2009年銀誕おまけ(土銀版)後編

 

貸切風呂を満喫した二人は、食事処で夕食を済ませ、大浴場へ行き、再び部屋に戻ると既に布団が敷かれていた。二組の布団がピッタリとくっ付いて敷かれているのを、二人は暫くの間黙って見下ろしていた。

 

「…俺たち男二人なんだけど、この布団はなに?」

「…おめーが貸切風呂であんあん言ってたからじゃねーか?」

「…マジで?」

「さあな…」

「うわぁー…マジで聞かれたんかなぁ?恥ずかしくて死にそう…」

「…んなことで死ぬなよ。別に知り合いでもねェんだしよ…」

「そうだけどよー…」

「離れて敷いてあってもどうせくっ付けんだから、手間が省けてよかったじゃねーか」

「ああそうですねー」

 

まだブツブツと何か言いながら銀時が布団に入ると、土方が部屋の明かりを消すためスイッチに手を掛ける。

 

「あ、あれっ?電気消すの?」

「…暗いと眠れねーのか?」

「い、いや、そうじゃなくてよ…」

 

足に布団を掛けて座っていた銀時は、俯きながら「せっかく布団くっ付いてんのによ…」と呟いていた。土方は銀時に歩み寄ると至近距離で顔を覗き込む。

 

「銀時?」

「ちちち近ェよ!いきなり来んじゃねー!」

「わ、悪ィ…」

 

土方は銀時の布団から下りて畳に座った。

 

「何度も言ってるが今日はテメーの誕生日なんだ。我儘言っていいんだぜ?」

「我儘っつーかよー…」

「なんだ?」

「とっ泊まりだし…布団、くっついてるし…」

「だから?」

「だから…その…」

「遠慮せずに言えよ」

「………」

「ん?聞こえねーよ」

「………」

「銀時?」

「だああああっ!もうっ!二人っきりで旅行っつったらヤることヤるに決まってんだろ!?さっきの一回だけじゃ足りねーだろ!?誕生日誕生日って俺にばっか言わせてんじゃねーよ!!土方のバカヤロー!!」

 

一気に捲し立てると、銀時は布団の中に潜ってしまう。土方は銀時の背中の辺りをポンポンと叩きながら話し掛ける。

 

「なあ、銀時…」

「……」

「悪かった。拗ねんじゃねーよ」

「…拗ねてねェ」

 

布団を被ったまま銀時が答える。

 

「誕生日くらい、無茶させたくなかったんだ…いつも、次の日は腰、辛そうにしてるし…」

「……」

「さっきも、お前の負担になるようなことはヤらねーつもりだったんだが…結局、終わった後、立てなくなっちまったし…」

「……」

「そりゃあ…二人っきりで旅行なんて初めてで、本音を言えば、ヤりまくりてェんだが…」

「…ヤればいいじゃん」

 

顔だけ布団から出して漸く銀時が言葉を発した。

 

「だから、それだとお前が…」

「嫌なら…今までだってヤってねーよ」

「銀時…」

「本当に嫌なら、殴ってでもやめさせるっつーの……うわっ!」

 

ガバッと土方が銀時に覆い被さる。

 

「ちょっ!いきなり抱きつくんじゃねー!」

「悪ィ…もう限界だ」

「分かった分かった…あっ、どこをどうしてほしい?とかって羞恥プレイみたいなのは無しな?」

「それだとお前のヤりたいことが…」

「もう充分祝ってもらったからいいって」

「いや、そもそもこの旅行はお前のための…」

「お前ってホント真面目だよな…。あっ、そうだ!じゃあよ…」

 

土方をどかして起き上がると、銀時は自分の荷物に向かった。

 

「コレをお前に巻いてヤるっつーのはどうだ?」

「これは…」

 

出発の際、土方の首から外し、銀時が自分の風呂敷に巻きつけた鈴付きリボンをリンリンと鳴らした。

 

