(1)
「殺しちゃうぞ」
神威は笑顔で言った。
それに応えたのは武市変平太。
「存分におやりなさいな」
「……何で上から目線なんだよ」
吐き捨てるように阿伏兎が言うと、
「よくよく考えてみれば簡単なことでござった」
室内でもサングラスとヘッドフォンを欠かさない河上万斉が続いた。
「たっ……高杉晋助様に不可能はないっス!」
来島また子は胸の前で拳を握り高らかに言い切る。
「……全てぶっ壊せば済むことだ」
「だから、殺しちゃうぞって言ってるだろ」
「ロリコンじゃない、フェミニストだって何回言えば分かるのですか」
高杉、神威が表面上だけにこやかにお決まりの台詞を発すれば、武市も負けじと自身を主張する。
「肝心な事が何も決まってねーや……」
どうしてこうなった……仕方なしにこの輪へ加わっている阿伏兎は疲れている様子。
すかさずまた子が、
「や、夜兎族も大したことないっスね」
神威と阿伏兎を牽制するようなことを言ったところ、食ってかかったのは万斉であった。
「また子殿、拙者が先でござる」
「あー、そうだったっス。次から気を付けるっス」
「やれやれ……。では、ネクロゴンドにアジトを構えるでござる」
「…………ルビー」
高杉の発言に他の全員が息を飲んだ。だが神威はすぐ、いつもの張り付いた笑顔に戻る。
「フッ……二回目だよ、ルビー。キミの負けだ」
「違うっス!そもそも順番を間違えた私が悪いっス!」
「どうでもいいじゃねーか。何時間やってんだよ……帰ろうぜ、隊長」
「待つっス!」
「お次はウノでもいたしましょう」
「カードゲームでも負けないよ」
「まだやるのかよ……」
かくして、鬼兵隊と神威達との親睦しりとり大会はウノ大会へと種目を変えた。
(2)
土:おい、何なんだコレは?
銀:何なんだって、ここにあるんだから拍手お礼文だろ。
土:それは分かってる。だがお前も俺も出ていないぞ。
銀:そういえば……
土:ん?お前が把握してるんじゃないのか?
銀:何が?
土:今回の拍手お礼のテーマだよ。いつもならここでお前が説明するパターンだろ。
銀:あ〜……管理人が何か言ってた気がする。何だっけな……
土:覚えとけよ。
銀:あっ、思い出した思い出した。「オールキャラで祝う三周年」だ。
土:……それ、前回のテーマだろ。忘れたんならもう一度聞いて来い。
銀:同じに見えて違うんだよ。これまでこのサイトにあまり関わりがなかったヤツらも
この機会に呼んで祝ってもらおうってこと。
土:それでさっきの話か……
銀:ってことで、次いってみよー!
(3)
[桂さん]
エリザベスがプラカードで桂を呼んだ。
「ん?何だ、エリザベス」
[凄い発見をしたんです!]
「凄いぞエリザベス!」
[凄いでしょ桂さん!]
「んん〜……あれっ、『ん』が付いたら負けじゃなかったっけ?」
[ハッハッハ、ばれましたか]
「コイツぅ〜」
桂とエリザベスは今日も仲良くしりとりで遊んでいた。
[もう一回!]
「仕方ないな……。では、『くたばれ真選組』の『み』から」
[み、み…………みかん!]
「あ……」
[あ!今のなし!もう一回!]
「エリザベス、武士に二言はないぞ。……次はウノにしよう」
[ウノなら負けませんよ!]
「ハッハッハ……」
世の中は以外と平和かもしれない。
(4)
銀:おいおい何だよ……またしりとり?まさか今回、しりとり話だけか?
土:まあ、そうかもな……
銀:どうした?テンション低いぞ。
土:俺が、高杉とか桂とかの話にコメントするのもどうなんだと……
銀:そんな真面目に考えなくてもいいだろ。三周年祝いなんだし楽しくいこうぜ。
土:それもそうだな。……だが、この場にいないヤツらの話でどう盛り上がるんだ?
