ついったー140字作文集その3
お題配布元:似てる二人のお題ったー
・ランダムに出てくる3語を使って140字以内で作文。基本的に一話完結。
・CP(攻受)はどうとでも取れるように書いてるつもりです。
・冒頭の数字は作品番号。末尾はつぶやいた日です。
・ツイッターの雰囲気を出すために作文は改行指定していませんので、
見辛い方はウインドウの幅を狭めてお読みいただけたらと思います。
(21)「銭湯」「煙草」「ふかふか」
先に上がってて――二人で銭湯へ来たのに何故だと聞いたら、神田川ごっこと返ってきた。こういうガ キっぽいところは嫌いじゃない。赤くはないが手ぬぐいを首に巻いて出口で待ってやる。吐く息が白い 季節。一本吸い終わるまでに出て来いよ?ふかふかの銀髪が暖簾から覗くのを思い浮かべて煙草を咥え た。 (13.01.17)
(22)「原付」「黄」「ビデオ」
深夜、人気のない道を猛スピードで駆け抜ける原付。「赤だ止まれ!」「ギリ黄色!」信号無視して突 っ走るそれが停まったのはレンタルビデオ店の前。まだ零時前だと胸を撫で下ろす銀時に漸く事の次第 を悟った土方。翌日の開店時刻まで延滞金はかからないと言い捨てて、ひとり原付で万事屋へ引き返し た。 (13.01.19)
(23)「鳥居」「指」「キラキラ」
【女体化注意】「見て!」トシ子の指差す遥か上には全身緑の大男。「神聖な鳥居に何を……パー子! 」「OK!」手を繋ぎスマホを天に翳せば、キラキラ眩い光に包まれて……愛と勇気だけが友達の美少 女戦士に変身。二人はまだ知らない。緑の男が、修復工事をしていた心優しき屁怒絽さんだということ を。 (13.01.21)
(24)「雪」「言い合い」「咳」
厠から失礼します、新八です。飲みに出たはずの銀さんがすぐ帰ってきたんです。……土方さんと。珍 しい組合せだな。だから今夜は雪なのかと思っていたら「んっ……」とか聞こえてきて、そのうち、ど っちの愛が大きいかとかで言い合いを始めて……咳払いでもして僕の存在を知らせた方がいいでしょう か? (13.02.01)
(25)「星明かり」「裾」「転がる」
「マヨネーズ あの子の裾から 転がって 星明かりの下 輝けり――字足らず」「……何だそれ?」 「土方くんに捧げる愛の歌」「俺ァマヨネーズ落とすようなヘマはしねェ」「いやこれは土方くんの物 なら何でも輝いて見えるという……」「マヨネーズはいつだって輝いてるだろ!」「怒るとこそこォ! ?」 (13.02.11)
(26)「ベッド」「ピンク」「帰り道」
食材調達の帰り道、銀時の目に留まった一枚のエプロン。淡いピンクで可愛らしいフリルと苺のワンポ イント付き。手料理を作って愛しい人を迎えるのに相応しい……いやむしろこれだけ着てベッドで待っ ていてもいい……無理矢理土方に着せるのもアリだな……財布の中身を確認し、銀時は店の中へ入った 。 (13.02.19)
(27)「縁側」「橙」「着信」
妙な音を聞き障子を開ければ、縁側で爪を研ぐ猫が一匹。橙色の夕日に染まる毛並みは好き勝手に跳ね ていて誰かにそっくり。写真に撮ってアイツに見せようと手にした携帯電話が着信に震える。万事屋の メガネからだった――アイツが行方不明らしい。電話の間に俺の膝に乗り、丸くなった猫。まさか、な …… (13.03.13)
(28)「昨夜」「足首」「桜」
朝、腹にどすんと衝撃を感じて土方は目覚めた。寝相が悪い銀時の脚。足首を掴んでそれを退けて起き 上がる。昨夜は確か、道明寺と長命寺どちらが真の桜餅かで議論を戦わせたのだったな――結論は思い 出せないがどうでもいいか……土方は再び横になり目を閉じた。 (13.03.15)
(29)「過去」「スカーフ」「眠る」
いい気分で眠っていたところをパトカーに乗せられ屯所へ連行。担ぎ込まれた部屋にはスカーフを蝶結 びにした土方が。……プレゼントなら自宅に届けてくれ。「頑張れ副長」「今だトシ」「死ね土方」と 後押しされて、過去に類を見ない公開プロポーズが始まった。……後は若い二人で、とかなんねェのコ レ? (13.03.16)
(30)「運転席」「帯」「一瞬」
出てくれ――震える携帯電話が運転席から投げて寄越された。画面には土方直属のジミな部下の名。一 瞬ためらったが本人が言うのだからと通話ボタンを押せばビンゴですとだけ言って切れた。なるほどこ れなら俺に聞かれても問題ないな。聞いたままを伝え、役目を終えたそれを差し出された掌の上に乗せ た。 (13.03.18)
ツイッターで不定期に書いている140字作文第三弾です^^ (23)がパラレル倉庫「その他」の 美少女戦士話の元ネタです。
(27)は念願の銀猫作文です!私は銀さんよりも土方さんよりも銀猫が好きなんだと思い知った作品(笑)
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
(13.03.19)
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