
「んっ…じゃあ、俺も動くよ」


土方の腰に手を添え、銀時は腰を揺らした。


「はぁんっ!あぁっ、あぁっ…」
「あー…気持ちいい…」
「あぁっ!あぁっ、ああっ!」


土方は一心不乱に腰を振り、銀時もそれに応えるように腰を動かした。


「あぁっ!イク、イクっ!」
「俺も、イキそう…」
「ああっ!あっ、あっ、あっ、くっ…あああっ!!」
「くっ!」


再び土方の白濁液が銀時の胸や腹に飛び散り、銀時は土方のナカに欲望を吐き出した。


*  *  *  *  *


「………」
「あっ、ゴメン起こしちゃった?」

吐精した土方は、その直後に眠ってしまった。
しかし後始末が終わった頃、土方が目を開けたのだ。

「いや…悪ィ。後始末、させちまって…」
「これくらいさせて。誕生日なのに頑張ってくれたお礼」
「あれは、別に…俺がやりたいからやっただけだ」
「もしかして、いつも俺が勝手にヤってんの嫌だった?」
「そうじゃねェ。ただ…お前に祝ってもらえて、嬉しくなっただけだ」
「土方…」
「銀時、俺は…」
「ん?なに?」


生まれてきてよかった


土方は囁くようにそう言って、銀時の唇に自分の唇を合わせた。


(10.05.05)


誕生日なので最後はやっぱりラブラブで^^。土誕小説の割には銀さんがいい思いをしてますが、いつも愛されている土方さんだからこそ、誕生日くらいは銀さんに感謝したかったんです。

銀魂にハマったきっかけが土方さんだったので(今は銀さんも同じくらい好きですが)、土誕小説はかなり気合入れて書きました。…前半ふざけた設定ですが、私にとっては夢のコラボですよ(笑)!

銀さん×銀さんは、機会と需要があったらそのうち…。ちなみに、銀さんが買ったマヨネーズは土銀部屋に置いたままです。代わりにこちらには土方さん(攻め)が買ったいちごオレが残っています。

土方さん生まれてきてくれてありがとう。銀さんと末長くお幸せに! ここまでお読みいただきありがとうございました。 土銀版はこちら

 

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