銀:ソイツらとの三年間の思い出を振り返る感じで……
土:俺が?高杉や桂と?つーか、初登場のヤツらもいたぞ。
銀:そういえば……
土:つーわけで、俺は向こうに行ってるからお前一人でヤツらについて話せ。
銀:いやいやそれじゃ意味ねーよ。このサイトじゃ、俺達がセットでいるってことに
大きな意味があるんだから。
土:じゃあ、テメー中心で話せよ。
銀:はいはい……。神楽の兄貴達は初登場だな。ギャグ要員じゃねーからこのサイトじゃ
扱いずれェんだよ。その辺は高杉達も一緒だが、リクエストされたこともあって何度か
出てるよな。
土:そうだな。
銀:ヅラは電波バカだからたまに出てるだろ。
土:登場回数は高杉とほぼ同じらしいぞ。パラレル設定もあるから……
銀:あー……パラレルだと高杉がお前のダチって設定もアリだしな。
土:ああ。
銀:どちらにせよ原作設定では扱いにくいってことで、次いってみよー!
(5)
ギラギラと夏の陽射し降り注ぐ公園のベンチの上、倒れるように横たわる男が一人――
マダオこと長谷川泰三である。そうなることが運命付けられてでもいるかのごとく、月日を
重ねるたびに悪くなっていく暮らし。彼は努力する気も失せ、日がな一日この場所で寝ていた。
そんな、誰も近付くことのない彼の元へ一人の少女が歩み寄る。
「プーさん」
少女は微笑みながら長谷川に呼び掛けた。サングラス越しに少女の顔を確認した長谷川は、
この日初めて起き上がる。固いベンチの上に長時間寝ていたせいで体中が痛い。
だが病み上がりの少女のためにと、できる限り急いで座るスペースを空けた。
彼女はひょんなことから長谷川と出会い、母の入院をきっかけにこの公園で共に生活していた。
その最中に彼女自身も病に倒れてしまったのだが、幸い、父親と連絡が取れ、異星の最新治療を
受けられることとなり……今ここにいるということは、無事に快復したということだろう。
少女は長谷川の隣にちょこんと腰掛けた。
「もう具合はいいのか、千春」
「うん!」
「良かったな」
「ねえプーさん、一緒に遊ぼうよ」
「お前には父ちゃんと母ちゃんがいるだろ。俺は貧乏だから何処へも連れてってやれねーよ」
「この公園で遊ぼう。そしたらお金かからないよ」
「俺は疲れてここから動けないんだ。向こうの方にお前の友達もいるから行ってこい」
千春の幸せを邪魔してはならないと長谷川は関わりを絶とうとするけれど、
「今はプーさんと遊びたいの」
少女の意志は固かった。
「ねえプーさん、しりとりしよ?疲れないからいいでしょ?」
「分かった……一回だけだぞ」
「やったぁ!じゃあプーさん、しりとりの『り』」
「り、り……リストラ」
「何それ?まあいっか……ら、ら……ライト!」
「と……飛び降り」
「り?えっとー……」
長谷川のマイナス思考に気付いていないのか、気付かないふりをしているのか……
千春は「り」から始まる言葉を探していく。
りす、水没、積み木、飢餓、学校、うつ、つんぽ、ポイ捨て、手紙……
「プーさん、次は『み』だよ」
「……みすぼらしい」
「プーさんは難しい言葉をいっぱい知ってるね。い、い……あ、井戸!次は『ど』だよ!」
「ど……」
俄かに千春の瞳が輝いた。長谷川の腕を軽く叩きながら初めて「ヒント」を出す。
「ほら、入口にあるやつ!開けるあれ!」
「……ドア?」
「正解!じゃあ私は『あ』ね?あ……」
すぅと息を吸い込み、長谷川の袖をぎゅっと握り、千春は顔を上げた。
「ありがとうプーさん!」
「え……」
「あっ、『ん』が付いちゃった……私の負けだね」
ペろりと小さな舌を出して負けたと言った千春の表情は晴れ晴れとしている。
「一回だけ」という約束を守り帰っていく少女の後ろ姿を、長谷川はいつまでも見ていた。
(もう少し、頑張ってみよう)
角度を変えた太陽がベンチの上に木陰を作り、痛いくらいに照り付けていた光の殆どが今や
遮られている。けれど長谷川は立ち上がると、折角できた日陰から抜け出て歩いていった。
(6)
土:また、しりとりだったな。
銀:そうだな。
土:……千春って誰だ?
銀:長谷川さんの友達だろ。あだ名で呼んでたし。
土:あだ名って……プーさんが?なめられてるだけじゃねーのか?
銀:慕われてんだよ。お前だってほら、鬼の副長ってあだ名で市民から親しまれてるだろ?
土:恐れられてるんだよ!
銀:いやいや……ドS王子・鬼の副長・ゴリラストーカーと……
土:鬼の副長をゴリラとドSで挟むなァァァァァ!鬼の副長は由緒正しい称号なんだよ!
