「わ、分かった…ちょっとだけなら、このままでいてやる…」

「ありがとー、土方ァ！さぁ、ヤろう！今すぐヤろう！」

「ちょっと待てェェェェ！何なんだよ、その脈略のなさはァァァ！！」

「大丈夫大丈夫。話の流れとか設定とかは前編の人が考えてくれたから。俺たちは本能の赴くままに行動…ぐへっ！」

「本能剥き出しなのはテメーだけだろうがァァァ！！」

「痛ェな…なにも蹴ることないだろー」

「いきなりヤろう！とか言われたら誰だってそうなるわァ！」

「いやネ…俺だってそこまでヤりたいわけじゃないのよ？でもエロ担当だから仕方なく…」

「嘘つけ！」

「ホントだって！俺たちここ(アパート)で目覚めたじゃん。つーことは昨日もヤったってことじゃん！」

「それは…まあ…」

「だろ？だけどさァ…後編のヤツが勝手に『エロ頑張ります！』とか言っちゃったわけよ」

「だからって何も朝っぱらから…。つーかさっきから前編の人とか、エロ担当とか世界を崩壊させるようなことを言うな！」

「あー、ゴメンゴメン。…こうしてグダグダしゃべってても先に進まねーからよ、仕切り直さねェ？」

「よしっ、じゃあもう一回前編を読んで、今度こそちゃんと後編に進むからな！」

「お、おう（オメーだって前編とか後編とか言ってんじゃん）」

 

「「………」」（前編おさらい中。暫くお待ちください）

 

 

相互リンク記念企画作品：チャイナ服後編

 

「しばらくそのかっこでいて。かわいいから」

（ほめられ…てんのか？＜中略＞なんか……おかしな気分になってきた）　※前編の最後より抜粋

 

「わ、分かった…ちょっとだけなら、このままでいてやる…」

「ありがと。じゃあ、ヤろ…じゃなかった、あ、朝メシにしようぜ」

「ああ」

「今日は銀さんが心を込めて買ってきた中華まんでーす」

「…作ったんじゃねェのかよ」

「ははっ、何日かバイトしたくらいじゃ作れねェって」

「それもそうか…」

 

「二人揃って食卓に着くと、銀時はあんまんを、土方は肉まんを二つに割ってマヨネーズをかけて食べた。そして、何やかんやで昼食も夕食も終わり、遂に恋人たちの時間となった」

 

「ちょっと待てェェェェ！何やかんやって何だァァァァ！つーか俺たちは一日中チャイナ服着てんのか？一日中チャイナ服で、アパートでメシ食ってるだけかァ！？」

「土方…もう諦めるんだ。俺たちはこうなる運命だったんだよ」

「運命じゃねェよ！テメーで勝手にナレーション入れたんじゃねェか！！」

「うん。そうなんだけどね…まさか採用されるとは思わなかったもの。本当にこんなんで日が暮れるとは思わなかったもの」

「思わなかったもの、じゃねェよっ！」

「大丈夫だ土方！俺たち二人は幾多の苦難をも乗り越えてきたじゃねェか！俺たちはどんな状況にも耐え得るだけの絆を…」

「…おいっ！テメーはどこを触ってんだどこを！」

 

銀時はスリットに手を差し入れて土方の引き締まった太腿を撫でていた。

 

「……今のは本当のナレーションだよ？」

「それは分かってる…。で？まともなことを言ってると思ったら、テメーはどこを触ってるんだよっ！」

「だってさぁ…このスリット、エロいじゃん」

「…だから？」

「で、お前もエロいじゃん？」

「…村麻紗どこやった？」

「ちょっ！刀はやめよう！？銀さんもほらっ、チャイナ服着てるから木刀持ってないし！」

「テメーがふざけたことぬかすから…」

「だからほめ言葉だって！エロいお前がエロい服着てんのよ？しかも俺だけがそれを見られんだぜ？すっげー嬉しいよ」

「…っ！」

 

固まってしまった土方を抱き寄せると銀時は耳元で囁いた。

 

「もっと…俺だけが見られるお前ェの姿が見たい…」

「……」

 

