※この話は「俺のセフレを紹介します?」の後日談となります。そちらをお読みになってから
お進み下さい。
二人を恋人に昇格させよう大作戦
「新八ィ、私いい考えを思いついたネ」
「いい考えって…何の?」
「銀ちゃんとマヨラーを恋人同士にする作戦アル」
「何言ってるんだよ…二人は既に恋人同士でしょ?」
「違うアル。爛れた大人の関係ネ」
「ええっ!だってあんなに仲良く…」
「そうネ。傍から見ればただのバカップルなのに、本人は爛れた関係って言い張ってるアル」
「何でそんなことを?」
「大人の事情なんか知らないアル」
「まあ男同士だし、土方さんは幕臣だし、色々事情があるのかもしれないね」
「だから私は、二人を恋人同士にする作戦を考えていたアル」
「そういうのって二人の好きにさせといた方がいいんじゃ…」
「名付けて『刷り込み作戦』ネ!」
「…僕の話、聞いてないでしょ。まあ、いいや…とりあえず作戦の中身を教えて?」
「銀ちゃんの前でマヨラーの話をするときは、必ず頭に『恋人の』を付けて話すアル」
「…それだけ?」
「そうヨ。とにかく二人が恋人同士に見えるってコトを刷り込むアル。そうすれば銀ちゃんもいつの間にか
恋人だと思い込むようになるネ」
「そんなに上手くいくかなぁ。それに、その作戦だと銀さんだけが恋人だと思うようになるんじゃ…」
「ふっふっふっ…その心配はいらないアル」
「えっ、何で?」
「向こうにも作戦は伝え済みネ」
「まさか…沖田さん?」
「その通り!」
「…何だか上手くいくような気がしてきたよ」
* * * * *
「銀さん電話ですよ」
「あー、誰から?」
「恋人の土方さんからです」
「お、おう…」
「銀ちゃん、恋人のマヨラーからの電話なんだったアルか?」
「あ、いや…今夜、会えるって…」
「じゃあ夕飯は恋人の土方さんと食べるんですか?」
「あ…うん」
「恋人のマヨラーに会ったら、こないだ約束した酢こんぶ買うように言ってほしいアル」
「わ、わかった…」
「銀さんが恋人の土方さんと会うなら、神楽ちゃんと定春はウチに来てもらいますね」
「あ、あのよー…」
「えっ、なんですか?」
「さっきから、その…こ、恋人ってなんだ?」
「土方さんは銀さんの恋人ですよね?」
「ま、まあ、そうだけどよ(本当はセフレなんだけど、ガキにそんなこと言えねーし)…」
* * * * *
「土方さん…」
「何だ、総悟」
「今日は恋人の旦那と会うんで?」
「…だからアイツは恋人じゃなくてセフレだって言ってんだろ」
「じゃあ、そのセフレっぽい恋人の旦那とは順調なんですかィ?」
「何だよそれ…まあ、特に問題はねェよ」
「そうですかィ。アンタと恋人の旦那とは似た者同士だから気が合うんでしょうねィ」
「ああ…まあな」
「だけど似た者同士はケンカするとも言いますし、アンタと恋人の旦那がくっ付いたと知った時は驚きやした」
「そうかよ……話はそれだけか?だったら仕事に戻れ」
「はいはい…じゃあ、恋人の旦那によろしく」
「ああ」
* * * * *
「そっちの様子はどうでィ」
「上手くいってるアル」
「とりあえず、僕らの前では恋人だってことになってます」
「そっちこそどうネ」
「土方さんは結構強情だな」
「やっぱり土方さんが拘ってるんですね」
「だが、恋人と言われても否定することが少なくなってきたぜ」
「それなら二人が恋人同士になれる日も近いですね」
「まだまだ気は抜けないネ」
「そうだ…近藤さんを仲間に加えるってのはどうでィ」
「それはいいかもしれないですね。土方さん、近藤さんには弱いですし…」
「じゃあ近藤さんに言ってくる…」
「よろしくお願いします」
* * * * *
「よう、トシ。恋人の万事屋は元気か?」
「こっ近藤さん!?どこでそれを…」
「ん?総悟にお前と万事屋が付き合うようになったと聞いたんだが…違うのか?」
「ち、違わねーけど(さすがに近藤さんにはセフレだって言いにくいな)…」
「そうか。で、恋人の万事屋とはうまくいってるのか?」
「ま、まあ、それなりに…」
「それは良かったな。でも羨ましいぞ、トシ。俺も早くお妙さんと恋人同士になりたいもんだ」
「そ、そうだな…」
* * * * *
ついに近藤をも巻き込んだ刷り込み作戦。成功する日は近い…かも?
(09.10.17)
ほぼ会話のみ…どれが誰のセリフか分かりますかね?一応解説しますと…最初が神楽と新八、次が万事屋三人、三番目が沖田と土方さん、四番目が沖田と神楽と新八、五番目が近藤さんと土方さんです。
一〜三番目までは同じ日で、四・五番目は後日です。…そういうのは本文で書けという感じですね(^^; この後、二人が晴れて恋人同士になれるかは分かりません。というか考えてないだけです(笑)。
でもこの二人が恋人同士になったら、ウザいくらいのいちゃいちゃバカップルになりそうです。 ここまでお読み下さり、ありがとうございます。
追記:続き書きました。セフレシリーズ完結編です→★
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