受けるけど攻める
ある夜の万事屋和室。薄い布団の上で仰向けになった土方の上に銀時が跨り、腰を振っていた。
「あっ、あっ、あっ…ああっ!!」
「くぅっ!!」
先に銀時が達し、その直後に土方も銀時の中で達した。
すると、自分の中で萎んでいくモノの存在を感じ銀時が不満を顕わにする。
「もうイッちまったのかよ…」
「俺が早いみたいに言うなっ!テメーは既に二回イッてんじゃねーか…」
「まあ、そうなんだけどさァ…あっ、そうだ!」
「お、おい…」
銀時は土方の上から下りて箪笥の中を漁り始めた。先程注がれたばかりの白濁液が銀時の後孔から太股を
伝って流れ落ちる。銀時はそれを気にも留めず、細くて赤いリボンを手にして布団へ戻って来た。
「これ使おうぜ。」
「…は?」
「だからー、これで根元縛っときゃ出ないだろ?いやー…何でも取っておくもんだね。これ、依頼人から
もらった菓子の箱についてたリボンなんだけどさァ…」
「ちょっと待て。まさかそれを俺のモンに巻きつける気か?」
「当たり前じゃん。銀さん、こんなんでチ○コ縛られる趣味ねーし。」
「俺だってねェよ!」
「大丈夫大丈夫…ちょっと縛るだけだから。ちょっとイクのを我慢してもらうだけだから。」
「全っっ然、大丈夫じゃねーよ!おい、こら、やめろっ!」
銀時は土方の膝の上に座って脚を動かせなくすると、まだ萎えているモノを自分のモノと重ねて扱いた。
「くっ…やめっ…」
「お互い気持ちよくなれるんだからいいじゃん。…お前、絶対こういうの好きだって。」
「好きなわけねーだろ!」
「そんなこと言ってぇ…もう硬くなってるよ?」
「そ、れは…テメーが触るからっ…」
「うんうん…そのまま銀さんに身も心も委ねちゃいなさいって。」
「っざけんな!」
土方はリボンを持つ銀時の右手を掴んだ。
「何すんの?」
「それはこっちのセリフだ!俺はやめろっつってんだよ!」
「ったく、何が気に食わねーんだよ…」
「そのリボンが気に食わねーに決まってんだろーが!」
「輪ゴムの方がいい?さすが土方くん、ドMだねぇ…」
「ンなこと言ってねーよ!縛るのをやめろっつってんのが分からねーのか!」
「はいはい…分かった、分かった…」
「おい…ちょっ…んん!?んーっ!!」
銀時は一物から手を離し、土方に覆い被さって唇を塞いだ。そしてその体勢のまま、布団の横に
脱ぎ散らかしてあった着物の帯を手繰り寄せて、土方の両手を頭上で纏める。
「よしっ、じゃあ次は下を…」
「てめっ…解きやがれ!」
「こっち縛ったら手は解いてやるからよ…」
「だからそれもやめろって…」
銀時は土方の胸の上に座って土方のモノの根元にリボンを巻き付ける。土方はそれを阻もうと抵抗するが
縛られた手では銀時の背を押すことくらいしかできず、結局、赤いリボンで根元を戒められてしまった。
銀時は土方の上でくるりと向きを変え、ニッと笑った。
「銀時テメー…」
「そんなに睨まなくたっていいだろー。すぐ解けるように蝶結びにしたし…。」
「そういう問題じゃ…」
「じゃあ入れまーす…」
「くっ…」
「はぁ…」
腰を浮かせ、銀時は土方のモノのを自分の中へ咥え込んだ。
「あぁ…気持ちイイ…」
「おいっ…手、解け!」
「はいはい…解いてやるから、勝手に動くなよ?」
「何で俺が命令されなきゃなんねェんだよ!」
「あ?解けっつーお前の意見を聞いてやるんだから、俺の言うことも聞けよ。」
「何でだァァァ!?お前が下縛ったら手は解くって言ったんじゃねーか!」
「そうだけど…別に俺、手ェ縛ったままでもいいもん。」
