おまけ〜イケダヤで捕まり、投獄されたヅラと面会に来た銀さん〜
銀:よっ、元気〜?
桂:よくもそんな口が聞けたものだな…。貴様のせいで俺は真選組なんぞに捕まったんだぞ!
銀:悪いことするヤツは必ずお巡りさんに捕まるんだよ。…先生もそう言ってただろ?
桂:先生の言葉は全て俺の心に深く刻まれている。だがな銀時…今の世の中、その警察も含めた
幕府全体が腐っているんだ!先生との辛い別れを経験したお前には分かるだろ?
銀:あんなにカッコイイ土方くんが腐ってるわけないだろ!分かってないのはヅラ、テメーの方だ。
桂:ヅラじゃない、桂だ!銀時…その土方とかいう男、多少マシなツラをしてるのかもしれんが、
所詮はただの田舎侍だ。そんなヤツを好きになってもいいことなどない。やめておけ。
銀:土方くんは見た目もカッコイイし、中身だっていいヤツだ!
桂:…本気で土方が好きなのか?
銀:とーぜん!
桂:友と敵対することになっても、か?
銀:ああ。
桂:…お前が土方に会いに行くと言った時、何が何でも止めるべきだったな…
銀:何でだよ…。
桂:白夜叉を畏れ敬う者達は……いや、今は何も言うまい…
銀:んだよ…急にしおらしくなりやがって。
桂:会わせてはならなかったのだと、今更言ってももう遅い…。お前は、本気のようだからな。
銀:まあね。…じゃあ俺、これから仕事だから行くな。
桂:仕事?
銀:土方くんの部屋のお掃除。…土方くんってさァ、いっつも煙草吸ってるから、部屋の壁が
他より黒いんだ。だから俺がキレイにしてあげるって約束したの。金はいらないって言ったんだけど
住むところも見付けなきゃいけないから「仕事」しろって…
桂:そうか。頑張れよ…
銀:ああ。…ヅラももう、悪いことすんなよ。
桂:ヅラじゃない、桂だ。
(11.02.07)
この後、銀さんは他の隊士達にも頼まれて雑用をするようになり、万事屋を開く予定です。そしてヅラは銀さんの協力が得られなくなったので過激派から
穏健派になるんだと思います。銀さんは昔馴染みとイタズラしてるくらいの感覚で攘夷活動してました。…攘夷が目的であることは分かっていません。
ただ戦いには滅法強いので、他の攘夷志士から尊敬されていました。そのため銀さんが抜けた穴は大きくて…こういうことは本文中に書かなきゃダメですよね^^;
でも、これ書くとシリアスになりそうなので省いちゃいました。攘夷志士目線ではかなりシリアスですが、銀さん目線だと土方さんとの幸せな生活が始まる話です^^
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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