軽々しくギャグで使える代物じゃねェんだよ!!
銀:由緒って……なに自分だけ偉人キャラぶってんだ?元ネタがいるのは皆同じなんだよ。
俺だってなぁ……
土:テメーは「銀」と書いた腹掛けでも着とけ。俺が言いたいのはそういうことじゃねーよ。
鬼の副長ってのは「まんま」だから使い方に気を付けろって言ってんだ。
銀:ケッ……お前はいいよな。それだけ気を付けてりゃ問題ないもんな。
土:そんなことねーよ。色々問題だらけだからせめてこれくらいはやらねェと……
銀:問題、つってもお前の場合、マヨネーズとかマヨネーズとかマヨネーズとかだろ?
土:……マヨネーズは決して悪くないが、まあ、江戸時代にマヨラーはいなかったからな。
銀:ハッ……こっちはもっとカラダ張ってんだよ。チ〇コまで晒してんだよ!フルティンどころか
パンイチにすらなったことのねェお前の問題なんか大したことねーんだよ!
土:その分、テメーにゃ主人公らしい見せ場もあんだろ。
銀:あー、そうですね!俺ほど出番がないくせに人気投票二位ですもんね!
俺が主人公じゃなけりゃ、負けてたかもしれませんね!!
土:……なにキレてんだ?人気投票の話なんかしてねーよ。
銀:そーですよねー。硬派な土方くんは人気投票とか興味ないですもんねー。
土:面倒臭ェヤツだな……。今は人気投票なんか関係ねェって言ってんだ。
銀:あーはいはい。土方くんはカッコイイカッコイイ……
土:だから違うって……
銀:謙遜するところもカッコイイカッコイイ……
土:いい加減にしろ万事屋!
銀:名前を呼ばないところもカッコイイカッコイイ……
土:もういい!皆様、コイツに構わず次にいって下さい。
銀:俺を無視するところもカッコイイカッコ……
土:早く!下のボタンを押すかブラウザを閉じてお戻り下さい!
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(7)
「いらっしゃい。今日は二人だけ?」
晴太の押す車イスに乗って二人分の茶を運んできた日輪が尋ねたのは、二人の雇い主のこと。
ここは彼女の経営する茶屋。新八と神楽は湯呑みを受け取って店先のイスへ腰掛けた。
「パチンコに行ってるネ」
「依頼ですか?」
出された茶を啜りつつ新八が聞く。
「ええ」
「ここへ行くことは伝えてありますから、そのうち来ると思いますよ」
「違うのよ。二人にお願いしたいことがあるの」
「何アルか!」
万事屋を始めて幾星霜――漸く自分(と新八)にも名指しで仕事の依頼が来たと神楽は
身を乗り出す。三人揃って万事屋であることに不満はないものの、いつまでも銀時ありきでは
いけないとも常々思っていた。自分の理想とする大人になるために、そして少しでも貧しい
生活から逃れるために自分で稼ぐ方法を見出さなくてはと。
新八も同様に考えており、日輪の話を聞く体勢になった。
「実は……月詠のことなの」
「月詠さん?そういえば今日はいませんね」
「また一人で危ないことしてるアルか?」
「そうではないと思うのよね……」
日輪は最近の月詠の様子を話して聞かせた。
何度言っても取らなかった休みを数ヶ月前から取るようになったこと、休みの日には大抵一人で
外出すること、何やら荷物を持って出掛け、帰る時にはその倍以上の荷物を持って帰ること……
「それにね、一度だけだけどマニキュアを塗って帰ってきたことがあったの。私がステキねって
褒めたら、慌てて隠しちゃって……」
「男ができたアルな」
「えっ、そうなの?」
神楽は言い切ったが新八は疑問を呈する。
「単におしゃれをしてみたくなっただけかもしれないよ?」
「チッチッチ……昔から女は恋で変わると言うネ」
「じゃあ月詠姐が遂にぎ「あっ、それはないよ」
晴太の思い描いた可能性は言い終わる前に打ち消された。
「何でだよ。月詠姐の恋といったらぎ「それはないネ。詳しいことは言えないけど、
それは有り得ないネ」
「私もその辺の事情は分かってるから心配してるのよ。変な男に騙されてなきゃいいけど……」
「荷物が増えてるというのも気になりますね」
「危険な物を預かってるとか?」
事情は全く分からなかったが三人がキッパリと否定するのなら違うのだろうと、
晴太は新たな可能性を考える。
「うーん……行き先に心当たりはないんですか?」
