第三百三十一訓と第三百三十二訓の間にあるストーリーを妄想したものです。
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※第三百三十一訓後、皆で万事屋に集まり作戦会議をしています。
※登場人物は万事屋三人、長谷川さん、近藤さん、土方さん、月詠さん、さっちゃんです。
※銀さんと土方さんは周囲に内緒で付き合っています。
※今回登場する中で二人の関係を知っているのは新八と神楽のみです。
以上を前提にしてお読みいただければと思います。それでは本編です。



見学される方も色々大変


銀:じゃあまずガキ共を工場に案内する役は、歳の近い新八と神楽な。
新:はい。
神:任せるアル!
土:おい、その前にパトリオットって結局何なんだよ。
銀:その辺はテキトーでいいんだよ…。古代ズゴマンダ人によって発明され、改良に改良を重ねて
 現在はNBAで生産されてるとか、そんな感じに言っとけばなんか凄そうに見えんだろ…
近:えっ、なに?パトリオットってNBAで作ってんの?すげー!
銀:ほらな?
土:近藤さん…NBAは物を作る組織じゃねーよ。
近:あれっ、そうだっけ?じゃあNBAって何?
土:NBAっつーのは…
銀:だからその辺はふわっとした感じでいいんだって!NBAがダメならFBIでも何でもいいから…。
 ンなことより残りの配役決めるぞ。俺が工場長で…他は従業員その一から五な。
土:っざけんな!なんで俺や近藤さんがお前の下で働かなきゃなんねーんだよ!工場長は近藤さんだ!
長:あ、あの…こういうのは年長者の俺が…
銀:誰が何と言おうと工場長は俺!主人公だからそこは譲れねェ!
さ:そうよ!銀さんこそ上に立つのに相応しいわ!そして私は工場長の妻役よ!
銀:あ、それなら工場長役、ゴリラに譲ってもいいぜ。
さ:いいわ、銀さん!そうやって私を苛めて楽しんでいるのね!
土:近藤さんにストーカーの旦那役なんかさせられねェ!
銀:近藤近藤ってうるせェな…。何なんですか?おたくら、デキてんですか?
土:テメー…たたっ斬られてェのか?

神:今のはトッシーが悪いアル。銀ちゃんの前でゴリラの話ばっかするからヤキモ…んぐ
(新八、神楽の口を押さえる)
近:焼き芋?
新:あははは…な、何でもないです!打ち合わせを続けましょう!
 (神楽に耳打ち)ダメだよ神楽ちゃん。二人の関係は他の人には内緒なんだから!
神:だったら皆の前でいちゃいちゃすんじゃねーよ、バカップルが!
長:ん?カップルって誰のこと?
銀:あー…っと、じゃあ、ストーカー同士カップル役でいいな?
さ:冗談じゃないわ!それなら工場長の妻役はツッキーに譲るわ。
月:勝手にしてくれ…
さ:なにそれ!?そうやってゴリラも優しく包み込む懐の深さを見せたつもり?それが吉原秘伝なの?
月:そうじゃなくて、わっちは何の役でも構わんと言ってるんじゃ。
さ:イイ子ぶってんじゃないわよ!それならアナタは通行人その二よ!工場の前を通りかかるだけの役!
 それでもいいって言うの!?
月:何でもいいが…その二ってことは、その一は誰がやるんじゃ?
さ:アナタがその二なら私がその一に決まってるでしょ!
新:工場長の妻役じゃないんだ…

銀:じゃあ二人は工場の前を通りかかる役な…。俺の工場が凄過ぎて思わず立ち止まる感じで…
土:おい、さり気なく工場長に返り咲いてるんじゃねーよ。近藤さんに譲っただろ!
銀:あれ〜?そうでしたっけ?
土:テメー…
近:まあ、いいじゃないかトシ。一緒に従業員役、頑張ろう。なっ?
土:近藤さんがそう言うなら…
銀:じゃあゴリラは工場のベルトコンベア役な…
土:おいぃぃぃっ!従業員じゃなかったのかよ!
神:だからトッシーが懲りもせずゴリラのことばっかだから銀ちゃんが…
新:シーッ!神楽ちゃん黙って!
長:な、なあ、俺の役は?
神:マダオは職を求めて工場に来る役ネ。
長:なんでそんなに現実的なの!?せめて役の上だけでも夢見させてくれたっていいじゃない。
 例えば、工場を経営してる社長の役とか!
神:マダオのくせに銀ちゃんの上に立とうなんて半年早いアル!
新:意外とすぐ上に立てるんだね。

銀:それじゃあ長谷川さんは工場長の父親役な。無職の父親役。
長:普通に父親役でいいよね?「無職の」っていらないよね?
銀:無職の父親を救うため、息子は単身上京して工場長を目指すんだよ。
神:感動のサクセスストーリーアルな。
銀:だろ?工場で生産されているパトリオットそのものより、工場長の生き様を伝える感じでいこうぜ。
新:まあ、パトリオットが正直なんだかよく分からないですし…その方がいいかもしれませんね。
神:それなら工場長のマミーもいた方がいいアル!
銀:母親か…
さ:私は嫌よ!マダオと夫婦役なんて!よろしく、ツッキー。
月:通行人その二じゃなかったのか?
長:どっちにしても若い嫁さんか…なんか、照れるな…
銀:よしっ…母親役はゴリラ、オメーがやれ。
土:何でだァァァァ!何で近藤さんが女の役なんだよ!
銀:またお前かよ…。親役なんだから年上のヤツがやった方がいいだろーが…
土:だ、だが…
近:俺は構わんぞ、トシ。立派に母親役を演じてみせる!
土:近藤さん…
さ:はい!(手を挙げる)
新:何ですか、さっちゃんさん?
さ:私、工ちゃんの上京を見送る幼馴染役がいいわ!
銀:あー、もう勝手にしてくれ…
さ:それなら応援旗を作らないと。ツッキー、早く準備するわよ。
月:わっちもやるのか?
さ:当たり前でしょ!アナタは私と工ちゃんの恋を応援する役よ!
土:ていうか、工ちゃんって誰だよ…

