後編
土方は軽く手を拭うと、件のコンドームを手に取る。
その瞬間、銀時は目を煌めかせて起き上がった。
「コンドーム、使うのか！？」
「お、おう…」
「やっとかよ…。使うまで結構時間かかるんだなァ」
「ぎん…お前、カラダ平気なのか？」
「へっ？何が？」
「いや、疲れてねェのか？」
「ああ…ちょっと怠いけど、こんくらい平気だよ」
「そうか…」
銀時の体力に感心しながら、土方はコンドームの袋を切って中身を取り出す。
「それをトシのチ○コに被せるのか？」
「ああ」
「…トシのチ○コ、たってる？」
「ああ…勃ってねェとコレは着けられねーんだ」
「そうなの？」
「ああ」
銀時にじっと見つめられて若干の恥ずかしさを感じながら、土方はコンドームを装着していく。
「おー！そうやって使うんだァ…」
「そうだ。…じゃあ、続きをやるぞ」
「続きって？」
「セックスだ。…俺のコレを、お前のココに入れるんだ」
「えーぇぇっ！！」
漸くセックスがどのような行為か知った銀時は驚きの叫び声を上げる。
「なななな何でそんなコトすんだよ！」
「元々はガキ作るための行為だが…恋人同士が愛情表現ですることもあんだよ」
「…恋人同士だから、せっくすするのか？」
「そうだ」
「……分かった。トシ、入れていいよ」
「ありがとな、ぎん」
土方は銀時の身体をそっとベッドへ沈め、腰を抱えて入口に自身の先端を押し当てた。
「…っ」
「ぎん…力抜けよ。さっき指で触ったいいトコロ、突いてやるからな」
「う、うん」
一瞬、銀時の身体が強張ったものの、先程の前立腺の快感を思い出すと力が抜ける。
土方は安心して先に進んだ。
「くっ…」
「…痛ェか？」
「ううん…ちょっと、キツいだけ…」
三本の指で激しく掻き回されたナカは充分に解れているようだ。
それでも土方は慎重に時間をかけて自身を埋め込んでいった。
「ハァ…全部、入ったぞ」
「おぉー…なんか、すげェな…。トシのチ○コが全部、俺の中に入ってるんだよな？」
「ああ。俺とぎんは今、繋がって一つになってるんだ」
「…なんか、すげェ嬉しいかも…」
「ぎん…」
二人は幸せを感じて、繋がったままぎゅっと抱き合った。
「ぎん、そろそろ動いてもいいか？」
「動くって？」
「俺のモンで、お前のナカのいいところを突くんだよ」
「そうか…いいよ」
「サンキュー」
「んっ…」
土方は銀時の腰を抱え直し、律動を開始した。
「あっ…ん、んっ…」
初めはゆっくり。銀時の反応を見ながら徐々にスピードを上げていく。
「はっ…あっ、あっ…トシ！そこ、気持ちいいっ！」
「そうか…ここだな？」
「あぁっ！」
前立腺を擦りながら奥を突くと、銀時のナカが土方のモノに絡みつくように動き出す。
「くっ…お前のナカ、すげェ気持ちいいぜ」
「あぁっ！と、トシのチ○コも、気持ちいいっ！」
「っ！」
銀時にその気はないと分かっているつもりでも、卑猥な台詞に興奮して土方のモノは嵩を増す。
「あっ…トシのチ○コが俺の中で大きくなった！」
「おまっ…マジで最高だな」
「何が？あっ！…あっ、あぁっ！」
何も知らないがゆえに銀時は、次々と土方を喜ばせるようなセリフを吐いていく。
それに応えるように、土方の動きが激しくなった。
「あぁっ！あぁっ！とっ…トシ！」
「ハァ、ぎん…」
「トシ！また出そうっ！せーえき、出るっ！」
「っ…いいぜ、出せよ」
土方は銀時の一物を扱きながら腰を振った。
「ああっ！出るっ、出ちゃうっ！あっ、あっ…ああぁっ！！」
「くぅっ…！！」
銀時は三度目の絶頂を迎え、土方もその時の締め付けに耐え切れず吐精した。
* * * * *
「ねえ、トシ…」
「ん？どうした？」
コンドームを外し簡単に後処理をして土方が横になると、隣の銀時が肩をポンポンと叩いて呼んだ。
「コンドームもう一個あるってことは、もう一回せっくす出来るってこと？」
「まあそうだが…最初からそんな無茶はしねェよ。疲れただろ？」
「俺は平気だよ。だからもう一回せっくすしよう！」
「ぎん…本気か？」
「うん。トシのチ○コが入るの、すげェ気持よかった。もう一回やりたい！」
「………」
