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銀誕版拍手お礼会話文の続きのような「愛しの銀さん観察日記」(銀土版)の後日談のような設定です。

よろしければそちらを読んでからお進みください。

 

 

 

 

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「全くもって不本意だが、明日はテメーの言うことを何でも聞いてやる」

「あの…何でそんなに上から目線なんですか、土方くん?」

 

 

坂田銀時と土方十四郎は所謂恋人同士。明日は午後から休みだという土方を銀時がデートに誘おうと電話をかけたところ

開口一番、冒頭のセリフを吐いたのだった。

 

 

「あ?だから不本意だって言ってんだろ」

「いや…不本意なら何で?あっ!銀さんの誕生日だから?」

「テメーの誕生日は温泉に行って終わっただろーが。だいたい、企画部屋じゃねーんだから誕生日のはずねーだろ」

「ちょっ、企画部屋って……土方?」

「ストーカー日記とか載せて通常運営に戻しちまったんだから、今更誕生日の話なんかできねーだろ?なのに

『銀誕版拍手の続きが気になるって言われたから、何でも言うこと聞く土方さんを書きたい』とかどっかのアホが言い出してよ…」

「な、何の話を…」

「それならそれで、そういう状況になる設定をちゃんと考えるか、ちょっと遅れても誕生日話を追加すりゃいいだけなのに、

あのアホは『設定?なにそれ、おいしいの?そんなことより兎に角ちゃんと銀さんの言うこと聞いてね♪』とか言いやがって…」

「えっ…あのさァ…」

「だから…全くもって不本意だが、明日はテメーの言うことを何でも聞いてやる」

「お、おう…」

 

 

従順な土方さんもたまにはいいよね

 

 

電話でそんなやりとりをした翌日、二人はラブホテルに来ていた。

 

「いや〜、昨日の電話は驚いたけどよ…考えてみればお前が何でも聞いてくれるなんてこたァ滅多にどころか

今後一切ないかもしんねェから、折角のチャンスを利用させてもらうことにしたぜ」

「ああ…勝手にしてくれ」

「そんな投げやりになるなって。別にお前を傷付けるようなことはしねェからよ…」

「はァー、むしろ斬り合いの方がマシだ…」

「そんなオーバーな…。とりあえず、まずはコレを一緒に見ようぜ」

 

そう言って銀時が取り出したのは一枚のDVD。もちろん成人指定である。

 

「…そうきたか」

「おう。そのためにDVDデッキのある部屋にしたんだからな?」

「ああ、そうかよ」

「こないだ言ってたナースものでも良かったんだけどよ…ちょっと調べてみたら、同じ娘がこんなんに出てたんだよ」

「…捕らわれの新線組〜恥辱の宴〜」

 

DVDを手渡され、土方はタイトルを読み上げる。真選組ではなく「新線組」としてあるのは、実在する団体とは無関係であることの

アピールだろう。ジャケットにはショートカットの女性が、真選組の制服を模したようなスーツ姿で写っている。

確かに土方と同じような髪型をしているが、それでも自分と似ているとは思えない土方は素直に感想を述べた。

 

「コイツのどこが俺に似てるって?」

「えー似てるじゃん。ちょっとキツめの目元とか、肌の色とかよー。それに背も高めだし…」

「はいはい…じゃあ見るか?」

「おう!」

 

銀時は嬉々としてDVDをセットする。

DVDの内容を簡単に説明すると――テロにより両親を失った主人公は、長い髪を切り剣の腕を磨き、自分を男と偽って

テロを取り締まる特別組織新線組に入隊する。だが任務の最中にテロリストに捕らわれ、女だということがバレて

「恥辱の宴」になるのだが、彼女が殺される前に仲間が助けに来てテロリストは捕まり、めでたしめでたし――というものである。

 

 

