おまけの原作s
(んっ?ここは…万事屋の和室か?戻ってきたのか…。銀時はどこだ?)
土方は和室の襖を開けてみたが、事務所にも銀時の姿はなかった。外に出ているのかと玄関の靴を
確認しに行く途中で、厠から荒い息遣いが聞こえてくるのに気付いた。
土方は厠の扉をノックした。
「あっ、もうちょっと待って…」
「手伝ってやろうか?」
「えっ!土方?」
厠からガサゴソと慌ただしい音が聞こえ、それから扉が少しだけ開いて中から着流し一枚羽織った
銀時が顔を覗かせた。
「マジで?えっ…銀八先生は?」
「いねェよ。多分…元の世界に戻ったんじゃねェか?」
「そっか…。お前は向こうの土方くんと一緒だったの?」
「ああ。ガキといたせいで、オメー達が乳繰り合うところが見られなくて残念だったぜ」
「やっぱ、そっちで見てたわけね…。こっちのテレビに映んなかったからもしかして…
とは思ってたんだけど…」
「見られてるって分かっててヤったんだろ?」
「まあ、多少は…」
「デキてない二人を炊き付けて、くっつけようって魂胆か?」
「まあ、そんなとこ…」
「ンなことしなくても、あの二人なら上手くいくだろ…」
「…そうかもね。…えっ?なに!?」
別の世界の自分達に思いを馳せていたところ、土方が強引に厠へ押し入ってきた。
「おいっ、何すんだよ!」
「テメーがここでヌいてたってことは…満足できなかったんだろ?」
「しょーがねェだろ…。銀八先生はまだ男経験ないんだから…」
「だから手伝ってやるってさっき言ったじゃねーか」
「…まさか、ここで?」
「ああ。そんなマヌケな格好で家ン中うろつきたくねェだろ?」
「いやいやいやいや…こっから和室に行くくらい何でもねェし…ちょっ、やめろ!」
土方は銀時の着物の裾から手を差し入れ、ガチガチになっている一物に触れた。
「んっ!…おい、土方!」
「いいから座れよ。今日はてめーの誕生日なんだから遠慮すんなって」
「誕生日だからもうちょいいいトコでヤりたいなァ…」
「一応、ホテルは予約してあるぜ」
「えっ、マジ?じゃあ早く…」
「ああ。早くヌいてホテルに行くぞ」
「いやあの…うっ、あ…」
銀時を便器に座らせ、土方はその前に跪いて一物を咥えた。
「んっ…んぐ…」
「あー…これ、意外といいかも…」
「そうかよ」
「うん。お前が厠で跪いてるってのがいいね」
「…相変わらずだな」
土方は呆れたような顔をして、それから口淫を再開させた。
片手を銀時の腿の上に置き、片手は袋を揉みながら根元を支える。そして頭を前後に揺すりながら
口内で舌を蠢かせた。
「くっ…ちょっ、もう…やばいっ!」
元々自慰行為に耽っていたところに土方が現れたのだ。銀時はあっという間に射精感が高まる。
「っ!…さい、しょから…飛ばし過ぎっ…」
「いいじゃねーか。…すぐイッてホテル行くんだろ?」
「でも…あっ!ああ、だめっ!」
銀時は強引に土方を一物から引き剥がした。
「てめっ…わざわざこんな所でヤってやったのに…」
「だから、もう少し優しくして?」
「いつも好き勝手ヤってるくせに、よくそんなことが言えるな…」
「だってほら、今日は銀さんの誕生日なんだし…ねっ?」
「チッ…仕方ねェな」
土方は一物を咥えず、そっと舌を這わせ始めた。
「ハァッ…そうそう。そんな感じ…」
銀時は背中をタンクに預けて土方を見下ろしながら、ふと思い付いて足の先で土方の股間を撫でた。
土方の身体がピクリと反応を示す。
「てめっ、余計なことすんじゃねーよ」
「いやいや…厠でご奉仕してくれてる土方くんにご褒美的な?」
「今日は誕生日なんだから黙って感じてろよ」
「ただされてるだけより、こっちの方が楽しい気がする」
「チッ…勝手にしろ」
「はーい」
土方が舐めるのに合わせて、銀時も土方の股間を下着の上から刺激していく。
根元から上に向かって舌が這えば、銀時も足を奥から手前へ滑らせる。
土方のモノは次第に嵩を増していった。
「くっ…」
「足蹴にされて勃つなんざ、相変わらずMだなお前…」
「誰がっ!」
「あっ!待っ…」
土方は銀時のモノをパクリと咥え、ちゅうちゅうと吸った。銀時は腰を引いて身体を震わせる。
「くっ、そ…」
「んぐ!?」
このまま一方的にイカされてたまるかと、銀時は土方の股間を足の裏でムニムニと押した。
「ほらほら〜、ドMな土方くんはチ○コ踏まれて感じるんだろ〜」
「んっ、ぐ…んんっ!」
「逃、げんなよ…」
「ふぅんっ!」
土方は腰を引いて銀時の足から逃れようとするが、狭い厠で、しかも銀時のモノを咥えているため
それほど離れることはできなかった。
足の刺激に意識を奪われそうになりながら、銀時をイカせようと懸命に舌を動かした。
「あっ…くぅっ…はあっ!」
「んむっ…ぐ…んうっ!」
土方の舌で喘ぎながら、銀時もぐにぐにと土方の股間を踏んだ。
「あっ!やばっ…くぅっ!」
最初に限界が訪れたのはやはり銀時であった。自身の手で昂ぶらせた後の口淫ではさすがに分が悪い。
土方のモノも銀時の足の下で硬くなってはいるが、達するまでにはまだ時間がかかりそうであった。
「…じかたっ、もっ…イク!」
「んっ」
銀時は足を戻し、達する態勢に入った。土方もじゅぷじゅぷと音を立てて一物を啜った。
「あ…くっ…んんっ……ああっ!!」
土方の口内に独特の苦みのある体液が注ぎ込まれる。土方はそれを全て嚥下した。
