銀八先生が万事屋に着いた頃、３Ｚ土方家玄関にて。
えっ…あの…あなたは一体…
土方十四郎だ。…真選組のな。真選組って…えっ？驚くのも無理はねェ。ただ…たまにこういうことが起こるんだよ。たまに？ああ…。悪ィが中に入れてくんねェか？この世界で刀持ち歩くのはマズイんだろ？あ、はい…。どうぞ。* * * * *
本当に真選組の土方さんなんですか？ああ。…そうだ、テレビつけて見ろ。テレビ？……（テレビのスイッチを入れる）えっ、銀八先生！？やっぱりな…あの、どういうことですか？テレビに映ってるのが万事屋だ。…つまり、土方さんがいた世界ってことですか？そういうことだ。物分かりがいいな…さすが俺。何でこんなことが…だから、たまにこういう変なことが起こるんだって。大した理由はねェよ。そうなんですか？ああ。ところでよ…この部屋、何で集合写真ばっか飾ってあるんだ？そっ、それは、その…あ？だ、だから、えっと…ハッキリしやがれ！自分の顔でウジウジされるとイラつくんだよ！…こっこれくらいなら、迷惑がかからないかと思って…迷惑？はい…。俺に想われてるなんて知れたら、先生に迷惑が…そうか？テレビのアイツを見る限り、向こうもお前のこと好きだろ。そ、そうなんですか！？どう見てもそうだろ…先生が、俺のことを…良かったじゃねェか。…まあ、それでも卒業までは堂々とできねェか…そうですね。…それでもいいです。…あれっ？テレビが急に暗く…えっ？先生と銀さんが！？………（テレビのスイッチを切る）……ちょ、ちょっと、トイレに行ってきます…
おう…（これくらいで治まりがきかなくなるたァ、若いな…）