おまけ
「んっ、んっ、んっ…」
クチュクチュと舌を絡めあう水音と、唇の隙間から漏れる銀時の甘い声が万事屋の和室に満ちる。
入浴を済ませた二人はそのまま万年床へ雪崩れ込み、土方が銀時に覆いかぶさるようにして口付けを交わして
いた。
二人とも着物を脱ぎ、下着一枚になっている。
「んっ、ふっ…は、ぁ…」
「…どうした?いつもより感じてんじゃねェか」
「なんでも、ねェよ…」
土方とやっと恋人同士になれた―その事実に銀時の気持ちはいつも以上に昂ぶっているのだが
そんな恥ずかしいことは言えるはずもなかった。
「まあ、気持ちいいんだからいいか…」
「あっ…んんっ…」
耳たぶを口に含み、舌で転がすと銀時の身体がピクンと跳ねた。
そこから首筋を通ってゆっくり下へ移動し、胸の突起に辿り着くと、再び銀時の身体が跳ねる。
「んんっ…はっ、あっ…くぅっ…ああっ!」
ペロペロと突起を舐められる度に銀時は全身を震わせる。
既に銀時の下半身は下着の中で張り詰め、雫を零していた。
「はっ…あんっ!もっ…ダメ、だっ…」
「…もうイキそうか?」
「んっ…もっ、した…触っ、て」
グリグリと土方の膝に自分のモノを下着越しに押し付け、銀時は限界を訴える。
分かった―そう言って土方は下着の中に手を入れ、銀時のモノを掴み扱き出した。
「はぁっ!…あっ、あっ…ああっ!ああっ!…もうっ、イクっ!……あああっ!!」
土方の腕に縋り付きながら銀時は達した。だが土方に開発された身体は、もう前だけの刺激では足りなくなっ
ている。
「あっ…早く…」
「分かってる。…コッチだろ?」
「ああっ!!」
銀時の下着を脱がせ、脚をM字に開いて後孔に触れると忽ち銀時のモノは回復する。
土方はゆっくりと指を一本挿入した。
「はっ…あっ、あっ…もっと…おく…」
「ああ…ココだろ?」
「ああぅ!…そこっ!はあっ!!」
求められるまま奥へ進み前立腺を刺激すると、銀時から歓喜の声が上がる。
そうして暫く慣らしておいてから、指を二本に増やした。
この時点で、既に銀時は更に強い刺激が欲しくなっていた。
「ああっ!んんっ…はあぁっ!ああっ!ひじ、かた…もっ……願っ、い、れてぇ!」
「まだ、キツくねェか?」
「いいっ、から…ああっ!早くっ…もうっ…ダメっ!」
ナカに入っていた二本の指を引き抜き、土方は自分の下着を脱ぐと入り口に宛がった。
それだけで銀時の腰は期待に満ちて揺れた。
「ぁ…はや、く…」
「分かったって。いくぞ?」
「んっ…ぁ…ふあああっ!!」
挿入の衝撃で銀時は吐精した。
自分の腹に白濁を飛び散らせハァハァと荒い呼吸を繰り返す銀時の色香に、今度は土方が我慢の限界だった。
「ひあっ!!やっ…待っ…やああっ!」
間髪入れずに律動を始めた土方に、銀時の「泣き」が入る。
「やだっ!…やめっ…ひああっ!!」
「…っ悪ィ。もう…我慢、できねェ…」
「はああっ!…やっ、もっ…むりむりむりむり…やああっ!!」
土方は、やめろと言われてやめられるような状況ではなかった。
銀時の懇願を聞き入れず、ますます腰の動きを大きく速くしていく。
「はうぅっ!!…ああっ、ああっ、ああっ…ひああっ!」
「くっ…す、げぇ…」
「ひあっ!…はあっ、ああっ…はあぅっ!!」
感じれば感じるほど複雑に蠢くナカへ、土方は夢中で自身を突き入れた。
「ひゃあぁっ!…もっ、イク、からっ!やああっ!」
「い、いぞ…俺もっ、くぅっ…」
「あああぁぁ…はああっ!ああっ、ああっ…ああっ!ィ…ク……っあああ!!」
「うっ……くっ………はぁっ…」
ナカから沸き起こる強烈な快楽に耐え切れず銀時は達し、土方も銀時のナカに欲を放った。
恋人たちの「初めての」夜は更けていくのだった。
(09.12.12)
一応「初エッチ」話です(笑)。このシリーズ、今まで路地裏とか喫茶店のトイレとかでいたしておりましたが、「初エッチ」くらいは布団の上でと思いまして^^;
そういえば…この二人の本当の初エッチ(付き合う前)は布団というか、ホテルのベッドでしたね。それ以来、久々の横になってのエッチ…いや、書いてないだけでこれまでも
ちゃんと布団エッチしてたんだと思います! ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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