ちんすこうだって二度見してしまう
「見て見てコレ、土方くんにそっくりでしょ?思わず買っちゃった〜」
「………」
得意気に土方の眼前に「ある物体」を晒す銀時に、土方は蔑むような視線を向ける。
「…なんだよ、その目」
「いつも通りだろ」
「違うよね?『蔑むような』って書いてあったもん!」
「だから…いつも通りだろ?」
「何ソレ!?銀さんは常に蔑まれる存在だとでも言いたいの?お前ね、いくら受けだからって
言っていいことと悪いことが…」
「お前がいつもアホだって話をしてんだ。受けとか…今は関係ねーだろ」
「あるね!いいか?攻めというもの、受けが何を言っても黙って聞き入れてやるのが一般的だ」
「どこの一般だよ…。大体テメーはいつだって俺の言うことなんざ聞かねェじゃねーか。
毎回毎回、俺が嫌だっつっても色々ヤりやがって!」
「あ、そっち系の要求は攻めの特権だから。まあ、普段されるがままの受けがたまに積極的に
なるってのも、それはそれで萌えるんだけどさァ…」
「………」
なにやら卑猥なことを思い浮かべている様子の銀時に、土方は蔑むような視線を向ける。
「またその目!それから、黙るのやめてくんない!?」
「…アホ、天パ、バカ」
「悪口だけ!?しかもその中に天パを羅列しないでくれる!?天パは悪くないからね!」
「ああ、悪いのはテメーであって、その他の天パの方ではねェ」
「だーかーら!銀さんは打たれ弱い攻めなの!攻めだけど、少しは優しくされたいの!」
「キモッ…」
「キモイ言うなァァァ!!」
「…るせェな」
土方はすぅと息を吸い込み、早口で一気に言った。
「…わるかったばかあいしてるあほだいすきだくそてんぱ……これでいいか?」
「何だそれェェェ!!…ん?滅多に聞けないデレ台詞が入っていたような…いやでも、悪口が
圧倒的によく聞こえたような…いや、だけどこの場合は…」
「勝手にしろ」
ブツブツと独り言のように呟きだした銀時を置いて、土方は一人で部屋を出ようとする。
「ちょっと待ったァァァァ!!今、来たばっかだよ!?ここはラブホで、今日はお泊りの
予定でしょーが!なに帰ろうとしてんの!!朝まで帰しませんっ!!」
「っざけんな!ここにンなもん持ってくるヤツと泊まれるか!!」
土方は先程から銀時が手に持っている「物体」を指差した。
「あ、漸く本題に入った?タイトル見て何とな〜く予想ついてた人もいると思うけど
銀さんが持ってるのは土方くん似のチコン貝でーす」
「誰に向かって言ってんだァァァ!!」
「ぐへらっ!」
土方の拳が銀時の鳩尾に減り込んだ。
「グホッ、ゲホッ…ちょっ、地味に痛いんですけど…」
「殴ったんだから当然だろ…」
「あの…少し優しくしてほしいって言ったよね?」
「…だいじょうぶですか?」
「いやだから、そういう上辺だけの優しさではなくてですね…」
「ケッ…こんなもんが俺に似てるとか言う野郎に、本気で優しくなんかできるか!」
「だって似てるじゃん!だから俺、どうしても欲しくて九割引にしてもらったのに…」
「どこがだよ!ていうか、随分値切ったな!」
「前に依頼で手伝ったことがある店だったからな…。ほら見て。形といい、大きさといい…
あっ、そうか!いつも銀さんに触られてばっかだから、自分のがどんな形なのかよく分かんねェよな!