口に出す代わりに、銀時の背中へ腕を回すことで応える。

土方の腕は銀時の背中に、銀時の腕は土方の腰に回したままで、上半身だけを少し離して至近距離で見つめ合う。いたたまれなくなった土方が斜め下に視線を落とした。

 

「何度もシてんのに…これくらいで恥ずかしがるところがカワイイよ」

「…るせっ」

「ほらほら〜、ほめられるのに慣れんだろ？否定しちゃダメだよー」

「…っ」

 

銀時は人差し指を土方の唇に軽く当てた。

 

「お前の唇…そんなに厚みがあるワケじゃねーのに柔らけェんだよな。…なあ、キスしていい？」

「……すればいいだろ」

 

土方は既に耳まで赤くしてフルフル震えていた。銀時は土方の顎に手を掛けて正面を向かせるとチュッと触れるだけの口付けをする。唇が離れるとまた俯いてしまう土方と再び目を合わせて銀時は言った。

 

「お前とするキスは凄く気持ちいいんだ。昔は…口と口くっ付けて何が楽しいんだって思ってた。でも…本気で惚れてるヤツとすればこれだけでも気持ちいいんだよな」

「……」

 

トクトクトクトク…土方の心音が益々速くなっていく。土方は心臓がキュウっと締め付けられるような思いでいた。普段のように照れ隠しで悪態を吐くこともできず…特別ゆっくりコトを運ぼうとする銀時に、このままだと最後まで心臓がもたないのではないかとすら思えてしまう。

 

「なあ…もっとキス、していい？」

「……」

 

恥ずかしさのあまり声を発せなくなってしまった土方は、コクリと頷くことで返事をする。その様子を温かい眼差しで見つめながら、銀時は二度目の口付けをする。一度目よりは長く、しかし唇だけのキスで離れようとすると、土方の手が銀時の後頭部を抑えた。

 

 

「んっ！？」

「んんっ…んぅ…」

 

 

驚いて離れようとする銀時を無視して、土方は自分の舌を銀時の口内に差し入れ、自ら舌を絡める。銀時に任せていては心臓がおかしくなりそうだったので、早く快楽に溺れて我を忘れたかった。

 

 

「んっ…ふっ…んっ…」

 

 

土方が懸命に舌を動かしていると、銀時もそれに応えて積極的に舌を使い出す。自分の口内にある土方の舌を軽く吸ったり、噛んだりすると土方の身体がピクリと反応する。こうして暫くの間、クチュクチュと互いの口内を行ったり来たりしていたのだが…

 

「あっ…」

「おっと…」

 

カクリと土方が膝から崩れ落ちそうになるのを、銀時が慌てて支えた。土方は顔を真っ赤にしたまま、ハァハァと荒い呼吸を繰り返していた。

 

「どうした？キス、そんなに気持ちよかった？」

「もっ…早く、布団にっ…」

「…そういう積極的な土方も好きだよ」

「……」

 

土方にしてみれば立っていられないので横になりたかっただけなのだが、否定したところで「ほめ言葉に慣れろ」と言われるのがオチなので止めておいた。ここまでで土方は「銀時が何を言っても黙っていればいい」と間違った学習をしつつあった。

 

 

*　　*　　*　　*　　*

 

 

「あっ…んっ…」

「ホント…お前って敏感だよな」

「んっ…あっ！」

「服の上からでも乳首勃ってるの分かるよ」

「やっ…んんっ！」

 

 

仰向けになった土方の上に銀時が馬乗りになり、服の上からカリカリと乳首を刺激していた。

 

 

「もっ…脱がせ…」

「だぁめ。今日は着たままスんの。…こんなエロい格好のお前とデキるなんて最高だな！」

「もっ…やっ！」

「腰、揺れてるよ？服の上から乳首擦られてるだけで我慢できなくなっちゃった？」

「んんん…」

 

 

 

フルフルと首を横に振って否定するが下半身の疼きは無視できるレベルではなくなっていた。銀時がクニクニと土方の股間を揉むと自然に腰が揺れてしまう。

 

 

「あっ…やっ！」

「もう、かなり勃ってんじゃん。…こういう敏感なトコロもいいよね」

「…っ！」

 

 

手の甲を口に押し当て、ギュッと目を瞑り必死になって羞恥に耐える様は、銀時のＳ心を大いに刺激する。―我慢しても煽るだけだってのが分かんないのかね。銀時は心の中でそんなことを考えながら、両側のスリットから手を差し入れて土方の下着を一気に抜きとった。