「ハァー…俺の負けか…」
「出だしが違うんだから勝負にならねーよ」
「けどよー…」
「なんだ?先にイクのがそんなに不満か?」
「そこはまあ、仕方ねェとは思うけど…でも、なんかなァ…」
「ンだよ」
「せっかく厠でSMプレイだったのに、土方くん当たり前のように飲んじゃうしさァ…」
「てめーがいつも飲んでほしそうにするからだろ…。つーか、俺はSMプレイなんかした覚えはねェ」
「あれっ?そうだっけ?まあ、いいや…じゃあ、今度は土方がこっち」
「お、おい…」
銀時は立ち上がり、土方の手を引いて位置を入れ替えた。
「早く座れよ。今度は銀さんがお口でしてあげる〜」
「いや…」
「なに言ってんの。前、そんなに膨らましてちゃ外に出られねーだろ」
「うっ…」
「はいはい、座って〜。…あっ、その前にパンツ下ろしてね」
「チッ…」
土方は嫌々ながら銀時の言うとおりに便器へ腰かけた。
「パンツ脱ぐとこなんて何度も見たけどさァ…厠で見ると新鮮だね」
「アホか…」
「だってさァ、小便するみたいじゃね?銀さん、そっちに興味はなかったんだけどなァ…」
「てめーが変態なのは最初から知ってる…」
「そんな変態と付き合ってる土方も変態なんだ?」
「………」
「クスッ…じゃあ、変態ドMな土方くんを銀さんが気持ちよ〜くさせてあげる」
「さっさと終わらせろ」
他にも色々と言い返したいことはあったが、完勃ちの状態ではどう見ても説得力がない。
今日は銀時の誕生日だから―心の中でそう言い聞かせて、土方は銀時の「プレイ」を受け入れた。
銀時の口内に土方のモノが招き入れられる。
* * * * *
「あっ!…んっ……くっ!!」
銀時の口の中で土方のモノが一段と大きくなり、射精が近いことを伝えてくる。銀時は舌先を先端に
捻じ込みながら、括れ部分に軽く歯を当てた。
「っ!…あっ、くっ……ああっ!!」
ビクビクと身体を震わせながら、土方は銀時の口内に精を放った。
銀時は口の端に垂れた精液を掌でグイと拭う。
「ハァ……んっ」
土方が達した余韻でぼんやりとしていると、銀時の顔が近付いてきて唇が重なった。
どことなく自分の感触が残っているようで気が引けたが、チュッチュと何度も口付けられるうちに
そんなことも気にならなくなり、土方は薄く唇を開いて深い口付けを誘う。
銀時もその誘いに乗るようにしっかりと唇を合わせ……口内のモノを一気に土方の口内へ流し込んだ。
「んんー!?」
土方は一瞬、何が起きたのか分からなかった。銀時から生温いヌルヌルしたものが送り込まれたのだ。
それが先程自分の放ったモノだと理解した瞬間、土方は慌てて口付けを解く。
しかし銀時が土方の口を手で塞いでしまった。
「飲・ん・で」
「んんーっ!!」
銀時は至極楽しそうな笑みを浮かべて土方に言った。土方は首を横に振って拒むものの
銀時の手が離れる様子はない。土方は意を決して自分の精液を飲み込んだ。
土方の喉仏が上下するのを確認して、銀時は漸く土方を解放した。
「よくできました〜」
「く、そ…てめぇ…」
土方は銀時を睨み付ける。その目尻には薄っすらと涙が滲んでいた。
「…泣くほど嫌だった?」
「当たり前だ!…泣いてねェけど」
「なんでよ〜。俺のは平気で飲んでるじゃん。大して味、変わんねぇだろ?」
「味じゃなくて気分の問題だ」
「ん?てことは、大好きな銀さんのだから平気ってこと?」
「…そうなんじゃねーの」
「珍しく素直だな」
「誕生日だからな…。サービスだ」
「それはどーも。じゃあ、ホテルでは銀さんがサービスしてあげよう」
「いい。てめーがサービスすると身がもたねぇ」
「ハハハッ…じゃあ、まぁ行きますか」
「ああ」
銀時が先に、次いで土方も厠を出る。土方はその場で服を整え、口を漱ぐために洗面台へ向かう。
その間、銀時は脱いだ服を取りに和室へ戻った。
それから一緒に万事屋を出て、土方が今日のために予約したというホテルへ向かった。
そこで二人は熱く甘い夜を過ごすのだろう。
自分が生まれてきたことと、相手が生まれてきてくれたことに感謝しながら。
Happy Birthday GINTOKI!
(10.10.08)
photo by 素材屋angelo
土方さんが乱れるところ、バッサリカットしてすみません。ホテルに行った後もバッサリカットしてすみません。せっかくの誕生日に厠エロですみません^^;
日記でもグダグダ書いてしまいましたが、間に合わなければここがなくなる予定でした。というか、最初は普通にホテルでのいちゃいちゃを書く予定でした。
銀土版と土銀版で…。でも二種類書いている時間はなく、それならお口だけにしようという結論に至り、誕生日なのに銀さんが一人でヌくのも可哀想だと思い、
それらを総合した結果、こうなりました^^; 銀土の要素も土銀の要素も取り入れようとしたため、どちらか一方しか読めない方には厳しい内容だったかも?
こんな話ですが銀さんへの愛は込めたつもりです!銀さん生まれてきてくれてありがとう!土方さんと末長くお幸せに!
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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