「あっ、銀さんいらっしゃい」
「よう晴太…買いに来たわけじゃねェよ。お前が元気かなぁと思ってよ…」
「そんなこと言わないで店の中見てってよ。銀さんが来たらサービスするようにって店長からも
言われてるんだ」
「はいはい…」
銀時はとりあえず晴太の店―大人のおもちゃ屋―に足を踏み入れた。昼間でも薄暗い店内には
様々な商品が陳列されている。晴太が一所懸命働いているのだから何か一つくらい買ってやろう…
そんなことを思いながら銀時は店内を物色し始めた。
(ゴムならあって困ることねェもんな…。どれにすっかなァ。つぶつぶ加工?…いや、そのままでも
充分気持ちいいし…むしろ、あれ以上になったらヤバイっつーか…ていうか、アイツあんまり
ゴム使わねェよな…。それよりローションにするか?ローションは必需品だもんな。…おっ、これ
イチゴ風味だって。これ塗ったらイチゴ味になんだろ?超テンション上がらね?…あ、でも、土方は
そうでもねェか。あいつが好きそうな味……いや、流石にそれはナイよな。だってアレは食品だもん。
ここは普通の、ヌルヌルするだけのローションにしよう、うん!)
半透明のボトルを一つ手にして晴太の元へ戻る途中、銀時はある棚の前で足を止めた。
そこにはこの店に似つかわしくない大型の水槽が置かれていた。
「なんだよ晴太…この店、熱帯魚屋も始めたのか?」
「そうじゃないんだけどね…珍しいからって店長が魚屋から仕入れてきたんだ。しかもその貝
ローションに漬けておくと鮮度が保てるらしいよ。だからその水槽には、水じゃなくてローションが
入ってるんだ」
「へぇ…」
銀時は水槽の中の生物に見覚えがあった。平らな巻貝状の貝殻から、少年誌では決して見せられない
形状のカラダがにゅっと出ている死腐土星特産の高級珍味―チコン貝。
「これ…チコン貝っつーやつだろ?かなり高いって聞いたけど…」
「あっ、銀さん知ってるんだ。さすがだね。…一つどう?」
「いやいやいや…そんな高ェもん買えるわけねーだろ」
「気にしなくていいよ。さっきも言ったように、店長からもサービスしてって言われてるんだから」
「でもよー………ん?」
銀時は水槽の中のチコン貝の一つに目を奪われた。
(これ…土方のにそっくりじゃね?色はちょっと違うけど、太さとか長さとかが…)
「銀さん、それ気に入った?」
「いっいや、別にィ〜」
「遠慮しなくていいよ。…これ?」
「……その隣のヤツ」
「これだね?」
晴太は指定されたチコン貝を網で掬って袋に入れ、銀時の手からローションも受け取るとレジへ
戻っていった。
「毎度あり〜」
「お、おう…」
結局銀時は、ローションとチコン貝の入った袋を持って帰路についた。
ちんすこうも二度見してしまう
(これはアレだ…。子どもが頑張って働いてる姿に心を打たれてだな…それに、宇宙から来たっつー
高級珍味を入手できる機会なんてそうそうねェし…。知り合いの誼でかなり安くしてくれたし…
そこまでやられちゃ買うしかねェよな。ただの貝だし…別にヘンなことするつもりねェし…)
万事屋へ向かう道すがら、心の中で何に対してか分からない言い訳をしていた。
そしてなぜだかドキドキしながら自分の家の扉を開けた。
「ただいまー…」
室内は静まり返っていて、もう夕刻近くだというのに明かりも付いていない。玄関にも子ども達の
靴はなかった。そういえば妙が客からチケットをもらったとかで遊園地に行ったんだったなと
思い出し、銀時は誰もいない万事屋へ足を踏み入れた。
滅多にかけない玄関の鍵を後ろ手でかけ、ブーツを脱ぎ、廊下と事務所を通り過ぎて和室に入る。
和室に入ると襖をしっかり閉め、窓も閉まっているのを確認し、フゥと息をひとつ吐いて袋から
商品を取り出した。袋の中には晴太が「おまけ」として入れてくれた試供品のコンドームもあった。
銀時はローション水槽に入っていたため全体がヌルヌルのチコン貝を取り出し、しげしげと見詰めた。
(…やっぱり似てるよなァ。このカリの張り出し具合とかマジで…ていうか、これは貝なんだから
カリじゃねェよな…。何だ?頭なのか?じゃあこの先っちょに開いてるのは…口か?うわぁ…
なんか、弄ってたら白いもんが出てきそうな口だな…。いやー…宇宙って、ハンパねェな…。
こんな貝が普通に生息してんのかよ…。どう見たってチ○コだよ。見れば見るほどチ○コだよ…)
銀時は貝殻から伸びている胴体部分を握り、先端の口らしき孔に指先を捻じ込んでみた。
(土方は、ここをこうやるとヨさそうなんだよなぁ…。あとはこの辺をこうやって…)
貝を土方のモノに見立て、銀時は裏筋のような部分をツッと指先で辿る。
そうして暫くの間、貝を撫でたり擦ったりしていくうちに、だんだんとおかしな気分になってきた。
(やべぇ……咥えたくなってきた…。貝なのに……ん?貝?…貝ならいいよな?食いもんだから
口に入れんのは当たり前だよ…うん。それに高級食材だしな…新八達が帰る前に食っとかねーと…)
銀時は口を大きく開け、チコン貝の身を頭から咥えた。
(…流石に味まで一緒ってワケじゃねーのな。ぷにぷにして硬くねぇし…まあ、食いもんだしな…)
口内の貝を舌で転がすと磯の香りが広がった。
(つーかコレ、貝なんだからよ…普段アイツのチ○コにできないことやってもいいんじゃね?)