 

「土方！見て、見て！」

「え？……っ！！」

 

見なきゃよかった―土方はつい銀時の言葉に従ってしまったことを後悔する。視線の先では土方の屹立したモノがスカート部分を押し上げていた。思わず目を逸らした土方の顔を覗き込みながら銀時が言う。

 

「ちゃんと見えた？凄いよねー。土方のがこう押し上げてさァ…スリットがいつも以上に開いてんだぜ？」

「……っ」

「ホント…お前ってば何でそんなにエロいの？他のヤツにこんなトコ見せちゃダメだよ」

「知るかっ…」

「ああ、ほらダメだろー。今日はほめ言葉を素直に受ける練習なんだよ？」

「………んっ！」

 

どこがほめ言葉だ！エロいのはテメーだ！変態ドＳ！…言いたいことは山ほどあるが、銀時の手が股間に伸びたことで言葉を発せなくなってしまった。服の上から形を確かめるように撫でると、土方の一物は更に嵩を増した。

 

 

「はっ！…んんっ…あっ！」

「もう、お汁が漏れてきたよ？銀さんに触られんのそんなに気持ちイイ？嬉しいなー」

「あっ！はぁっ！…んくっ！」

「なあ…いつもより感じてねェ？この格好のせい？それとも沢山ほめられたから？」

「あんっ！…はぁ、はぁ…」

 

 

恍惚の表情を浮かべて喘ぐ土方には、銀時の声など聞こえていないようだ。そんな土方の様子に銀時はクスリと笑みを零して裾を捲り、先走りを指に絡めると後ろの窄まりに挿入した。

 

 

「はっ…あぁ…」

「全く…どこでそんなこと覚えてくるんだか…」

 

 

指を挿入したまま動かさないでいると、土方の腰がもっとと強請るように揺れた。銀時は求められるままに前立腺を押し上げた。

 

 

「はあっ！！ああっ！ああっ！」

「ここ、気持ちイイ？」

「いいっ！あっ、あっ…いいっ！」

「…指、増やしてほしい？」

「ああっ！…ほしっ、い！…もっと！」

「はいはい…ちゃんとあげる、よっ！」

「あああっ！…はあっ、はあっ！」

 

 

ほめるという名の羞恥プレイに限界まで耐えてきた土方は、強い刺激によってあっさり理性を手放した。銀時の促すままに強請るセリフを口にしていく。

 

 

「…もっと太いモンがほしい？」

「あっ、ほしいっ！ほしいっ…ああっ！」

「何がほしいか言ってごらん？」

「はあっ！ぎ…ぎんときっ！ほしっ…いれてぇ！！」

「やばっ…」

 

 

普段聞けない土方のオネダリに銀時は危うく発射しそうになってしまう。一旦落ち着こうと深呼吸をしていると、言葉に出したことで欲求が更に高まったのか、土方が「はやく…」と物欲しそうな熱い視線を送ってきた。

 

 

「ちょっ！そんなエロい眼で見られたら、銀さん…」

「はやく…ちょうだい。ぎんときぃ…」

「わわわわ分かった！あげるからっ！ちゃんとあげるから、ちょっと待っ…」

「もう、まてない…はやくぅ…」

「あっ…そんなに指を締め付けないで…あああああ！俺も待てるかァァァァ！」

「はあああっ！！！」

「くっ…！」

 

 

埋めたままだった二本の指をズルッと引き抜き、自身を根元まで一気に挿入する。その衝撃で土方は達し、銀時も絡みつくナカに我慢できず吐精した。だが一度吐き出したくらいでは治まらない銀時は、そのまま二回戦に突入した。

 

 

 

 

結局その日は明け方近くまで睦み合い、二人はアパートにもう一泊することとなった。

 

 

 

 

その後も暫くは土方のエロチャイナ姿が脳裏に焼き付いて離れず、神楽を見るたびに「チャ、チャイナ…」と鼻血を流す銀時は「マジキモイアル。しばらく私に話しかけないで」と蔑まれることになる。

 

 

ほめるのも程々にしようと銀時は固く決意するのであった。

 

(09.09.30)