土は土に還るがいい――こうして人気投票に端を発した一連の騒動は幕を閉じ、人気順位は当然の如く

最初の発表通りに落ち着いた。

 

 

愛宿寄り道にて

 

 

「いやー、元に戻って良かった…」←1位

「本当ネ。やっぱり主人公の銀ちゃんが1位じゃないと締まらないアルな」←6位

「僕はやはりお妙ちゃんが1位の方が…」←14位

「九ちゃん、もういいのよ。今回はあまりいい結果じゃなかったけど、また次に向けて頑張ればいいのよ」←17位

「お妙ちゃんは強いんだな。僕も頑張らないと…」←14位

「その意気よ、九ちゃん。次こそは男たちによる表彰台独占を阻止しましょう」←17位

「アネゴ、それなら私も頑張るアル!」←6位

「そうね。女性キャラでは神楽ちゃんが一番人気なんだから、頑張ってもらわないとね。

そうだ、せっかくこうして集まったんだからお茶でも飲みながら今後の作戦を練らない?」←17位

「行くアル!」←6位

「お妙ちゃんとお茶…」←14位

「定春ー、行くヨ」←6位

「あんっ!」←13位

 

超パフューム―女性たちと定春は楽しそうに笑いながらホテルを後にした。

 

 

「…んだよ、結局男VS女の構造は変わらずかよ」←1位

「いいじゃないか、銀さん。女が集まったら男の悪口って相場は決まってるんだ」←18位

「そうだな…長谷川さん、アンタの奥さんもそうとう愚痴ってんだろうね」←1位

「酷いよ、銀さん!…あっ、俺バイト入ってたんだ!じゃーな」←18位

「おーう」←1位

 

「お、おい、桂はどうした!?」←3位

「そういえば…あの変なバケモノもいつの間にかいなくなってたな」←15位

「ちっ…すぐ追うぞ!」←3位

「まあまあ土方さん、落ち着きなせェ」←2位

「総悟、テメーも来い!」←3位

「落ち着きなせェって。今から追ったって桂の行方は分からないでしょう。

また改めてじっくり探すとしましょうや」←2位

「確かにそうだな。一度行方を眩ましたヤツを探すのは至難の業だ」←15位

「…またどこかでバッタリ近藤さんと出くわすかもしれませんしねィ」←2位

「それもそうか…じゃあ、屯所に戻るぞ」←3位

「…ナニ寝ぼけたこと言ってんですかィ?」←2位

「はぁ?」←3位

「土方さんはこのあと休みでしょう?」←2位

「はぁ!?」←3位

「なに、トシは休みだったのか?」←15位

「近藤さん…いちいちコイツの冗談に付き合ってんじゃねェよ」←3位

「冗談じゃありやせんぜ。近藤さん、ちょっと…」←2位

「ん?何だ?」←15位

 

沖田が近藤に何やら耳打ちすると、みるみる間に近藤の顔が真っ赤になった。

 

「そ、そういうことか…気付かなくてスマン!

…桂の件は俺と総悟で何とかするから、今日は上がっていいぞ」←15位

「待ってくれ、近藤さん!総悟テメー、近藤さんにナニ吹き込んだ?あぁ!?」←3位

「俺ァ事実を言ったまででさァ」←2位

「事実?」←3位

「そう…せっかく行き付けのホテルに来たんだから

二人はこの後朝までしっぽりって算段に違いねェと…」←2位

「テメー、近藤さんに何てことを!」←3位

「いいんだトシ!俺の方こそ気が利かなくて悪かった…」←15位

「だからいちいち総悟の言うことを真に受けんじゃねェって…」←3位

「俺はいつでも本気ですぜィ?…つーわけで旦那、これ差し上げまさァ」←2位

 

今まで黙って三人のやり取りを眺めていた銀時に、沖田が紙袋を手渡した。

 

「何コレ?」←1位

「近藤さんの話によると、今日真選組はチャイナ服デイみたいなんで…」←2位

「えっ、じゃあ、もしかしてチャイナ服?あー、でもチャイナは一度やっちゃってるしなぁー」←1位

「お二人がどんなプレイをしたかなんざ興味ありやせんが、とりあえず渡しておきますぜ」←2位

「えー、どうしようかなぁ…おっ、これミニ丈じゃん!こないだはロングだったし、どうする土方?

今日はコレ着てヤってみる?」←1位

「着ねェよ!つーかヤらねェよ!つーか、総悟、何でテメーはンなもん持ってんだァァァ!!」←3位

「だから真選組がチャイナ服デイだって…局長命令ですぜィ?」←2位

「その局長がもうすでにチャイナ服じゃねェじゃねーか!

