おまけ
「あ、あの〜…土方くん?」
「なんだ?」
土方は手元に視線を落したまま返事をする。その手には銀時のモノが握られていた。
ホテルに着いた二人は服を脱ぎ、一ヶ月のブランクを取り戻すかのように熱く抱き合う
…かと思われたが、銀時の裸を目にした途端、土方は銀時の股間から目が離せなくなった。
銀時をベッドへ押し倒し、勃ち上がったモノをそっと握ってまじまじと見詰めた。互いに裸なのだから
そのうち始まるだろうと土方に身を任せた銀時であったが、それから三十分経っても土方は一物を
凝視するだけであった。
焦れた銀時は上体を起こして声を掛けるも、土方はこちらを見ようともしない。
「土方っ」
「だから何だよ」
「………」
少し強めに呼んでみたが、相変わらず土方の視線は手元に釘付け。銀時は土方の頭を両手で押さえ
無理矢理自分の方を向かせた。
「ンだよ…」
「それはこっちの台詞だ!久々にホテル来たってのにず〜〜〜〜〜っとチ○コばっか眺めて!
おめーはチ○コマニアか!」
「…てめーの限定だからいいだろ」
「なに?チ○コマニアなのは認めるわけ?」
「認めねーよ。ただ…いくら見てても飽きねェなと思ってな」
頭は銀時が固定しているため正面を向いているが、土方の視線は徐々に下がっていく。
「おいおい…オメー、あの貝飼ってチ○コ観賞に目覚めたってのか?マニアック過ぎだぞ」
「チ○コ観賞って何だよ。ちゃんと触ってんじゃねーか」
「いやいやいや…触ってるけど『ちゃんと』じゃないよね?焦らしプレイもいいとこだよ?」
「てめーじゃあるまいし、ンなことするかっ」
「だったらちゃんと触ろ?いい加減、イキたいんですけど…」
「ハッ…」
土方は呆れるように短く息を吐いた。
「おかしいよね?ナニ俺が早いみたいな感じにしてんの?一ヶ月もヤってなくて漸くホテル来たんだよ?
銀さん、ホテル入る前から完勃ちだったよ?早く出したいと思うのは当然だろ!」
「…そんなに出したいのか?」
「当たり前だろ!…えっ?なに?何でそんな、つまらなそうな顔してんの?」
「…出したら、形が変わっちまうじゃねーか…」
「はあァァァァァ!?なんっだそれ!お前、俺に一生完勃ち状態でいろって言ってんのか!?」
「ンなの、無理に決まってんだろ。だからせめてもう少しだけ…」
「いいから一回イカせろ!溜まってっから一回イッたくらいじゃ萎えねェし、例え萎えたとしても
すぐ回復すっから!」
「…本当だな?」
「銀さん舐めんなよ?今日は寝かせねェって言っただろーが!」
「そうか!」
「あっ、待て…違う」
瞳を輝かせた土方の心中を察し、銀時は慌てて訂正する。
「寝かせないっつーのは一晩中セックスするっていう意味で、眺めてていいっつーわけではない!」
「チッ…」
「なんで舌打ちィィィィ!?お前ね、同じ男なんだからこの状態で放置されるのがキツイってこと
くらい分かるだろ?ていうか、お前も完勃ちじゃねーか!何で我慢できんの!?」
「てめーより忍耐強いからだろ?…もう少し頑張れよ、銀時」
銀時の手を抜け、完全に元の体勢に戻った土方は股間と話しているようにさえ見える。
「銀時こっちィィィィ!!いや、そっちもある意味銀さんだけど…でも違うから!ついでに言うと
オメーは忍耐強いんじゃないくてドMなだけだから!我慢して辛くなるのが好きなだけだから!」
「誰がドMだ…人を変態みたいに言うんじゃねーよ、この変態ドSが!」
「人の勃起チ○コ延々見続けてるヤツに変態とか言われたくねーよ!」
「何でだよ!いい形だって褒めてんじゃねーか!」
「こっちを見ろォォォォ!!」
「あ、てめっ…」
どんなに挑発されても土方は股間から目を離さない。銀時は最後の手段とばかりに腰を引いて
土方の手から逃れ、下半身を掛け布団で覆った。
「何すんだよ!」
「もう限界!オメーがヤらねェなら自分でヌく!…んんっ!」
銀時は布団の中に手を入れ、自身を扱き始めた。
「んっ、んっ…くっ…あぁっ!」
「ぎん、とき…」
吐精が近いことを悟り、土方は銀時に寄り添って肩を抱き、布団の上から銀時の手に自分の手を重ねる。
「もっ、イクから…。とめ、たって…むだ…」
「分かってる…。だが…せめて、最後だけは…」
「仕方ねェな…」
銀時は布団と自分の身体の間に隙間を作り、土方の手が入れるようにした。
けれど土方の手は動かない。
「…何してんだよ。早く触れよ…最後はテメーの手でイカせてくれんだろ?」
「いや、俺はただ…コイツの最後の雄姿を拝みたかっただけで…」
「またそれかァァァァ!!」
「痛っ」
「んんっ!!」
銀時は土方を突き飛ばし、土方に背を向けて両手で一物を包み込んで吐精した。
その様子を見た土方はがっくりと項垂れる。
「最後の雄姿が…」
「っざけんな!」
「いてっ!……おぉっ!」
銀時は土方の頭をはたいてベッドの上で仁王立ちになる。その中心は、未だ衰えず天を向いていた。
「すげぇ…」
「見たか、銀さんの実力!…ていうか『最後の雄姿』って何だよ!俺はこれからも何百回、何千回と
ヤるつもりだからな!一回イッたくらいで落ち込むんじゃねェ!」
「じゃあ…何百回、何千回と見せてくれるのか?」
「見せてやる。見せてやるから…合体しようぜ」
「分かった」
土方は銀時をゆっくりベッドへ寝かせた。
「あれっ、俺が下?別にいいけど…」
「当たり前だろ。…俺の中に入ったら見えねェじゃねーか」
「またか!くっそー…こうなったら俺が突っ込んでやる!」
銀時は身体を入れ換え、土方をベッドへ押し付ける。
「何すんだよ!見せてくれるって言ったじゃねーか!」
「あー、見せてやるよ。オメーの大好きなチ○コが出たり入ったりすんのを好きなだけ見やがれ!」
「そんなんじゃなく俺は…うっ…ああっ!」
土方のナカに銀時のモノが挿入される。
貝を眺めるだけで満足していた土方は、この一ヶ月間ロクに自慰行為もしていなかった。
銀時のように禁欲していた自覚はないものの、久しぶりに感じた快楽に身体は一気に飲み込まれる。
それから明け方まで、二人は上になり下になり、恋人同士の時間を謳歌するのであった。
(10.11.07)
えっと…本当にすいまっせーん!!チコン貝じゃなくてホンモノに目を向けさせたら、本編以上に土方さんが変態になってしまった^^;
土方さんはあくまでも「銀さんの」チ○コマニアですよ!…なんのフォローにもなってないですね(笑) 真面目に土方さんを応援してる方々申し訳ありません。
そして銀さんファンの皆様も、こんな変態の恋人で申し訳ありません。謝ってばかりですが、書いてる方はとても楽しかったです^^ チコン貝最高!!
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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