7月21日記念作品〜土方攻め編〜
久方振りに残業のない夜。残念なことに可愛い恋人は地方に働きに出ていていない。飲みに出る
ことも考えたが、ひとりで美味い酒飲みやがってと拗ねる可愛い恋人を思うと気が引けた。ならば
もう寝てしまおうと布団に入ったものの寝付けない。熱帯夜でもない今宵は慢性的な睡眠不足を
解消するにはもってこいの夜だというのに。
アイツはまだ働いているのだろうか……やる気がないように見せながら、ガキ二人は早く
上がらせて、自分は夜中も働くようなヤツだ。帰って来たら好きなもんたらふく食わせてやろう。
「…………」
アイツのことを考えたらムラムラしてきた。近藤さんじゃあるまいし、落ち着け十四郎。
アイツは今、遠い地で懸命に働いているんだぞ。それをこんな欲の対象にしては失礼じゃないか。
いや待てよ。
アイツは俺の可愛い恋人だ。恋人に欲情して何が悪い。むしろ、あんなにエロ可愛い恋人を
思い起こしておいて心安らかに眠れる方が不自然ではないか。それにきっとアイツだって、
俺に会えない寂しさを紛らすようにひとり――そうだ。そうに違いない。あのエロい恋人は
火照る身体を持て余し、夜な夜な自分で自分を慰める日々。
安心しろ。お前をひとりにはさせない。俺も一緒だ。一緒にいこう!
布団の中で握ったモノは既に芯を持ち始めていて、アイツへの愛しさが募っていく。
「ハァッ……」
アイツもこんな風に俺を思ってしているのだろうか。普段は憎まれ口ばかり叩くアイツだが、
自分でする時くらい素直に俺を求めているのかもしれない。
ガキ共に気付かれぬよう布団を被り、心の中で俺を呼ぶアイツ――
「くっ……」
なんていじらしいんだ!
思わずナニが膨張してしまうほど。ああ……これをアイツの中に入れられたら最高だろう。
いや、口の中でも手の中でも、いっそ足の下でも気持ちがいい。決してそういう趣味はないのだが
面倒臭がりのアイツが積極的に俺に触れているというだけで高揚するんだ。
「うわ、こんなんでも感じてんの?」などと言いながら、勃ち上がったナニを踏み付け見下ろす
アイツの目。早く咥え込みたくてたまらないって目だ。その証拠に、アイツのモノは触れても
いないのにパンパンに膨れている。
そこをちょいとつついてやれば、アイツは瞬く間に膝から崩れ落ちる。
そんな敏感なところも堪らない。
我慢できなくなったアイツはそのまま俺の上に腰を下ろし、喘ぎながら跳ねていく――アイツの
リズムを思い出しつつナニを扱けば、俺を呼ぶアイツの声が聞こえた気がした。
「銀時っ……!」
アイツの名を呼びアイツの中のようにナニを締め上げ、俺は手の中に放つ。
枕元に置いていたティッシュで手とナニを拭き、屑籠に向かって投げたが外れた。
朝、起きてから片付けよう。