後編
「えっと…そろそろ動くね。」
感極まって泣いてしまったことを若干恥ずかしがりながら、銀時は顔を上げた。
「動くって…?」
「このままじゃイケないから、出したり入れたりするんだよ。」
「そうなのか……」
入れて終わりだと思っていた土方はまだ続きがあるのかと驚きであったが、銀時が一度も射精していない
ことに思い至り、納得した。
銀時は腰を引き、一物を半ばまで抜いた。
「あっ!!」
抜く際の刺激に耐えられず、銀時は土方のナカへ吐精してしまった。
今日は一度も射精しておらず、初めて味わう土方のナカはとても心地よく、あまり長くはもたないという
自覚はあった。けれどここまでとは……
「あの……銀さん、イッた?」
「……はい。」
銀時は消え入りそうな声で返事をするのがやっとであった。あまりに情けなくて土方の肩口に顔を
埋めたまま起き上がることができない。しかし、早漏が悪いことだとは思っていない土方は更に
追い打ちをかけるようなことを言ってしまう。
「銀さんがイッたから、これでセックス終わったんだよな?」
(終わり!?これで?十四郎の初めてがこれ!?そんな、そんな……)
土方が何気なく発した「終わり」という言葉に打ちのめされそうになる自分を奮い立たせ、銀時は
ガバッと身体を起こした。その目は据わっていた。
「十四郎!」
「は、はい!(なんか、怒ってる?)」
「もう一回シよう!」
「えっ?あの……セックスを?」
「そう!今度は一緒にイクから!」
「一緒って……あぁっ!」
いつの間にか回復していた銀時のモノが前立腺を狙って律動を始めた。
突如襲った狂おしいまでの快楽に土方は悲鳴めいた喘ぎを上げる。
「ひあぁっ!やっ…だめっ!!」
「もう、セックスしたんだから…ワケ分かんなくなるまで感じていいよ。」
「やあっ……ひうっ!!やあっ!!」
先程の失態を打ち消すかのように銀時は土方の感じる所へ腰を入れていく。
「やあぁっ!!」
「くっ…!」
土方のナカが快感により顫動を始め、銀時にも強い快楽を与える。
「ひあっ、ひっ……ああっ!!」
「はあっ!」
せり上がる射精感を耐えて腰を打ち付けながら、銀時は土方の一物を扱いた。
「ああぁぁぁっ…!!」
「くぅっ!!」
強い刺激で達した二人はそのまま意識を手放した。
新たな関係を築いた恋人達の交際はこれからも続いていく。
(11.07.20)
銀さんが早いという公式(?)設定、すみません、かなり気に入ってしまいました。まあ、このシリーズの銀さんは大分前から早い設定でしたけど^^;
中編で終わっていた方が「美しい初エッチの思い出」らしくて良かったのかもしれませんが、現実はそう甘くないってことで。でも土方さんは銀さんしか知りませんから
これが正しいセックスだと思っています。前編でも書きましたが、これが最終回ではありません。もう少し続きます。真選組の人達のその後も書いていませんし。
今後、銀さんから教わることはほとんどなくなる予定なのですが、タイトルはこのまま「銀さん教えて」でいこうと思います。
というわけで、全然二周年と関係ない話になりましたが二周年ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
追記:続きを書きました。→★