銀:よーし、じゃあ配役はこんな感じでいいな。
土:おい、俺の役が決まってねェぞ。
銀:え、そうだっけ?ったく…オメー、ゴリラのことばっか言ってるからそういうことになんだよ…
 じゃあお前は工場の従業員その一。はい、決定!
土:…待て。その一も何も、従業員は俺だけか?
銀:そういえば…。まあ、いいだろ。オメーは俺の指示に従って黙々とパトリオット組み立てる役な。
土:っざけんな!何で俺一人がテメーに従わなきゃなんねーんだよ!
銀:だって、暇なのはお前だけだよ?他は皆それぞれ役があんのにさァ…
土:それ、俺のせいか!?
近:トシ、大丈夫だ。お前なら立派にパトリオットを組み立てられるさ!
土:近藤さんがそう言うなら…
銀:また近藤かよ…
土:…何か言ったか?
銀:べーつにー。従業員役、引き受けてくれてどーもありがとー(棒読み)
土:ケッ…テメーが工場長じゃ頼りねェけどな…
銀:んだと、コラ!よーし、今から俺が威厳たっぷりな工場長に変身してやろうじゃねーか…
土:何が変身だ…バカバカしい。
銀:銀さん仕事柄、こういうの得意だからね…。まずは髭!偉いヤツって言ったら髭だ。
(銀時、白い口髭を装着する。)
土:ジジイみたいだな。…白髪だし。
銀:うっせーよ!工場長なんだからそれなりの歳に見えていいじゃねーか!…そんで、グラサン。
(銀時、サングラスを装着する。)
土:(あ、結構カッコイイ…)まっまあまあだな…
さ:素敵だわ、銀さん!
近:あれっ?なんかトシ、赤くなってない?
新:ちょ、ちょっと暖房ききすぎですかね!
長:えっ?この部屋暖房なんて入ってたの?外と同じくらい寒いけど…
新:入ってるんです!
銀:あ、咥え煙草もよくね?ちょっと貸せよ。
(銀時、土方の咥えている煙草を奪って咥える。長谷川・近藤・月詠、何か変だと感じ始める。)
銀:どうよ、これ?ちょい悪工場長。完璧じゃね?
さ:銀さん完璧よ!
土:なんで工場長がちょっと悪いんだよ…
銀:秘密組織っぽくてカッコイイだろ?そんで、土方は従業員だからお揃いのグラサンかけて…
(銀時、土方にサングラスをかける)
土:そろそろ煙草返せ。
(土方、銀時から煙草を奪還して再び咥える)
銀:何すんだよ…。それじゃあ工場長の煙草がなくなるだろ!
土:お前は新しいの吸えばいいだろ…ほらよ。
(土方、懐から煙草の箱を取り出し、銀時に差し出す。銀時、箱から一本抜いて咥える。)
銀:火ィ貸して…
土:おう。
(銀時、煙草を咥えたまま土方の煙草の先に自分の煙草の先を付け、火を付ける。)
銀:サンキュー。
土:おう。
新:(お前ら、隠す気あんのかァァァ!!)

(二人を残し、残りのメンバーは外に出る。)


さ:ちょっと!何で外に出なきゃなんないのよ!もっと銀さんを見ていたかったのに!
月:ぬし…銀時と土方を見て、何も感じなかったのか?
さ:私、銀さん以外見えてないから!
月:めでたいヤツじゃ…
長:えっとさァ…二人は、結構仲良しみたいだね…。ハハッ…オジサン知らなかったなァ…
新:ぼ、僕も知りませんでした…ハハハ…
近:トシ…いい友達ができて良かったなァ…
神:友達じゃないアル。二人はこ…
新:あー!!神楽ちゃん、わざわざ言わなくてもいいんじゃないかな!
近:友達じゃないとはどういうことだ?あんなに仲が良さそうなのに…
新:き、きっと、単なる友達じゃなくて親友なんですよ!
近:そうか…。トシの交友関係が広がるのは嬉しいが、なんだか寂しいなァ…
新:と、とにかく、僕らは僕らで工場見学の打ち合わせを続けましょう!
長:そうだな。衣装合わせとかしようか?
近:それなら屯所に来ますか?変装の道具なんかも色々ありますし…
新:じゃあ、行きましょう!


第三百三十二訓に続く?


(10.11.24)


こんな風に二人でいちゃいちゃしながら工場見学のシナリオを練っていたらいいな^^ もちろんあの後二人は、他の人達がいなくなったことをいいことに

万事屋でいちゃいちゃですよ。お揃いのつなぎ着て、上司と部下プレイでもしてるんですよ(笑)。本誌で土方さんが銀さんに対してあれだけ流暢に敬語を

使えたのは、その前に二人で秘密特訓(18禁)をしたからに違いありません!この件で二人の関係を正しく理解できたのは長谷川さんと月詠さんです。

近藤さんはピュアなので男同士なんて思い付きませんし、さっちゃんは全てSMプレイに変換できるので、例え××現場を見ても二人の関係には気付きません。

銀さんが自分を苛めてくれてると思ってます^^   ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

 

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