「俺がよくねェって言ってんだよ!」
「だから解いてやるって。…その代わり、じっとしてろって言ってんの。」
「代わりとか…意味分かんねーよ。いいから解け!」
「仕方ねェな…」
なぜ自分が我儘を言っているみたいになっているのか納得できなかったが、とりあえず不自由な拘束を
解いてもらおうと土方は銀時の前に腕を突き付けた。銀時はひどく面倒くさそうに土方の腕に巻いてある
帯を解いていった。
「はい、これでいいデスカ…」
「おう。じゃあ次は下を…」
「それはダメ。」
「チッ…」
「じゃあ動くよー…」
「勝手にしろ…」
土方は諦めたように腕を投げ出した。銀時は「じっとしてろ」と言ったが、一回目も銀時が土方の上に
乗っかって土方にはほとんど何もさせなかった。今回もそれと大して変わりはないと、土方は銀時の
好きにさせることにしたのだった。
銀時が膝を立て、土方の腹に手を付いて腰を浮かせる。ずるずると土方のモノが抜けていく感触に銀時は
甘い息を吐いた。
「ハァ…本当、お前っていいもん持ってるよなぁ…」
「よかったな…」
「うん。めちゃくちゃイイよ…」
「そうかよ…」
「んっ…」
銀時は恍惚の表情で腰を沈め、また浮かせていく。そんな銀時を土方は満足気な表情で見詰めていた。
* * * * *
「はぁ…あぁ……ああっ…」
「っ!」
絶妙のタイミングで入口を締めながら腰を揺する銀時に、土方も次第に余裕がなくなってくる。
「銀時っ…そろそろ解い「だぁめっ!あっ…俺が、イッ…てから…あっ!」
土方は銀時のモノに手を伸ばしたが銀時にパシッと払われた。
「勝手に触んなよ…。ナカだけでイキてぇんだから…」
「わ、分かった…」
銀時は腰の動きを再開させる。一物からは滴が溢れ、今にも達しそうであった。
「あっ、あっ、あっ…」
「くっ…」
より快感を得るために銀時の動きが激しくなり、土方に与えられる快楽も強くなる。
「はぁっ!あっ、あっ…っああ!!」
「うっ…」
触れていない銀時のモノから勢いよく白濁液が飛び散った。
普段であればこの直後に土方も達するところだが、根元を縛られたままでは達することができない。
けれど、銀時が達したのだからそろそろ解放されるはずだと土方が安堵したその時…
「あぁっ!あっ…ああっ!」
「待っ…」
達したばかりの銀時が再び腰を動かし始めた。土方は思わず銀時の腰を両手で掴んで止める。
「離せよ。今一番気持ちイイんだから…」
「い、いや、その…」
「イッた直後がすげぇ感度いいの、知ってんだろ?」
銀時は土方の話を聞かず腰を揺する。
「はあんっ!ああっ!」
「ま、待てっ!」
今度は先程よりも強く銀時の腰を掴んで止める。
銀時は無言で土方の腕を掴んで外し、シーツの上に押さえ付けて腰を振った。
「ああっ!す、げー…いいっ!」
「くぅっ…ぎ、ぎんときっ!」
土方は拳を握り締めて耐えようとするものの、限界を迎えてなお強制的に射精を止められている状態では
耐えようがなかった。
「ぎんときっ…ほど、け…」
「あっ…だめ!今…ほ、どいたら…いく、だろ?もうちょい…お前を、感じてー…んだ…ああっ!」
「つっ…うあっ!!」
土方の腕を掴んでいる銀時の手に力が入り、それだけ銀時も強い快楽を感じているのは判る。
けれど土方には、銀時が満足するのを待つ余裕などなかった。
「た、のむ…からっ…」
「はぁっ…あぁんっ!!」
「ぎ…とき!!」
「ああっ!い、いよっ…おれも、イキそっ…」
銀時は結合部に手を伸ばし、土方の根元に巻いていたリボンを解いた。
「うっ…ああっ!!」
「ひじかたぁ!!」
