土:おい…なんだよ、上の落書き。
銀:えっと、多分…ネーム大公開的な?
土:…念のため聞くが、誰が描いたんだ?
銀:ここ(そうこ)に置いてあんだから管理人だろ?
土:管理人が?ネーム?
銀:うん。
土:ていうか…これが、ネーム?
銀:うん。
土:白丸と黒丸しかねェぞ?
銀:ほら、アイツ絵ェ描けねーし…
土:…ネームって下書きの前段階みたいなもんじゃねーのか?
銀:そうだよ。
土:管理人は絵が描けねェんだろ?
銀:そうだよ。
土:誰がこれをちゃんとした作品にするんだ?
銀:…さあ?
土:さあって何だよ!こんな下らねェ落書きしてねーで小説にしろよ!
銀:そうだよな!文字でいいから、四コマ目をできる限り詳しく書いてほしいよな!
土:別に…
銀:照れなくていいよー。それでは皆様、レッツスクロール!
↓
語尾
何の変哲もない、ごくありふれた、どこにでもあるような昼下がりのかぶき町。
仕事も金もなく自由な時間だけはたっぷりとある銀時は、ただ散歩をするためだけに外へ出た。
「おっ、団子ごちそう係はっけーん」
本人が聞いたら明らかに気を悪くしそうな係に銀時が勝手に任命したのは、愛しい恋人―土方十四郎。
季節感など皆無の黒い制服を着た彼は銀時の存在に気付くと踵を返した。しかし銀時は彼を逃さない。
素早く土方の元まで駆け付けて「なに逃げてんの?」とわざと挑発的な態度で声を掛けた。
いつもなら「逃げてねェ」とか何とか言葉が返ってきて喧嘩のようなじゃれ合いが始まるところ。
けれどその日、土方は銀時を一瞥しただけで無言のまま通り過ぎようとした。
恋人にそんな態度を取られれば誰だって気になるもの。「どうした?」「俺、何かした?」
銀時が何を聞いても土方は無言のままスタスタと歩いて行く。
こうなりゃヤケだ…銀時はすぅっと息を吸い込んだ。
「愛してる!俺を捨てないでくれ!」
白昼堂々道の真ん中で声を限りに愛の告白をした銀時の手首を掴み、土方は近くの路地に身を隠す。
「てめっ…あん♥往来でなんつーことを…あん♥」
「…えっ?」
しまったとばかりに口を押さえ、土方は携帯電話を取り出して何やら文字を打ち込み始めた。
そこには「総悟に変なモン飲まされて、まともに話せなくなった」と書かれていた。
それを読み、銀時の嗜虐心がムクムクと沸き起こる。
「それで無言だったわけね…。じゃあ、今夜仕事が終わったらウチに来てね」
土方は頷くしかなかった。色々と言いたいことはあるが今の状態では「言うこと」自体ができない。
「どーせあんあん言っちゃうなら銀さんに言わされた方がいいでしょ?じゃあ、まったねー」
銀時はとても楽しそうに秋の散歩に戻っていった。
(10.10.11)
えっと…色々すみません^^; ふと思い付いたネタとネタ(ネームとあん♥)を組み合わせた結果、こんな感じになっちゃいました。小説の元ネタは本誌なのですが
捏造しすぎてネタばれ要素が全くなくなったので、そのまま載せました。今回、ネームもどきを描きましたが、管理人は絵が描きたいわけではなくギャグが書きたいだけなので
ご安心を(笑)。普段からこんな落書きして話を考えてるわけじゃありません(言われなくても分かってますよね^^;)
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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