「それが、いくら聞いても教えてくれないのよ」
「それは心配ですね」
「月詠は仕事柄、目下のコに優しいから、あなた達になら話してくれるんじゃないかと……」
「分かったネ。ツッキーに聞いてみるアル」
「ありがとう」
こうして日輪からの依頼を受けた二人は、万事屋に戻ってからも銀時には内緒で色々と
計画を練るのだった。
* * * * *
「行ってくるアル」
「行ってきます」
「お願いねー」
月詠の休みの日。神楽達は彼女を尾行することにした。話を聞く前に状況を把握しておいた方が
いいというのが表向きの理由であるが、調査らしいことをしてみたいというのが本音である。
日輪に見送られた二人は、銀時抜きでも立派にやれるのだと張り切って吉原を出た。
尾けられていることには気付かず、月詠は風呂敷包みを持って町の中心部へ向かって歩いていく。
「駅の方だね。電車かな?」
「……違うみたいネ」
月詠は駅前のデパートに入っていった。目的地らしき場所が分かったことで新八と神楽の
心は躍る。二人は無言で頷き合い、後を追った。
デパートに入ってすぐ、月詠は化粧室へ向かう。二人は入口がギリギリ見える位置で身を隠した。
けれど、五分待っても十分待ってもターゲットは出て来なかった。
(8)
ターゲットが化粧室に入って十五分。新八と神楽は未だ入口を睨みつけていた。
「……もしかして、僕らに気付いて逃げられちゃったとか?」
「そんなわけないネ。私の尾行は完璧ヨ。……あっ、出て来た!」
「えっ、どこどこ?」
神楽に言われて入口を確認したが、出てきたのは別の女性。しかし神楽は早く来いと言って
その女性を尾け始める。
「神楽ちゃん、あの人誰?」
「何言ってるカ、ツッキーアル」
「えぇっ!でも全然……」
新八は前を行く女性を改めて見てみた。顔は見えないが背格好は月詠によく似ている。
というより、背格好しか似ているところがないように見える。ダークブラウンのロングヘアーを
靡かせ、膝丈のスカートをひらめかせ、トートバックを肩に掛けて歩く彼女は、どこからどう
見ても普通のデパートの客で、月詠のイメージとはかけ離れている。
「……あれ、本当に月詠さん?」
「分からないアルか?これだから男は……」
「だってさぁ……あっ!」
月詠らしき女性が向かった先に見知った顔を発見し、新八は思わず声を上げた。
「さっちゃんさんだ!」
「本当ネ」
遅いわよツッキー……さっちゃんが言ったことで新八も遂に月詠だと確信した。
「あっちは確か、脇さんとか……」
さっちゃんの隣にいる女性も見覚えがあった。さっちゃん同様、かつて御庭番に属していた
くのいちで、服部全蔵らと共に「フリーター戦隊シノビ5」を結成していた。
現在はくのいちカフェと花屋で働いていたと記憶している。
「あの三人、仲良いのかな?」
「聞いてみるネ!」
「あっ、ちょっと……」
考えるより直接聞いた方が早いと踏んだ神楽は迷わず尾行を止めて三人の元へ。
「お〜い……」
「なっ!」
ここまで上手く尾行できていたらしく、月詠は二人を見て目を丸くした。
「き、奇遇ですね」
「二人だけ!?肝心な人がいないじゃない!」
「すみません。僕らは買い出しに来てまして……」
詰め寄るさっちゃんに反射的に謝って、新八は月詠の顔を見た。大きな傷痕は彼女が彼女で
あることを物語っているものの、上向きにカールした睫毛にラメ入りのアイシャドー、
ぽってりと盛られたリップグロスに目を奪われて、やはり別人のように見えた。だからつい、
「月詠さん……ですよね?」
確認してしまい、これには神楽から「どう見てもツッキーアル」とツッコまれた。
「ツッキー、可愛いアル!」
「わ、わっちはその……」
「可愛いでしょ。このスカート、私が見立てたのよん。それに長い髪も似合ってるでしょ」
しどろもどろになる月詠に代わって脇が答えた。
「へ〜、三人は仲が良いんですね」
「良くないわよっ!」
これにはさっちゃんが即答する。
「ツッキーの女子力があまりにも低いから色々教えてあげてるのよ。吉原の手練手管だけで
男がオトせると思ったら大間違いなんだから」
「さっちゃんとツッキーは恋のライバルじゃないの?」
「わっちは恋などしとらん!」
「ライバルなんかじゃないわよ!だって彼と私はもう、遥か昔に結ばれて……」
