おまけ
イベント一日目は大盛況のもと終了し、家に帰りついた「トナカイ」は玄関を入るなり、
「サンタガール」に飛びかかった。
「トーシ子ちゃーん!」
「分かってる!せめてブーツくらい脱がせろ!」
スカートの裾から侵入する手を阻みつつブーツのファスナーを下ろしていく。
帰路のタクシーから……いや、最後の客を見送った瞬間から金時は抱き付いて離れなかった。
客の前で理性を保てていたプロ根性は称賛に値するが、閉店した途端「早く帰って合体しよう」と
宣言したのはいただけない。明日も一緒に働くというのに……
何とかブーツを脱いだトシーニョは玄関を一歩上がるが抵抗もそこまで。
「生足ハァハァ……」
「んっ……」
押し倒されてタイツを剥ぎ取られ、足の裏を鼻息荒く舐められてトシーニョの腰が震える。
今夜はもうここで――
* * * * *
「あっ、あん、あんっ、あん!」
「銀時……」
仰向けに転がった己に跨り、屹立したモノを体内に咥え込み悶える恋人。本当の名を呼び
チョーカーを外して見せれば、その身体が倒れて首筋へ吸い付いた。
「後で俺にも付けてよ」
紅い痕を刻みながらそう強請れば、今付けてやると体勢が変わる。
金時を元の位置に戻し、トシーニョは腕を使ってゆっくりと上体を起こした。繋がりが解けぬよう
慎重に、慎重に……
「あ、んんっ……」
身体の動きに合わせて中のモノが微妙に動き、緩やかな快感を金時へ与える。
「ほらよ」
「はぁん!」
鎖骨に軽く歯を当ててから強く吸うと、金時の入口がきゅうと締まった。
そのまま玄関で達するまで一回、浴室に移動してスッピンになったところで逆になりもう一回、
ベッドに入って……恋人達は生まれたままの姿で抱き合い、クリスマスの朝を迎えるのだった。
(13.12.30)
クリスマスホストとクリスマス女装とクリスマスデートとクリスマスエロ、色々詰め込んだら長くなってしまいました^^; 楽しんでいただけましたら幸いです。
土方さんのブランドについてはもっと掘り下げたかったのですが、そうするとクリスマスから離れていくので別の機会にしようと思います。
ここまでお読み下さりありがとうございました。おそらくこれが今年最後の更新となります。皆様良いお年を^^