後編
「エロ医者」という表現が多少気に食わなかったが(何で普通に「医者」じゃダメだったんだ!)
拘束までさせてくれるんだ。大目に見よう。
こういう「遊び」は好きなようで、銀時は自分で設定を考えて披露してくれた。
……よくある設定なのはご愛嬌だ。おそらく、こんな風にヤった経験はないのだろう。
初心な銀時には単純な役回りくらいが丁度いい。
そう思っていたのだが、実際に足を固定すると銀時の様子が変わった。
先程までの楽しそうな雰囲気はなく、頬を染め、視線を彷徨わせている。
怖じ気付いちまったのか?拘束だけでも解いた方がいいかと考えていると銀時に呼ばれた。
「土方……早く触って」
「お、う……」
医者設定もすっかり忘れてやがる……やはり縛りはまだ早かったな。
「俺、動けねェから……いつもよりいっぱいシていいぞ」
このままでいいのか?……そうか、あるものは使わなきゃとか思ってんだな。
貧乏性だからなぁ……。
こうなったら、余計なことを考える隙もねェくらい感じさせてやるか。
「分かった」
銀時を安心させるため、俺はいつものように口付けてからナニを銜えた。
「んっ……」
軽い反応を見せただけで両側の器具が軋み、何だかいけないことをしているような気分になる。
裏筋に舌を当て、全体を唇で挟み込みながら先の方へ移動すると、また銀時から「んっ」と
声が上がって拘束具が軋んだ。
「んんっ!」
先端をやや強めに吸ってやれば、銀時の身体がピクリと跳ねる。俺はそのまま上部を銜えて
快感を引き摺り出すため唾液と共にナニを啜った。
「あぁっ!」
本当はもっと段階を踏みてェところだが、今日は早く高ぶらせてやらねぇとコイツが
いつまでも恥ずかしい思いをするからな……
「ひぅっ……あ、あぁんっ!」
ナニを銜えたまま後ろに指を突っ込む。
我を忘れるくらいに乱れさせるならココが手っ取り早い。俺はくいっと前立腺を押し上げた。
「あっ、あぁん!あんんっ!」
ガタガタとベッドが足枷ごと揺れ、銀時のモノから先走りが漏れる。
一度イカせるか……入れる指を二本に増やして前立腺を押しながら、俺は頭を上下に動かした。
「くっ、あぁ!あっ、あっ、あっ……も、だめっ!イ、ク…………ああぁっ!!」
銀時から出たモノを全て飲み込んでから顔を上げる。
「ハァー、ハァー……」
「…………」
片腕を額に乗せて未だ乱れる息を整えようとしている銀時……かなりエロい。
もっと激しく乱れさせてェ!だがしかし…………いや、今日はいいんだよな?
俺は入れたままになっていた二本の指その場で曲げた。
「うぁっ!ちょっ……ああっ!!」
イッたばかりの銀時はいつにも増して敏感だ。また勃ち上がってきたナニを今度は手で扱き、
感じる姿を堪能させてもらう。
「あぁっ!ひっ……あっ!あっ!」
俺の横で宙に浮いた足の指がきゅっきゅと丸まる。身悶える銀時から目が離せない。
「あ、あん!あんっ!ああんっ!」
銀時のナニが再び弾けんばかりに膨らむ。俺もそろそろ限界だ……
「あああぁっ……!!」
指を抜き、銀時の腿に腕を回して一気に奥までナニを挿入した。
その衝撃で銀時はイッたものの俺は止まれなかった。
「ひあぁっ!!やっ、もうダメ!だっ……ああぁっ!!」
* * * * *
気付いた時には土方が俺の身体を拭いていた。足も下ろされている。
突っ込まれてからの記憶があやふや……縛られてた辺りがまだジンジンするからそう長くは
寝てなかったようだけど。
「銀時、大丈夫か?」
「ん〜……ちょっとダルい」
本当はかなり怠いけど、心配してる土方の顔見たら強がりたくなっちまった。
でも多分、土方にはバレてる。
「すまない!ヤりすぎた!」
ほらな。
確かにまだ動きたくねェし頭ん中もふわふわしてるけど、でもまあ……
「たまにはこーゆーのもいいんじゃね?」
「ぎ、銀時?」
「ぜーんぶ出し切れた感じがする」
「そっそうか……」
ホッとしてる土方に「たまにだからな」と念を押して目を瞑る。
今日はすげぇ気持ち良かったけど、すげぇ疲れた。いつものまったりセックスが懐かしい……
結局、普通が一番ってことかな。
* * * * *
銀時はこういうのもいいと言ってくれたが、「たまには」をかなり強調していたし、
本心ではキツかったのかもしれない。俺に気を遣ってくれているのか?
後始末もせずに寝てしまった銀時を見ていると、非常に申し訳ない気持ちになった。
己の欲望を優先させてしまった自分が情けない……
セックスは二人でするものだ。次からはもっと銀時に負担を掛けないようにシよう!
(12.04.12)
と、いうわけで振り出しに戻ります(笑)。このシリーズは二人の勘違いが解消されるまでを書くつもりだったんですけれど、
勘違いのまま何だかうまくいってるみたいなので、解消しなくてもいいかも?このまま相手を思いやってエロエロしてくれればいいかな*^^*
そんなわけで、五ヶ月ぶりの回数シリーズいかがでしたでしょうか?お医者さんごっこができなくてすみません。
また忘れた頃に続きを書こうかなぁと思っています。ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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