そうかそうか…じゃあ今日はじっくり見せてあげるね♪」
「まだ殴られ足りねェようだな…」
土方は両手を組んで指をポキポキ鳴らしながら銀時に近付いていく。
「ちょっ…暴力反対!」
「じゃあ帰る」
「帰るのもダメ!今から濃厚なエッチをするんだから!こう…銀さんの指と舌とコレで
トロトロのぐちゃぐちゃにして…」
「はぁ!?ソレ使うつもりかァ!?」
「当然でしょ?何のために持ってきたと思ってんのよ」
「食いモンだろ…」
「そうだけど、でも形がさァ…親父のそばに入ってたのだって、思わず吐き出しちまったし…」
「切れば食えるだろ…。せっかくの高級食材を無駄遣いすんじゃねーよ」
「そんな!土方くんそっくりのコイツを切るなんて、俺にはできない!」
「なら俺が斬ってやる!」
部屋の隅に立てかけてある刀を取りに行く土方を、銀時が慌てて止めた。
「待って!食うにしても、せめて確かめてからにして!」
「確かめる?なに、を!?」
急に景色が回り、土方はベッドの上に転がされた。仰向けにされた土方の上に銀時が跨る。
銀時はひとまず枕元にチコン貝を置いた。
「…っにすんだよ!」
「だから確かめるんだって」
「だから何を!」
「決まってるでしょ?コイツと土方くんがどれくらい似てるのか確かめるんだよ」
「はぁ!?あ、やめろ!」
「ほーんと、着流しってエッチに向いてるよねー」
銀時は土方の着物の裾を割り、下着の上から股間を掴んだ。そのまま揉むようにすると
徐々にそこは硬度を増してくる。
「…相変わらず敏感だね」
「やっ、あ…」
「この調子ならすぐにコレと同じ大きさになるかな?」
銀時は片手で土方の股間を弄りながら、もう一方の手でチコン貝を手に取ると
土方に見せ付けるようにして身の部分をベロリと舐め上げた。
「っ!!」
「あれ〜…何かココ、硬くなったよ〜。何考えてんのさ。土方くんのエッチ」
「何も…かん、がえてねェ…」
「それならいいけど。銀さんは高級食材の味見してるだけだから、変なこと考えちゃダメだよ」
そう言って銀時は貝の先端部分を口に咥えた。ゆっくりと喉の奥までチコン貝を押し込み
じゅぷじゅぷと音を立てて出し入れする。その光景を見た土方は、普段されている口淫を
想起させずにはいられなかった。
「くっ…」
「んぐ、んぐ…ハッ…なに?こうされたいの?」
「誰がっ」
「なんかコレさぁ、口に入れたら硬くなったんだけど…そんなところもこっちと一緒なの?」
「あぁっ!」
銀時は土方の股間を握る手に力を込めた。
「ち、が…」
「えー、でもさァ…さっきまでぷにぷにだったのに、今はこんなに硬く…。さすがに大きさは
変わんねェけどよ…」
「チ、コン貝はっ、加熱すると…固まるって…んっ!」
股間を刺激されながらのため、土方はつっかえっつっかえ貝の特性について説明する。
「そうなんだ…。じゃあ食う時は刺身とかで食うの?」
「あ、あ…」
「ところでさ、葬式の時も思ったんだけど…何でそんなに詳しいの?」
「っ…仕事柄、色んな星のヤツと、話す、からっ…」
「…違うでしょ?」
「っ!?」
銀時は土方の目をじっと見詰めて言った。
「本当に嘘が下手だよね…『嘘です』って顔に書いてあるよ。まさかとは思うけどさァ…
セクハラ接待されたんじゃねェだろーな。汚ェ親父共にやらしい目で見られながら食ったの?」
「…ンなこと、するかっ!」
「じゃあ何したの?」
「………」
「ねぇ!」
「あっ!やめっ…あぁっ!」
土方の下着の中に手を入れ、先走りの漏れ始めたモノをぐちゅぐちゅと扱く。
「俺に言えないようなことされたのかよ?なぁ!」
「っ…分か、た…。言、から…手、止めろっ!」
「………」
銀時は無言で手を土方の股間から離した。土方は短く溜息を吐いて話し始める。
「セクハラっつーか…単なる嫌がらせだ。俺のことをよく思わねェ官僚共との食事の席で
