後編
銀時の顔の横に手を付き、土方は右側の口角だけを上げてニッと笑う。
「テメーも啼かせてやるから覚悟しやがれ。」
「お手柔らかに〜。」
「チッ…余裕こいてられんのも、今のうちだからな!」
「分かった分かった。…はい、どーぞ。」
だらりと腕を投げ出して土方に身を任せる銀時に、土方はまた一つ舌打ちをして唇を重ねる。
「んっ、んうっ…」
口内に舌を差し込みながら左手は銀時の頭部に添え、右手で胸を撫でる。
紅く色付く胸の飾りに土方の指が触れると、銀時は僅かに身を震わせた。
土方はそこを指の腹でくるくると辿る。
「ふっ…んふっ、ん…ハッ…」
右側の飾りが硬く尖ったところで口付けを解き、右手はそのままに左側の飾りに舌を這わせる。
「ハッ…あっ!」
胸への刺激で銀時のモノが頭を擡げてきて、土方の腹筋に当たった。
先端が土方の身体に擦れるのがまた刺激となり、銀時のモノはどんどんと硬く反り返ってくる。
「土方…早く、下…」
「テメーは本当…こういう時だけ素直だな…」
「あぁっ!」
土方は左の乳首を吸いながら、右手で銀時のモノを握りリズミカルに扱いた。
「あっ、あっ、あっ…」
銀時は土方の手の動きに合わせてあられもない声を上げた。
けれど次第にもっと奥が疼き始める。
「土方ぁ…もう、後ろに…」
「ちったぁ辛抱しやがれ…」
銀時の求めに応じず、土方は胸と一物への刺激を続ける。銀時は違うと訴えるように首を振る。
「やっ…もう、早くっ!我慢できねっ…」
「…我慢しなくていいからイケ。」
「ちがっ…ああっ!!」
土方は銀時の胸から離れ、一物を口内へ招き入れた。
「ああっ!ハッ…くぅっ…ひあっ!」
じゅるじゅると先走りを吸い出され、銀時の腰が震えた。
「もっダメ!…ああぁっ!!…っ、ハァー…うあっ!?」
口内に吐き出された銀時のモノを嚥下するため、土方は一物から口を離す。
銀時が一息ついたのも束の間、土方の指が内部へ侵入してきた。
「待っ…ああっ!!やっ!…待って!!」
「あぁ!?ここに欲しかったんだろ?」
土方は二本の指で銀時の前立腺を押し上げる。
「ああっ!だめっ…ちょっ…ストップ!!」
「…に言ってやがる。もっとヨくしてやるよ。」
「ああーっ!!」
銀時は背を仰け反らせて喘ぎ、回復した一物からは透明な滴が零れる。
「やめっ…ああっ!あうっ!!…待っ…」
「待てねェよっ。」
「ああぁっ!!」
体内からズルリと指が引き抜かれ、代わって土方の猛ったモノが挿入された。
土方は銀時が達せないよう、一物の根元をキツく掴んで律動を始める。
「ひっ…やめっ!もっ…ああっ!!」
「折角だから一緒にイこうぜ?」
「やああぁっ…!!」
ズンズンと奥まで貫かれ、銀時の目から涙が溢れだす。
「やだァ!!ごめっ…ひうっ!!イ、カせ…ああっ!!」
「―っ!!」
涙を流し懇願する銀時を見ていると、流石に可哀想になってきた。
土方は一物の手をそっと外し、繋がったまま銀時を優しく抱き締めて口付けをする。
「んっ…んっ!!んん〜〜っ!!」
銀時は土方の背に爪を立ててしがみ付き、幾度も身体を震わせて達した。
そしてその時のナカの締め付けによって、土方も銀時の中に精を放った。
* * * * *
「あー…マジで泣かされた…。くそっ…」
仰向けに寝たまま、銀時は米神に流れた涙の痕を手で拭い、悔しそうに言う。
その隣で座って煙草を吸っている土方は小さく「すまん」と謝った。
その一言で銀時の表情が穏やかになる。
「お前は本当にSに向いてないな…。さっきだって、結局最後には責めの手を緩めたし…」
「SだのMだのには興味ねェんだよ。…だいたい、恋人が嫌がることなんか本気でできるかっ。」
「そーゆートコが向いてないんだよ。…よしっ、俺が正しいドSを見せてやろう!」
「はぁ?」
銀時は土方の手から煙草を奪うと枕元の灰皿に押し付けた。
「ついでにお前には、Sに向いてないどころかドMだってことを自覚してもらうからな!」
「テメー何言って…お、おいっ!」
銀時は土方を押し倒し、後孔に触れる。
ソコには拭いきれていなかった銀時のモノが留まっていた。
「おー…ヌルヌルしてんじゃん。」
「て、めーが、ナカに出しやがっ…」
「土方くんはいつの間にかゴム着けてたもんね〜。…おかげで俺はスムーズに次へ移行できます。
どうもありがとう。」
「次って…まだヤんのか!?」
「トーゼン!泣かされたまま終わるなんて、銀さんのドS魂が許さないから!」
「何がドS魂だ!元はと言えば、最初にテメーがあんなヤり方したから悪いんじゃねーか!」
「はいはい…もう黙って。」
「あぁっ!」
銀時は濡れている後孔に指を挿れ、遠慮なしに前立腺を捏ねまわした。
土方から再び嬌声が上がり、銀時はそれを至極愉しそうな表情で見下ろしている。
恋人達の熱い夜はまだまだ終わらない。
(11.01.23)
この後銀さんのドS行為に怒った土方さんによって、再び銀さんが…となり、エンドレス(笑)。最近、自分の書いたリバ小説を振り返る機会があったのですが、
百合っぽいリバのあまりの多さと、ガッツリ両方向挿入ありのガチリバのあまりの少なさにビックリ^^; というわけで、今回は久々のガチリバを目指して頑張りました!
土方さんがSになりきれないのは仕方ない…ウチの土方さんは基本、攻めでもMですから(笑)。昨年末から続いた「似た者同士」の二人も漸く繋がることができましたので、
このシリーズはここで一旦終了になります。毎度のことながら何も考えていないので、何かの機会に続きを書くかもしれません。その時はまた、よろしくお願いします。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ブラウザを閉じてお戻りください