土方は漸く吐精でき、その直後に銀時も達した。銀時はそのまま土方の胸の上に倒れ込む。
「あ…あっ…」
「すげ…土方のチ○コ、俺の中でまだビクビクいってる…」
「て、めーが…ハァッ…無茶、させっから…」
「へへっ…ごめんね。でも…気持ちイイ…」
銀時は土方の首に腕を回して唇を合わせる。
「んっ、んっ…」
「ハッ…待っ…ハァ…」
未だ震えが止まらず息の整わない土方は口付けをするのも苦しく、銀時から逃れようと首を背ける。
しかし銀時はそれに構うことなく、土方の頬や首筋に口付けを落としながら腰を揺らし始めた。
「っ!お、おい…銀時っ!」
「ごめ…また、スイッチ入っちゃったみたい。」
「はぁ!?てめっ…あんだけヤっといて…」
「うん…だから、謝ってんじゃん…。もう一回、付き合って?」
「む…んんっ!」
無理だと言おうとした土方の唇は塞がれ、銀時は本格的に腰を動かす。
「ハッ…ぎ、とき…やめっ…」
「あっ!…だい、じょーぶ。もう、たってるし…」
「だ、からっ…うあっ!」
「あっ、あっ、あんっ!」
* * * * *
「ああ、ひじかたっ…イクぅ!」
「あっ、くっ…あっ…ぎ、んっ…ああっ!!」
「ああぁっ!!」
銀時は自分の中に土方の精液が吐き出されるのを感じて達した。銀時の少し前に果てた土方は、忙しない
呼吸を繰り返しながら、銀時の背に回っていた腕をだらりと体側に下ろしていた。
「ふー、気持ちよかった。…あれっ、土方?おーい、土方ぁー…」
目を閉じたまま動かなくなった土方の頬を銀時はぺちぺちと軽く叩く。けれど土方は無反応のまま。
どうやら意識を飛ばしてしまったようである。
(あーあー…ヤりすぎたか?徹夜明けとか言ってたもんなぁ…。一ヶ月ぶりで溜まってたからつい…
でもこいつのチ○コ、反則なくらい気持ちいいんだもん。あんなんが入ってきたら我を忘れちまうのは
仕方ねーよな。しかもこいつ、絶対ェMだし…縛って萎えないってことはそうだろ?あんな反応されちゃ
ドSの俺としてはヤらずにいられないっつーか…。でも起きたら怒るよなぁ…朝メシ、土方スペシャルに
して機嫌取るか…。でも俺もかなり疲れたし…風呂入ってちょっと寝てからマヨネーズ買いに行こう…)
銀時はシャワーを浴びてから土方と同じ布団に潜り込み、目を閉じた。
けれど翌朝、土方が先に目覚め、昨夜のことに舌打ちながらシャワーを浴び、朝食の準備をすることになる。
土方に起こされた銀時は、無体を強いた上に朝食の準備までさせて怒られるのではとビクビクしていたが
いつもと変わらぬ土方の様子に安堵し、恋人達は穏やかな休日の朝を過ごすのであった。
(10.12.16)
というわけで銀さんは「このくらいなら大丈夫」だと分かったので、今後もこういったことを仕掛けるかも(笑)?まあ、土方さんが元気な時だったら逆にやり返されることになるかも
しれませんけどね。というかこれ…本当に土銀に分類してていいんでしょうか^^; リバNGな土銀派の人、読めるのかな?まあ、ダメそうな人は注意書きの時点で読むのを
やめてるとは思いますが…。私の中ではこれでも土銀なんです!むしろ、これが土銀固定だからこそ萌えるんです!100%受けの銀さんが、積極的という…。本当はもっと
土方さんをあんあん言わせたかったのですが、さすがにそれは自重^^; ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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