「コレを巻いて、おめーは俺のプレゼントになるわけだ」

「プレゼント…」

「そう。でも、コレを付ける以外は普通にヤっていい」

「…本当にそんなんでいいのか?」

「おう」

「分かった…じゃあ、付けてくれ」

「よしっ!どこに付けるかな…首じゃあ普通すぎんだろー?うーん……あっ!」

「決まったか?って、ええっ!?」

 

銀時は土方の浴衣の裾を捲り、まじまじと股間を見つめた。

 

「おぉ!もう勃ってんじゃん。これなら大丈夫だな」

「な、なにを…」

「決まってんだろ?これを巻くんだよ」

 

股間から顔を上げた銀時は、ニッと悪戯な笑みを浮かべた。

 

「マジでか…」

「もちろん。あっ、安心しろよ?別にきつく縛ってイカせねーようにしようとかじゃねェから」

「お、おう…」

 

土方が下着を脱いで座ると銀時が脚の間に蹲った。襲ってしまいたい衝動を誕生日だからと抑え続けていた土方のモノは、すでに真上を向いている。それを人差し指でつんつん突きながら銀時が訊いた。

 

「なあ、コレ…もうちょっと膨らむ?」

「た、多分…」

「だよなー。じゃあ緩めにしとかないとな」

 

言いながら銀時は中央に鈴の付いたリボンをくるくると一物に巻きつけていく。根元部分に数回巻いて、蝶結びにすると銀時はフーッと息を吐いた。

 

「よし、完璧!」

「そ、そうか?」

 

銀時は満足そうに土方のモノを眺めている。ちょうど袋の上に蝶結びと鈴が来るようになっており、何とも間抜けな状態だと土方は思ったが、銀時がいいと言うのだから仕方ない。

 

「じゃあ、ヤるか?」

「おう…」

「まずは銀さんがお口でしてあげよう…」

「い、いや今日は…」

「何だよー。テメーばっか触ってずりィぞ。少しは俺にも触らせろ」

「あ、ああ…じゃあ、頼む」

「おっけー」

 

はむっと土方のモノを口に含み先端をチュウチュウ吸うと、すぐに液が溢れてくる。それを全て舐めとりながら銀時はクスリと笑った。

 

「こんなになるまで我慢しなくていーのによ…」

「だ、だってよ…」

「俺のためってか?ありがとな」

「お、おう……っ!」

「…一回イッとけよ」

 

ジュルッとキツめに吸い上げ激しく頭を上下させると、土方のモノは一段と大きくなる。緩めに巻きつけたリボンはピタリと一物に張り付いていた。

 

「これ、キツくねェ?」

「ああ…大丈夫だ……くっ!」

 

銀時は喉の奥まで土方のモノを咥え込み、根元を手で扱きながらジュルジュルと口淫を施していく。銀時の手が一物の鈴に当たり、チリンチリンと軽快な音を立てていた。

 

「はっ…ぎんとき、もうっ!」

「んー?いーよー…」

「くっ、くわえたまま…しゃべんなっ!」

「んー、んー」

「くっ!…うぅっ!」

 

ビクビクと腰を震わせながら数度に分けて銀時の口内に土方は吐精し、銀時は余すことなくそれを飲み込んだ。

 

 

*  *  *  *  *

 

「あっ、あっ、あっ…またっ、イク!」

「いいぜ。イケよ」

「あっ、あっ…ああっ!!」

 

 

銀時は布団の上で仰向けになり、脚を大きく開いて土方の指を二本受け入れていた。貸切風呂で触れなかった分とばかりに、執拗に前立腺を責め立てられ、既に二回精を放っていた。それでも土方は手を止めず、指を更に増やして前立腺を捏ね始める。

 

 

「やぁっ!!ああっ!!待っ…だめっ!ストップ、ストーップ!!」

 

震える身体を起こして、銀時が土方の手首を掴み動きを止めさせる。

 

「なんだ?気持ちよくねーのか?」

「そういう問題じゃ、はぁっ…ねーだろ。お前…指、だけで…はぁっ、終わらせる気かよ…」

 