土方は無言で画面を見つめていたが、銀時は画面と土方の表情を交互に見ていた。土方の目は徐々に伏せられ、

テロリストによる恥辱の宴が始まる頃には完全に下を向いてしまっていた。

銀時が土方の肩をポンッと叩くと、ビクッと大袈裟なくらいに土方の体が反応した。

 

「下向いてねーで、ちゃんと見ろよ」

「あ、ああ、悪ィ…」

 

土方は懐から煙草を取り出すと、咥えて火をつけた。

 

 

くくっ…そんなに動揺してんのかよ。煙草でも吸ってねェと平静を保っていられねーってか?ホント、どんだけ初心なんだよ。

もしかして、もう股間がヤベェんじゃねーの?つーか、銀さんの股間がヤバくなってきてるけどね?あの娘が土方だったら…

とりあえずその場にいるテロリストは全員ぶっ殺すとして、その後に銀さんが優しく抱いてあげて傷付いた土方を慰める…

いや、簡単に捕まったお仕置きとして羞恥プレイとかもいいな…

 

 

銀時がそんなことを考えている間に、隣にいる土方は銀時から顔を背け、身体をプルプルと震わせていた。

 

 

「お、おい…土方?」

「す、すまん…もう、限界っ……」

「えっ?マジで?」

「あ、ああ…」

 

(うわぁー、AV見てるだけで限界とか…。ヤベェよこれ…襲ってもいいかな?いいよね?

ていうか、限界ってことは「襲って」ってことだよね?よしっ!)

 

「ひじか…」

「ぷっ…」

「…ぷ?」

「くくくくっ……あーっはっはっは!」

「へっ?」

 

俯いて全身を震わせていた土方はいきなり腹を抱えて笑いだした。股間から何から準備万端、襲う気満々だった銀時は

ポカンと口を開けて土方を見つめていた。その間も土方は「マジでウケる」「ありえなすぎだろ」とか言いながら自分の脚を

バシバシ叩いて爆笑していた。

 

(えっ、何コレ?俺たちが見てたのAVだよね?お笑い番組とかじゃないよね?えっ…何でコイツはこんなにウケてんの?

つーかコイツの股間、無反応じゃねェ?俺のはビンビンなのに…。何だ?もしかしてコイツ、どっかズレてんのか?

そういやぁ、となりのペドロで泣くヤツだもんな…コイツにとってのAVは笑えるもんなのか?逆にお笑い番組で勃つとか…

いや、さすがにそれはねーよな…)

 

「お、おい…」

「わ、悪ィ…ぷぷっ…いや、でもコレ、おかしすぎんだろ…」

「…そんなに面白いか?」

「いや、最初はよ…真選組の評判を下げようっつー魂胆の映像かとも思ったんだが…」

「そんな大袈裟なモンじゃなくてよ…」

「ああ…ただのAVだな」

「それが分かってて何故お前はそんな反応なんだ?」

「一応『新線組』って字は変えてあるが読みは同じだろ?だからよー、なよなよした声で『しんせんぐみだー』って

言われっと…おかしくって」

「そういうもんか?」

「あんなんで誰がビビるかよ…。なのにテロリスト共も『うわぁ!』とかなってよ…ぷっ」

 

 

どうやらDVDの選択をミスったらしい――自分に似た女優が自分にも起こり得るような(?)状況で犯されるストーリーは

土方の羞恥心をより強く誘うに違いないと思って選んだのだが、むしろ自分との違いばかりに目がいって笑いを誘う結果になるとは

思いもしなかった。

 

 