銀時はちょっとした悪戯心でチコン貝を軽く噛んでみた。
(…何か楽しいぞ。あの野郎、いつも遠慮なしに突きまくりやがって…お仕置きしてやる!)
日頃の恨みとばかりに、銀時はチコン貝を出し入れしながら色々な箇所に歯を当てていった。
(あー…マジで楽しい。次会った時、本当に噛んでやろうかな…でもアイツ、攻めのくせにドMだから
意外と楽しんじゃうかも?こういうプレイに目覚めたら始末に負えねぇし……あれっ?)
チコン貝の感触が変わってきたことに気付き、銀時は口からチコン貝を抜いた。
(なんか…硬くなってね?最初はぷにぷにだったのによー…何これ?弄ってたら硬くなんの!?)
加熱すると硬くなる性質を持つチコン貝は、銀時の口内で徐々に温められて硬くなっていた。
しかし宇宙海産物の知識などない銀時は不思議そうにチコン貝を握り、その感触を確かめている。
(すげぇ…この硬さ、マジでチ○コっぽい!)
銀時の喉がゴクリと鳴った。
(…こんだけ硬けりゃ、入るかな…。…いやいやいや、ナニ考えてんだ俺!これは高級食材だぞ!
そんなことしたら食えなく…いやでも、こんなに硬くなっちまったら美味くないんじゃ…いやだけど)
葛藤する銀時の視界にふと、晴太がサービスしてくれた試供品のコンドームが見えた。
(ゴム着けたらいけるんじゃ…いやでも…だけど…。…調理法なんか知らねぇからどうせ食えねーし
だったら使ってもいいか?だいたい…晴太の店にあったってことは、そういうことだろ?)
銀時はコンドームを手にとり、個包装の袋を開けてチコン貝に被せた。
そして一旦貝を置き、念のため周囲に誰もいないことを確認してから黒のボトムと下着を脱いだ。
銀時のモノは既に緩く勃ち上がっている。
(少し慣らさねぇと無理だよな…。土方のと同じくらいだし…)
自分の指を二本唾液で湿らせ、脚を大きく開いて手を前から回し、ゆっくりと指をナカへ挿入した。
「んっ……ハァッ…」
受け入れ慣れたソコは簡単に指を飲み込み、銀時は甘い息を吐く。
ナカで指を軽く開き、抜き差ししていくと、たちまち性感が高まっていく。
「ハァ、ハァ…(もう、これでいいや…)」
我慢できなくなった銀時は自身のナカから指を引き抜き、貝殻を掴んでそこから伸びる先端を入口に
ぐぐっと押し宛てた。
「んんっ…あぁっ!」
ずぶずぶと貝が内部に押し入ってくる感覚に、銀時は声を抑えきれなくなった。
「あっ…くっ…はぁっ!」
頭部の出っ張りで敏感なところを擦ると銀時の腰が震えた。
「あっ!…あぁっ!(マジで、アイツと似てる…)」
幾度となく抱かれた恋人の感触を思い出し、銀時は夢中になって貝を出し入れする。
「ハッ…あぁ…ひ、じか…」
出し入れの度、ゴムの表面についていた潤滑剤がじゅぷじゅぷと卑猥な音を立て、銀時の聴覚を犯す。
それに煽られるように銀時は左手を後ろについて身体を支え、右手で掴んでいる貝を激しく動かした。
「あっ、あぁっ…んっ……土方ぁ…い、く…いっ……ああぁっ!!」
銀時の先端から白濁の粘液が噴出した。
「ハァ、ハァ……(やべぇ…)」
達したことで冷静さを取り戻すと、途端に羞恥心が襲ってくる。
銀時は未だ埋まったままの貝を一気に抜きとった。
(これはヤベぇよ…。ヤベぇっつーか、ねェよ…。貝でイクとか…これはナイ。あり得ねーよ!)
どんなに否定しても辺りに飛び散った白濁液と、コンドームを被せられた貝が現実を物語っている。
それから銀時はチコン貝を何重にも袋に詰めて処分し、和室をキレイに掃除するのだった。
(10.10.20)
本誌でチコン貝が出てからずっと書きたいと思っていたチコン貝ネタが漸く書けました!でもこれ、土銀なのか?むしろチコ銀?
いやでも、銀さんはチコン貝が土方さんそっくりだったからこうなったわけでして…銀さんは土方さん(のチ○コ)が大好きなんですよ。…すみません^^;
それからタイトル、沖縄の方とか気分を害されたらすみません。管理人はちんすこう好きですよ^^ 沖縄ジャンプショップにあるという、銀魂ちんすこうが
ほしくて仕方ありません(笑)! ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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