つーか、それならお前がチャイナ服着ればいいだろーが!」←3位

「俺は屯所に戻ったら着替えまさァ」←2位

「よーし、じゃあ見届けてやるよ…」←3位

「土方さんは朝まで帰ってこないんで見られませんぜ?」←2位

「だから俺がいつここに残るって…」←3位

「つーわけで、お疲れ様でーす」←2位

「じゃあなトシ。後は任せてくれ」←15位

「お、おい…」←3位

 

土方が言い終わらないうちに、沖田は近藤とともに屯所へ戻っていった。

 

「あー…ずっと屋上にいてもしょーがねェから、部屋に入らねェ?」←1位

「…それ、着ねェからな」←3位

「はいはい…」←1位

 

 

*  *  *  *  *

 

 

「さっきココの旦那に聞いたら、あんな騒ぎの後じゃどうせ客は来ねェだろうし

今日は朝まで自由に使っていいってよ」←1位

「そうかよ…」←3位

 

屋上からホテル内の一室に場所を移した二人であったが、土方の表情は未だに晴れなかった。

 

「沖田くんのことなら気にすんなって。いつものことだろ?」←1位

「それはどうだけどよ…」←3位

「こうして二人きりになれたんだし、楽しもうぜ?」←1位

「………」←3位

 

 

尚も暗い表情の土方の顎をとって正面を向かせると、銀時はその唇に自分の唇を重ねた。

 

「んっ…んっ……」←3位

 

立ったまま角度を変えて口付けを交わしながら、銀時は土方の制服を一枚一枚脱がせていく。上着を脱がせ、

ベストを脱がせ、スカーフを解き…銀時の手がベルトに掛かった瞬間、土方が制止の声を上げた。

 

「何?もう順位確定したからパンツずり下げられても順位下がらねェよ?」←1位

「さ、先にシャワーを…」←3位

「分かってるって。全部脱がせたら風呂場に連れてってやるから…」←1位

「じ、自分で脱ぐから…」←3位

「まあまあ、俺が脱がせてやっから…」←1位

「い、いいからっ…」←3位

 

土方は自分のベルトをしっかり握って脱がされまいとしている。

 

「ナニ?そのベルト、何かあるの?」←1位

「そういうわけじゃねェ…」←3位

「じゃあいいじゃん。ベルト、外させて?」←1位

「…ベルト、だけだぞ?」←3位

「はいはい…」←1位

 

おずおずと土方は自分のベルトから手を離すと、銀時は素早くベルトを外してチャックも下ろして

そのまま土方のスラックスをストンと落とした。

 

「あっ!」←3位

「わぁお!」←1位

「ててててめー騙したな!」←3位

 

慌ててその場にしゃがみこんだ土方は、必死にワイシャツの裾で下着を隠している。

 

「まさか土方くんがこんなに色っぽい下着を付けてるとはねー」←1位

「てめー、ベルトだけって言ったじゃねェか!」←3位

「いやぁー、こんないいモンが見れるとは思わなかった…どうしたの?その黒の紐パン…」←1位

「言うなっ!」←3位

「もっとよく見せてよー。…銀さんに見せるために履いてくれたんでしょ?」←1位

「違ェよ!捲るんじゃねェ!」←3位

「銀さんじゃなきゃ誰に見せるっていうのさー」←1位

「誰にも見せるつもりなんざなかったわァァ!!」←3位

「じゃあ何で…ってまあいいか。それにしても危なかったね。

ずり下げ合戦にこんなパンツで参戦してたら…」←1位

「だからそっちは近藤さんと総悟に任せてたんじゃねーか…」←3位

「あっ、やっぱり分かってて加わらなかったんだ。そーだよなー…こんなパンツ見せられちゃ順位も…あれっ?

逆に上がるんじゃね?沖田くんどころか銀さんの地位も危うかったんじゃね?」←1位

「ンなワケあるか!」←3位

「いやいや危なかったなー…。じゃあ、その目に毒な紐パンは早く脱いでシャワー浴びような?」←1位

「お、おう…」←3位

 

 

*  *  *  *  *

 

 

「何でだァァァァ!!」←3位

 

シャワーを浴び終えた二人はベッドの上に向かい合って座っている。

銀時はホテル備付けの浴衣を羽織っているが、土方は先ほど沖田から銀時に渡された衣装―青いミニ丈の

チャイナ服―を着ていた。

 

