後編
「ん…ふぅっ……」
ぴちゃぴちゃと音をたてながら、銀時は土方の耳を舌で愛撫する。耳の外側を辿り、渦を描くように徐々に内側へ…ふっと息を吹きかければ土方の身体はピクッと反応を見せる。耳朶を甘噛みすると、んっ…と感じ入った息を吐く。だがその瞳は緩く閉じられたままだ。
銀時の舌が耳から離れ、顎のラインを通り再び唇に辿り着く。二人の唇が重なる。呼吸がしにくくなったからか、土方の眉間に小さな皺が寄る。それに構わず銀時は口付けを深くしていく。薄く開いた口内に舌を滑り込ませ、土方のそれと絡ませる。歯列をなぞり、上顎を刺激すると、また土方の身体がピクリと反応する。
(ホントに起きねェな…)
銀時はそっと土方の帯を解き、前を肌蹴させると再び覆いかぶさった。
首筋に舌を這わせ、肩口にチュッときつめに吸いついて所有印を残す。鎖骨に軽く歯を当てると、あっ…と声が上がったが起きる気配はない。銀時の舌は身体の中心をゆっくりと滑り下りていき、臍をひと撫でしてまた上に…土方の呼吸はハァハァと忙しなくなっていった。
(下はもうビンビンになってんのに、まだ起きねェのかよ。敏感なんだか鈍感なんだか分かんねェな…)
土方の胸に銀時の手が触れる。両手で円を描くように左右の胸を撫でる。中央の突起には触れないように優しく丁寧に撫でていき、時折舌で両胸の間を舐める。すると焦れたように土方の腰が揺れる。銀時はクスリと笑って左の突起に吸い付いた。
「はっ…あ…はぁ…」
小さな突起は吸われることでポッチリと存在を主張してくる。銀時はその感触を楽しむように突起を舌で転がしていく。
「んっ…はぁ……あっ!」
右側の突起に銀時の指が触れると一際高い声が上がった。銀時はそのまま左を舌で、右を指で刺激し続ける。土方の口からは絶えず声が漏れ続け、身体はビクビクと震え、まだ触れられていない一物は膨張し、下着に染みを作っていた。
(すげーな、オイ…このままイけんじゃねェか?)
今度は右の突起に吸い付き、左の突起を指で刺激する。左の突起は銀時の唾液で濡れていて、指が滑らかに動く。左側を爪の先でカリカリと引っ掻きながら、右側に軽く歯を立てる。
「はんっ!…くっ、うっ…あぁ!あぁっ!」
土方の反応が大きくなる。そろそろかな…銀時は空いている右手で、震える土方の内腿をすっと撫でた。
「はあっっっ!」
ビクッと身体を痙攣させて土方は達した。
(おー…マジでイったよ、コイツ。それにしてもよく寝てんなー。むしろ身体がスッキリして熟睡モードか?ここまで来ると合体するまで寝ててくれた方が面白ェよな…よし、後ろはなるべくそっと解して俺のバズーカでお目覚めといこうか…)
銀時は部屋の隅にある棚からチューブ状の潤滑剤を取り出すと、土方の下着を脱がせ、枕を敷いて腰を浮かせた。履いたまま達したことでぐちゃぐちゃになっている下着を放り投げ、自身の指に潤滑剤を絡めていく。
入口をクルリとなぞってから、慎重に指を一本挿入する。普段銀時のモノを受け入れているソコは指一本くらいなら、ほとんど抵抗なく挿入できる。銀時は何度か前後に揺すった後で、一旦指を抜き、今度は二本まとめて挿入する。
「んっ…」
二本ともなるとさすがに多少の抵抗はあるものの、それでも根元まで納めることができた。いつもならここで指を鉤状に曲げて前立腺を刺激するのだが、今回は解すことだけを目的としているため、前後に抜き挿ししたり、軽く指を広げたりするだけだ。それでも気持ちがいいのか、土方のモノは再び角度を上げてきた。
(そろそろいいか…)
銀時は前を寛げて自身を取り出すと、自身にも潤滑剤を塗っていく。ぬるぬるになった先端を土方の入口に宛がうとズンっと一気に奥まで挿入した。
「ああっ!!…えっ、なっ、あうっ!!」
「お目覚めですかーお姫様」
「ぎ、んっ…なっ…やぁっ!ああぅ!…はぁっん!」
挿入の衝撃で目を覚ました土方は、状況が全く分からずパニックに陥りながらも、銀時のモノによって与えられる快感に喘ぐ。銀時は腰の動きを緩めることなく、ナカの敏感な所を刺激していく。結合部からはずちゅずちゅと卑猥な音が漏れていた。
「な、で…やあっ!…待っ…ああ!…止……あっ…」
「いいから…とりあえず、気持ちよくなろーよっ」
「えっ…あっ…や、も…もうっ!」
「えー…もーちょい我慢してよ」
「あうっっ!!」
土方が限界を訴えると、銀時は土方の根元をギュッと戒めて達せないようにする。そうしておきながら、もう一方の手で竿を扱き、自身でナカのイイ箇所を突く。
「ひあっ!…離っ…やあっ!!…手っ…ダメっ!!」
「せっかく、だから、さっ…一緒に、イこ?」
「やあっ!!…離、て!…あううっ!!」
過ぎた快感が土方を襲う。土方の先端からは堪え切れなくなった液がだらだらと零れ落ちる。銀時はそれを指に絡めると先端の穴に指先を捻じ込んだ。
「ひうっっ!!やぁ、やめっ!…くぅ、はあぁっ!!」
「…っげー締まるっ…。俺も…イキそ…」
「やめっ、やあぁっ!!…やだぁっ!…イ、かせっ…はあぅっ!!」
「くっ…もっ……限界…」
「やっ!…あっ、あっ…はあっ!!……ああああっっ!!!」
「うっ…くぅっ!」
銀時の律動が速くなり、土方の戒めを解くと射精を促すように上下に激しく扱く。土方は耐える間もなく白濁を撒き散らし、再び意識を手放した。
銀時が土方のナカから一物を抜くと、こぷりと自身の放った白濁が漏れ出てきた。その扇情的な様に再び元気になりそうな自身を諌め、土方の身体を清めるためのタオルを取りに行った。
土方が万事屋を訪れた理由を知るのは、土方が再び目を覚ます夕方頃のこと。それまで銀時は土方に腕枕をして寄り添っていた。
(09.09.02)
土方さんは銀さんに会いに来たんで、大した理由なんてないんですけどね。それから最後、ムリヤリ腕枕に戻しました(笑)。この話を思いついた時には「腕枕されたがる土方さんって可愛いなー」とか思ってたんですが、いざ書き始めたらなぜかエロい方に…不思議なこともあるもんですね; ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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