※W女体化注意!!
二人はプミキョヤ☆
とある神社の境内で、落ち葉を掃く巫女二人――この神社の娘で中学二年生のパー子と
その同級生のトシ子である。
「せめて『通称・パー子』じゃない?本名は銀子とか……」
「誰と話してるのよ?」
「ああちょっとこっちの話……」
「変なの」
掃除に戻ったトシ子であったが、神社の入口に不審な存在を見留めた。
「パー子、あれ見て!」
「なに?」
トシ子の指差す方向を見れば、鳥居に上がる人影。
しかしそれは「人」と呼ぶのを躊躇う程大きく、またその体は緑色をしていた。
「神聖な鳥居に何を……パー子!」
「OK!」
二人は頷き合い、箒を捨てて手を繋ぐ。そして懐から取り出したスマートホンを天に翳せば、
キラキラ眩い光に包まれて……愛と勇気だけが友達の美少女戦士プミキョヤに変身した!
「いざ煌めけ乙女の瞳!プミシルバー!」
「マヨネーズに代わってお仕置きよ!プミグレイ!」
「グレー!?グレーって何よ!」
誰に向けたか不明の自己紹介を終え、パー子……もといプミシルバーのツッコミが入る。
「グレーじゃなくて『グレイ』だってば」
「発音なんてどうでもいいの。シルバーとグレーじゃ区別がつきにくいって言ってんのよ」
「なら金子(きんこ)とでも組めばよかったじゃない。サラサラプラモでも、もじゃもじゃ
ホステスでも、お好きな方とどうぞ!」
「待ってよ!」
何処かへ行こうとするプミグレイの手首を掴み、シルバーは即座に引き留めた。
「私にはトシ子しかいないの!」
「シルバー……」
「トシ子……」
グレイの手を取り目を閉じたシルバーの、
「変身中に本名で呼ばないで」
頬をグレイはプニッとつねりクールに切り返す。
「ごめんねグレー……でも私、アナタにはブラックの方が似合うと思うの!」
「……ブラックは『本家』にいるからダメなのよ」
「本家って何のこと?私達は完全オリジナル美少女戦士プミキョヤよ!って、言いにくっ!」
「もういいから話を進めましょ……」
「あっ、そうだったわ」
漸く本来の目的を思い出した二人はまだ知らない。
緑の男が、修復工事をしていただけの心優しき屁怒絽さんだということを。
世界の平和を脅かす危機、なかなか女子中学生の前では展開されないけれど、もしもその時が
来たならば、戦え!美少女戦士プミキョヤ!その時までは、勉学に励め!中学生!
(12.01.26)
大丈夫です。管理人は正常です^^;……いや、もともと正常ではないのですが、趣味が変わったわけじゃありませんよ〜という意味です。
ツイッターの140字作文でふざけて作った美少女戦士モノ。せっかくなのでもう少し長めの作品にしてみたかったんです。もう続きません。すみません。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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