「それはアナタの妄想でしょ」
「煩いわね!とにかく、彼と私は固〜い絆で結ばれてるの。だから今更ツッキーが
ちょっと可愛くなったからって問題ないの」
「そういうことですか……」
結局のところ仲が良いのだと新八は思った。さっちゃんの語りは続く。
「でもフラれたままじゃ可哀相でしょ?だから私がツッキーの女子力を上げてあげるのよ。
私の彼には及ばないまでもそれなりにステキな恋人ができるようにって」
「恋人などいらん。ただ、いつもと違う格好をしてみるのも悪くないと思ってるだけじゃ」
「そうですね。とてもステキですよ」
「新八ィ、いくら褒めてもお前みたいなガキは相手にされないアルよ」
「そんなんじゃねーよ!ただ褒めただけだろー!」
「今日もツッキーの服買いに行くアルか?」
新八の弁解は華麗に無視して神楽は、一番まともに話ができるであろう脇に聞いた。
「違うわよん。今日は美味しいケーキのお店でお茶会なの」
「女子会アルか?私も行きたいアル!」
「かっ神楽ちゃん!?」
「いいわよねぇ?」
「ええ」
「好きにしなんし……」
「ってことだから新八は先に帰ってるネ」
「ええ〜……」
とはいえ女子会に自分が参加するわけにもいかず、新八は依頼人の待つ吉原へと向かった。
次の女子会は「ひのや」だろう。もしかしたら今日の女子会の二次会で使うかもしれない。
神楽と二人で無事に終えられた依頼。結果報告に走る新八の頭上には真夏の太陽が輝いていた。
(9)
土:流石に全部しりとり話ではなかったか……
銀:一応、文章の出だしは前のページの最後の文字と同じになってたらしいよ。
土:どうでもいいけどな……。まあ、今回もお前の知り合いの話だったからお前が話せ。
銀:いやいや、今回は指名手配犯じゃねェんだからお前も話せよ。お前だってほとんど
知ってるヤツらだったろ?
土:そんなことより万事屋……
銀:そんなことっておい……
土:今、拍手が九回目なわけだが……
妙:何ですって!まだ私が出てないじゃない!
九:お妙ちゃんが出ずして「オールキャラ」とはおこがましい!
おりょう:そうよ!女子会が有りなら私達の出番じゃない!
花子:そうや。脇さんなんて名前からして脇役なキャラより、ウチの方が花があるで!
銀:うぉぉっ!またこのパターンか……はいはい、皆のことは俺から管理人に言っとくんで
今日はお引き取りを……
妙:嫌よ!男同士でいちゃつく話に脇役として出るんじゃなくて、私は主役がいいんです!
九:そうだ!妙ちゃんがヒロインで僕がヒーローの話がいい!
銀:いやっ、それだとサイトの傾向が違うからね……おい土方!お前からも言ってくれよ。
おりょう:二人セットになって読者受けを良くしようって作戦ね?ずるいわ!
銀:そういうことじゃなくてね、俺一人じゃ皆の話をちゃんと聞けないなァと……おい土方っ!
土:ゴホン……あー、そろそろ尺もなくなってきたので最後にしりとりをしまーす。
銀:は?何言ってんの?
土:では、しりとりの「り」!
妙:リクエストを受け付けまーす!
九:す……ステキなリクエストを待っているぞ。
銀:えっ、何コレ?マジなの?ただのしりとりなの?
おりょう:ぞ、ぞ……「続編を書いて」ってリクエストでもいいわよ。
銀:ねえちょっと、マジなのかって……
花子:欲を言えばウチも出演したいな。
土:名前とリクエスト内容を下のボックスに書いて送信して下さい。
銀:おぃぃぃぃぃっ!無視すんなよ!これマジでリクエスト?送っていいの?どっち?
土:ったく、送っていいって言ってんだろ……
銀:だから、しりとりにしたせいで本気なのか何なのか分かんねェんだよ!
土:本気でリクエスト受け付けるから最後はお前が締めろ。
銀:はいはい。えーっと……
土:最初は「い」だぞ。
銀:まだやんのかよ!……い、いつも応援ありがとう!これからも頑張ります!!
(10)
すいまっせーん!
こんなんで終わります^^;
リクエストは本当に受け付けてますので拍手かメールからどうぞ!
※現在、リクエスト受け付けは終了しています。
(13.01.05)
2012年8月から年明けまでの拍手お礼文でした。こんなに長い間置いておく気はなかったのですが……^^;
今まで書いたことのない人達を出せて楽しかったです。