「いやー、似合ってるよ。かーわーいーい」←1位

「似合ってたまるかっ!つーか何で着てんだよ!俺は着ないっつったよな?」←3位

「萌えパワーのなせる業だよ、土方くん」←1位

「萌えパワー?」←3位

「そう。お前が紐パンなんつー萌えアイテムを装備していたことによって、全国の銀土ファンの方々の

萌えパワーが集結し、お前をさらなる萌えキャラにすべく、チャイナミニっつー萌えアイテムを…」←1位

「テメーがいきなり風呂場で盛って、意識ぶっ飛ぶまでヤりまくって、俺が寝てる間に

これを着せたんだろーがァァァ!!何が萌えパワーだ!ファンのせいにしてんじゃねェよ!」←3位

「そのとーり!土方くんが銀さんに突っ込まれてアンアン言って気持よすぎて意識飛ばしちゃってるうちに

着せましたー。ついでにホテルの自販機でお前の紐パンに合いそうな黒のガーターベルトセットが

売ってたんで、それも履かせてみましたー。

ミニのチャイナから覗く絶対領域とガーターのコントラストが最高ですぅ」←1位

「てめっ…もういい!これ、脱ぐからな!」←3位

「えー、せっかく着せたんだからこのまま二回戦…」←1位

「もう二回目も三回目もヤったじゃねーか!!」←3位

「じゃあ四回戦でも五回戦でもいいからヤろうぜ?」←1位

「もうヤらな、あっ!」←3位

 

銀時がストッキングの上から腿をすっと撫でると、土方から艶の混じった声が上がった。

 

「へっへー、朝まで一緒なんだからいっぱいシようぜ?」←1位

「っるせェ…もっ、やめ…くっ!」←3位

 

土方の意思とは裏腹に、少し前まで銀時に開かれていた身体は容易に再燃してしまう。

銀時に触れられたところから全身に熱が広がり、こうなると土方は身を任せるしかなかった。

 

 

「あっ…んんっ…」←3位

 

 

土方の腿を撫でていた手はチャイナ服の裾から侵入し、脇腹を撫でたり内腿をさすったりしている。

 

 

「んっ…あっ……くぅっ…」←3位

「もう、前キツそうだね?紐ほどいてあげようか?」←1位

「…勝手にしろ」←3位

「はーい」←1位

 

 

銀時が右側の蝶結びだけ解くと、下着の中で嵩を増していた土方のモノが飛び出した。

左側の結び目はそのままに銀時は土方のモノをゆっくりと上下に扱いていく。

 

 

「あっ、あっ、あっ…」←3位

「もうトロトロ…我慢できない?」←1位

「て、めーがっ…あぁっ!」←3位

「既に、何回も出してるもんねー。簡単にスイッチ入っちゃうよねー…つーわけでコッチ」←1位

「えっ…ああっ!」←3位

 

 

結び目は解かずに下着を左の膝辺りまで下ろすと、腰を持ち上げて後孔に触れた。

本日既に浴室で銀時を受け入れたソコは柔らかく解れており、難なく指を二本招き入れた。

 

 

「あっ、はっ、もっ…ダメっ!」←3位

「銀さんも我慢できないからさぁ…入れていい?」←1位

「いいっ、から…早くっ!…ぅあああっ!」←3位

 

 

埋めていた二本の指を引き抜き、銀時は自身を一気に奥まで挿入した。

 

 

「ぁ…あ……」←3位

「はぁ…土方のナカ、すげェ熱くて柔らかくて、でもキュッキュッて締め付けてきて気持ちイイよ」←1位

「あ…はぁっ…ああっ!」←3位

 

 

銀時が律動を開始すると土方はまともな言葉を紡げなくなってしまう。

 

 

「ああっ!はぁっ!…っああ!」←3位

「くっ…やべェ、な…」←1位

「ああっ、ああっ!!もうっ、イクっ!」←3位

「いいよ…一緒にイこう」←1位

 

 

限界を訴える土方と一緒に達するため、銀時も腰の動きを速くした。

 

 

「はあっ!ああっ!…ぎ、ぎんときっ!」←3位

「ひじ、かたっ…」←1位

 

 

彷徨うように伸ばされた土方の両腕が銀時の背に回る。

 

 

「はっ…あ、あ、あ……あああーっ!!」←3位

「うっ、くぅっ…」←1位

 

 

 

銀時を抱きよせながら土方は達し、それからすぐに銀時も達した。

 

(09.11.20)


 アニメ人気投票話終了記念(?)チャイナ服プレイ第二弾でした。第一弾は企画部屋にあります台詞の後にいちいち順位が出るせいで雰囲気台無しですね(笑)。

土方さんの紐パンの理由?管理人の趣味です(笑)。本当は色々理由とかも考えたんですが、メインのエロにいくまでが長くなるので端折りました。ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

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