「あっ、もしかして今度は俺がチ○コ入れる番？」
「いいいいや！これからずーっと俺がお前に入れてやる」
「あ、本当？じゃあ、お願いしまーす」
銀時は笑顔で足を開いて土方を招き入れた。
* * * * *
「あー、気持ち良かったっ」
二ラウンド目を終え、銀時はとても楽しそうにベッドで寝転ぶ。
「お前が感じてくれて、俺も嬉しいぜ」
「ねえトシ…コンドームって絶対着けなきゃダメなのか？」
「俺達の場合、ガキができるわけじゃねェから着けなくても平気だが…ただ、そうなるとオメーに負担が…」
「負担って？」
「俺がナカに出してそのままにしておくと、オメーが腹下すんだよ」
「…そのままにしなきゃ大丈夫なの？」
「まあ、ちゃんと掻き出して洗えば…」
「じゃあ、ちゃんと洗うからもう一回せっくすしよう！」
「はぁ！？」
「だって気持ちいいんだもん。いっぱいやりたい！」
「………」
土方とすれば願ったり叶ったりだが、自分より負担が大きいはずの銀時の元気さにはかなり驚かされていた。
「ねえ、トシぃ〜」
「わ、分かった。…ヤるぞ」
「わぁい」
こうして三ラウンド目が開始された。
* * * * *
「…今度はぎんが上になってみるか？」
「上？」
手で一度イカせたにも拘わらず、まだまだ元気そうな銀時に土方は提案した。
「俺の上に跨がって…そう。そんで自分で入れてみろ」
「分かった。やってみる」
銀時は土方の一物の中程を握り、ゆっくりとその上に腰を沈めていった。
「あっ、はぁ…気持ちいい…」
「そうか…」
恍惚の表情で銀時は土方の一物を飲み込み、無意識にキュッキュと締め付ける。
「ぎん…お前が感じるように動いてみろよ」
「うん。んっ…あっ、あっ…」
銀時は土方の先端が自分の快楽点を突くように角度を調節しながら腰を動かす。
土方は銀時が動きやすいように、銀時の腰に手を添えた。
「はあっ！あっ、あっ！…ああっ！」
「くっ…」
銀時が感じれば感じるほどナカは複雑に蠢き、土方にも強い快感を与える。
このままでは銀時より先に達しかねないと、土方は銀時の一物に手を伸ばした。
* * * * *
「あ、あ、あ……っあああ！！」
騎乗位で達した銀時は、土方の胸に倒れ込んだ。
土方は銀時の背中を優しく撫でる。
「ぎん…大丈夫か？」
「ハァ…トシのせいえきが俺ん中でぐちゅぐちゅいってる…」
「そ、そうだな…」
「こっちの方が気持ちいい…。次からコンドームなしにしようぜ」
「お、お前がいいなら…」
「うん。いいよー」
銀時は体を起こし、ナカのモノを抜こうとして動きを止めた。
「ぎん、どうした？」
「あのさァ…コンドーム着けてないから、抜かなくても平気？」
「いや、だからさっき言ったろ？お前のナカを洗わねェと…」
「中は全部終わってから洗えばいいだろ？」
「全部って、まさかお前…もう一回ヤるつもりか？」
「うん」
「ちょっ…」
戸惑う土方をそのままに、銀時は腰を揺らし始めた。
その夜、銀時が満足した頃には、すっかり土方の足腰は立たなくなってしまった。
疲労困憊で眠りに就いた土方をベッドに残し、銀時はスタスタと歩いて浴室へ向かった。
翌朝、目覚めた土方は「何も知らない銀時を騙すようにエッチしてすいませんでした」と
普段は信じてもいない神様相手に土下座するのだった。
(10.05.21)
というわけで、残念ながら紫の上計画は失敗に終わりました（笑）。土方さんは銀さんの体力を舐めてましたね。銀さんの強さは分かっているのでしょうが、まさか、受けで初めての銀さんが
ここまで手に余るとは思ってなかったのでしょう。土方さんはこんな風にちょっと抜けてる所があるから、前編で神楽に「受け」って言われるんですね＾＾；
これからの土方さんには、銀さんとの付き合いを続けていくための体力増強が必要不可欠です。頑張って銀さんを満足させられる体を手に入れてほしいものです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
追記：続きを書きました。→★
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