俺にだけ出されたんだ。…その貝の、身の部分丸ごと生でな…」
「ふぅん…」
土方は嫌がらせだと思っているようだが、チコン貝は九割引にしてもらって銀時がやっと買えた程の
超高級食材だ。いくら幕府の官僚とはいえ、嫌いな相手にそんな高価なものを出すはずがない。
恐らく土方が食しているところを見て楽しむためだったのではないかと思うが、それを言っても
否定されるだけだと思い、銀時は続きを促した。
「それで、食ったんだ?」
「食うしかねェだろ…。ヤツらの思惑はどうであれ、名目は単なる親睦会だからな…」
「へぇ…頭から齧り付いたわけ?」
「ンなことしたら、それこそヤツらの思う壺じゃねーか」
「じゃあどうしたの?」
「…中央に箸ぶっ刺して、真っ二つに裂いてから食ってやた」
「うわぁ…」
土方の行動を思い描き、銀時は自分の股間が縮み上がるのを感じた。
「ハハハ…やるねぇ」
「ったりめェだ。俺を誰だと…」
「うんうん。…そんな鬼の副長が俺の前ではこーんなに素直」
「あぁぅっ!」
再び銀時の手が土方の下着の中に侵入した。
「あっ、あっ、あっ…」
「…そろそろいいかな?」
銀時は下着から手を抜き、そのまま下着を脱がせた。そしてチコン貝を土方の右足の付け根に置く。
「おい!」
「ほら、見てみ?やっぱりそっくり〜。銀さんの目に狂いはなかったね」
「チッ…」
土方は銀時に促されて上体を起こし、勃ち上がった自身とその隣に置かれた貝を見比べて舌打ちする。
「別に似てねーよ」
「そんなことないでしょ?頭の形とか…特にここの出っ張り具合とかがそっくり!
まあ、色は土方くんの方が若干赤みが強いけど…」
「…大きさが違うじゃねーか」
どこ見てるんだと呆れ顔で横になった土方に銀時はチュッと口付ける。
「拗ねなくて大丈夫だよー。土方ジュニアの本気はこんなもんじゃないからね」
「何で貝と比べて拗ねなきゃなんねーんだよ!ていうか、本気って何だ!」
「んーとね…前立腺触ると、もっと膨らむんだよ」
「は?」
「いつも前立腺触ると、グチャグチャでワケ分からなくなっちゃうから知らなかったでしょ?
今日は手を止めて見せてあげるからね」
「ちょっ…あぁっ!」
銀時の指が土方の内部に潜り込み、すぐに前立腺目指して動き出す。
「いき、なりか…ああっ!」
「早くムスコさんの本気、見たいでしょ〜」
「ああっ!」
本気がどうとか以前に、いきなり強い快感を与えられた土方はまともな思考ができなくなってくる。
「やぁっ!…んんっ…ああっ!」
「おー…イイ感じ。ほら、見て見て」
銀時は指を抜き、土方の腕を軽く引いて起き上がるように促す。土方は怠そうに身体を起こした。
「ンだよ…」
「ね?ただ扱くだけより大きくなってるでしょ?」
「…何で抜いた?」
「へっ?」
「放置プレイか…このドS野郎」
「あ、あの、土方くん?約束覚えてる?」
「ンなもんどうでもいいから続きしろ」
「どうでもいいって…」
土方はボスンと勢いよく枕に頭を預けると、早くしろと銀時に目で訴えかける。
どうやらもう土方のヤる気スイッチが入ってしまったようで、お遊びに付き合う余裕はないようだ。
けれど銀時もこのまま土方の言うとおりにするつもりはなかった。
「じゃあ続きするからさ…土方コレ舐めて」
「あ?」
銀時は土方の口元にチコン貝を差し出す。
「続き、してほしいんでしょ?だったら舐めて。…はい」
「チッ…」
土方は銀時から貝を受け取ると、片手で持ち、顔だけ横を向けて貝の身を口内へ招き入れた。
「俺は舐めてって言ったんだけど…咥えるってことはもしかして、コッチも咥えて欲しかった?」
「んぐぅっ!」
銀時も土方のモノを咥え込み、現在土方が貝に施しているように傘の部分だけをジュプジュプと
口内から出し入れをする。
「んんっ!んぅっ!!」