「で、でもよー土方…いくら可笑しくてもAV見て股間が無反応ってどうよ?」

「…そういうテメーは随分反応がいいな」

「そ、そりゃそうだろー!AVだぞ?AV!」

「まあ…市場に出回ってる物だとこんなモンだよな…」

「市場にって…お前、もしかして、裏ビデオとか見たことあんの?」

「ああ」

「えーーーっ!!」

「っるせェな…んなに驚くことかよ」

「驚くだろーが!えっ、ナニその『当然だろ』みたいな態度。まさかとは思うが…よく見るの?」

「まあ、そうだな…」

「うそだろ…えっ、それ全部が裏なの?」

「中には市販品が混ざってる場合もあるが、そういうのは見る必要ねェしな…」

「ちょっ…おかしいだろォォ!!見るのは裏ばかりってか?お前コレ銀土ってこと分かってる?お前『受け』だからね?」

「…分かってる」

「だったらこの反応はおかしいだろ!?AVを一緒に見るってなったら、受けのお前は映像の衝撃に目が離せないか、チラチラ

チラチラ画面を見るかどっちかだろ?そしてどっちにしろ、そんな初心なお前はあっさりと俺に食われるってパターンだろー?」

「んなパターン知らねェよ…。とにかく俺は裏モノばかり見過ぎて、この手のモンじゃ反応しなくなっちまったんだから

仕方ねェじゃねーか…」

「だーかーら、その設定が変なんだって!ナニ、お前…夜な夜な裏ビデオでヌいてんのか?市販のAVじゃ満足できないくらいに?

…そんな受けは銀さん認めません!」

「ヌいてねーー!!」

「……へっ?」

「テメーと一緒にすんじゃねーよ!俺のは仕事だ、仕事!」

「し、仕事?」

「そうだ。押収品の確認だ。最近じゃ素人でも簡単に映像を作れるようになったからな…犯罪組織が資金集めのために

無修正のエロDVDとかを売ってんだよ。大抵は浚ってきた女を無理矢理ヤるようなやつだが…中には俺らをおちょくるためか

真選組の制服みたいなのを着た男同士っつーのもあんだよ」

「そ、それをお前はいつも見てんのか?」

「別に毎日じゃねーよ。そんな時間もねーしな。ただ、組織のアジトや人質の居場所が分かりそうな場合はチェックするようにしてるだけだ」

「あー、そうなんだ…」

「そうだ…。つーわけで、このDVDも終わったみてーだし、言うこと聞くのも終わりでいいな?」

「いいわけねーだろ!お前、ここで終わったらアレだよ?全国の銀土ファンの怒りによって、

このサイト閉鎖に追い込まれるぞ?」

「…別に構わねーだろ。そもそもそんな多くの人間が読んでるわけないだろ?どうせ、あのアホの知り合いが数人

付き合いで仕方なく読む程度だろ?」

「いやいやいや、意外に沢山いるかもしんねーだろ?…よく考えたら年齢制限かかってない時点でおかしいと気付くべきだったな。

というわけで、銀さんの命令第二弾は18禁でいくからな!」

「チッ…今度はなんだよ」

「映像を見てもお前が興奮しないのは分かった。だが実際にヤるとなったら敏感だってことは今までの経験上分かってる。

だから、今からお前とセッ○スする!」

「まあ…ホテルに来てんだしな」

「ただヤるだけだと何の命令にもならないので…縛らせろ!」

「…勝手にしろ」

 

 

 

銀時は自分の腰のベルトを引き抜き、それで土方の手を後ろで一つに纏めた。

 

(09.10.13)


す、すみません。冒頭で土方さんが言っていた通り、言うことを聞く土方さんが書きたかったんです(^^; そして終りの方の銀さんのセリフ「映像の衝撃に目が離せないか、チラチラ〜」は、

この話を書くきっかけとなった方のコメントを参考にさせていただきました。

後編の前に、AVを見てる時の土方さん視点の話をどうぞ  平然とAVを見る土方さんなんてイヤ!という方は直接後編にお進み下さい。18禁です

 

追記:銀さんのセリフで「年齢制限かかってない」とありますが、これは以前、当サイトが18禁とそれ以外(全年齢対象)にしか分かれていなかった時のことです。

現在は18禁と全年齢対象の間に15禁を設けたため、この話には年齢制限がかかっています。