途切れ途切れになりならが、銀時は必死で言葉を発する。

 

「そういうつもりは…」

「じゃあもう、ヤれよ。…準備万端じゃねーか」

 

一度銀時の口に放った土方のモノは完全復活を遂げていた。

 

「じゃあ、遠慮なく…」

「あっ!ゆ、ゆっくりな?」

「分かってる…」

「んっ…ああっ!!」

 

 

充分に解れた蕾に土方の一物が埋め込まれていく。根元まで全て埋め込むと、銀時の入口に当たってチリンと鈴が鳴った。

 

「これ…動く度に鳴るな」

 

土方が軽く腰を揺らすとリンリンと鈴が鳴る。

 

「いいんじゃねェの?…鳴った分だけ俺の誕生を祝いやがれ」

「…そういうコトなら朝まで祝い続けてやる」

「いや、そこまで祝ってくれなくてもっ!」

「遠慮すんなよ…」

 

銀時が言い終わるのを待たず土方は腰を動かし始めた。括れの部分で前立腺を擦るようにすると、銀時の先端から雫が漏れてくる。

 

 

「ああっ!!す、すごっ…ああっ!!」

「すげー締め付けだな…。そんなに気持ちいいか?」

「よ、よすぎっ!…っああ!!はあっ!!」

 

 

ヌプヌプと抜き差しする水音と銀時の喘ぎ声、そしてその間隙を縫うように小さな鈴の音が部屋に響いていた。

 

 

「あんっ!ああっ!!…ひあああっ!!」

 

 

土方が銀時の一物を握ると悲鳴に近い声が上がった。限界近い銀時の身体に、更なる快感の波が襲う。

 

 

「ひああっ!!…ああっ、ああっ!!」

 

 

先端の穴を指の先で抉ると、ビクンビクンと銀時の身体が跳ねる。自分のモノでナカを掻きまわしながら銀時の一物を弄ると、ナカが複雑に絡みつく。

 

 

「くっ!すげーな、お前んナカ…」

「はあぁっ!!…やああっ!!」

 

 

もっともっと銀時のナカを味わいたくて、土方がわざと性感帯を外して腰を動かすと、焦れたように銀時のナカが蠢く。

 

 

「やあぁぁっ!…もっ、イキた…あああっ!!」

「もうちょっと…」

「はああぁぁっ!…やあっ!もっ…イカせ…っ!!」

「ふっ…!お前んナカ…ギュルッって動くぞ。はっ…すげー…」

「あぅぅっ!お願っ…!…ひゃああっ!!」

 

 

土方が再び快楽点を狙って突き上げる。互いにもう限界は超えていた。

 

 

「あああっ!!イク、イクぅ!!」

「思いっきりイケ!」

「…っはああああ!!!」

「くっ…うっ…」

「あっぁぁぁ…はぁーはぁー」

「はぁ、はぁ、はぁ…」

 

 

自分の胸や腹に白濁を飛び散らせながら銀時は達し、土方もその直後にナカへ吐精し、銀時の上にドサリと倒れ込んだ。

 

暫くの間、はぁはぁと二人の荒い息遣いだけが部屋を包んでいた。

 

 

「おめー…頑張りすぎ…」

「あー…誕生日おめでとう」

「…ふっ、何だよ今更」

「ちゃんと言ってなかったと思ってよ…」

「そうだっけ?…まあ、いいや。もう寝ようぜ…」

「そうだな」

 

 

 

二人は裸のまま布団を被り、朝まで抱き合って眠った。

 

(09.10.02)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


な、何だか本編より長くなってしまったような…というかコッチが本編(笑)?温泉エロと鈴エロが書けて満足です。でも、後始末しないで寝ちゃったので、明日銀さんは大変なことになりますね;

これでも本気で銀さんの誕生をお祝いしています!銀さん、生まれてきてくれてありがとう!!土方さんと末長くお幸せに! ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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