自分のモノが咥えられても土方は貝を咥え続け、貝に口淫を施していく。貝殻との境の部分から先端に
向かって丁寧に舌を這わせると、銀時も土方のモノに舌を這わせた。
「んっ…んぐ、んぐっ…」
(すげぇエロい顔して咥えちゃって…気付いてんのかね…。自分がして欲しいこと貝相手に
ヤってんだけど…。今度は先っちょを舌でぐりぐり…本当、スイッチ入るとエロいね…)
土方は貝先端に開いている口のような所に舌先を捻じ込んでいた。銀時が敢えて違う個所を刺激すると
「そこじゃない」とでも訴えるように土方は貝の先端を舐め続ける。
「…なに?ここがいいの?」
「んんっ…」
「こう?」
「んんぅっ!!」
銀時が土方の尿道孔を舌で刺激すると、そこからドクドクと滴が溢れ出してくる。
「あんっ!んむぅっ…んぐっ!」
「…こう?」
土方が貝の身をギュウギュウと掴んでいるのを見て、銀時は土方のモノの根元を戒める。
強制的に射精が止められたにも関わらず、土方は何も言わずちゅうちゅうと貝を吸い続けている。
「イキそうなくらい気持ちイイのに、もっと良くなりたいんだ…エッチだね」
「んあぁっ!あっ、あっ…」
銀時は土方の根元を押さえたまま、先端を強く吸った。
土方は貝から口を離し、銀時の口に酔いしれていく。銀時は一物を咥えたまま指を二本埋めた。
「はあぅっ!!」
ぐりぐりと前立腺を捏ねると、口内のモノがビクビクと脈打つ。
そして充分に後孔が解れた頃、漸く銀時の口が外れた。
「もっと太いので奥まで突いて欲しい?」
「ん、んっ!」
頷く土方に口元を緩ませ、銀時は枕元に放置されていたチコン貝を掴む。
「じゃあ、あげるね」
「えっ…違っ…ああっ!!」
銀時は土方のナカの奥までチコン貝を挿入した。
「違っ…やめっ…」
「気持ちいーでしょ?さっきまで土方くんがしゃぶってたヤツだよ」
チコン貝を抜き挿しすると、土方の腰が射精を求めて震える。
「やっ…ああぁっ!!」
「そろそろイク?」
「やっ…やめろっ!」
銀時が根元の戒めを解こうとすると、土方が慌ててそれを止める。
「なんで?もう限界でしょ?…ほらっ」
「ひあぅっ!…ひうぅっ!!」
銀時がチコン貝を動かすたび、土方から苦しげな喘ぎが上がる。
「これ以上我慢できないでしょ?手、離すよ」
「やめろっ!…イキ、たくなっ…」
「でもさァ…」
「こんな、じゃなく…お、前でっ…」
「土方……分かった!」
「ひあぁっ!!」
銀時は嬉しくなって勢いよくチコン貝を抜き去り、自身のモノを一気に土方のナカへ突きたてた。
「…手、離していい?」
「んっ!」
「じゃあ…」
「はあぁぅっ!!」
根元の戒めを解いて銀時が軽く腰を揺すると、土方の先端から勢いよく白濁液が噴出する。
「ひあぁっ…はっ…ああぅっ!!」
「すっげ…」
イキ続けている土方のナカは銀時のモノに絡み付くように収縮する。
銀時は我慢できずに激しく腰を揺すり続けた。
「ひうぅぅっ!!…ひあっ…ああぁっ!!」
その日も、土方は足腰立たなくなるまで銀時に愛されるのであった。
(10.10.31)
土銀でチコン貝ネタ書いたのですが、やはりチコン貝×土方さんも書きたくなりました^^ きっと、銀さんそっくりのチコン貝だったら土方さんももっと最初から
ノッてくれた気がするんですよね(笑)。でもそうしたら銀さんはチコン貝に嫉妬しそうですけど^^; 土方さんは自分のムスコさんにあまり興味ないので、
「そっくり」と言われてもイマイチ実感ありません。通常状態ならともかく、最終形態のムスコさんなんかじっくり見たことないんじゃないかな(笑)?
でも銀さんのムスコさんだったら分かると思います(笑)。それから土銀版でも言いましたが、ちんすこう関係者の皆様すみません。私はちんすこう大好きです!
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