(1)
二人:拍手ありがとうございまーす!!
銀:今回の拍手お礼会話文は「あいうえお作文で他己紹介」で〜す!
土:は?俺は聞いてねーぞそんな企画。つーか、タコ紹介って何だ?
銀:お前、他己紹介知らねーの?自己紹介じゃなくて他己、つまり自分以外を紹介すんだよ。
土:俺がお前について、お前が俺について話すってことか?
銀:そういうこと。
土:何で、あいうえお作文?
銀:普通にやってもつまんないからだろ。
土:そういうもんか?
銀:そういうもんだろ。拍手お礼なんだから。
土:互いを紹介すんのがお礼になるのか?
銀:それはお前次第だろ〜。いかに銀さんがカッコよくてステキかってのをお前が上手く伝えれば…
土:おい、何で俺だけなんだ?お前だって俺のことを話すんだろ。
銀:まあねー。つーわけで今回は、互いの好きなことを言い合うバカップルな感じでいけばいいんじゃね?
土:…今回俺達は恋人設定なのか?
銀:そりゃそうだろ…。じゃなきゃ面白くなくねぇ?
土:それもそうか…
銀:じゃあ次から、始まりま〜す!
(2)
銀:まずはお前からね。…はい、坂田銀時の「さ」!
土:…あいうえお、じゃねーのか?
銀:違っげーよ!お前、本当こういうことに疎いな。テーマが「俺」なんだから、
俺の名前でやるんだよ。
土:そ、そうか…
銀:はい。じゃあ仕切り直して…坂田銀時の「さ」!
土:さ、さ…………さ?
銀:そんな深刻にならず、パッと思い付いたもんでいいからさ〜。
土:さ、砂糖が大好き。
銀:……もうちょい何かねーのかよ。別に俺、砂糖をそのまま食ってるわけじゃねーし…
土:パッと思い付いたもんでいいっつったじゃねーか!
銀:あー、分かった分かった。じゃあ次な?坂田銀時の「か」!
土:か……刀?
銀:お前それ、ただ「か」の付く言葉じゃねーか!趣旨分かってる?俺の紹介!
土:刀…は、持ってないよ。
銀:何だそれ!無理矢理、刀と俺を結び付けただろ!?
土:るせェ!次に行け!次!
(3)
銀:ったく……坂田銀時の「た」。
土:た……帯刀してないよ。
銀:それさっきと同じィィィ!!
土:じ、重要なことだから二回言った。
銀:大して重要じゃねェよな?それしか思い付かなかったんだよな?
土:そんなことはない。帯刀していないということは真選組の敵ではない証拠であって
とても重要な…
銀:あー、はいはい。
土:信じてねェな?
銀:どーでもいいけどよー…さっきから何で語尾が「ないよ」なわけ?可愛さ狙ってんの?
土:誰がだァァァ!!
銀:あーお前、テンパると口調が可愛くなるもんな。それでか…
土:ンなわけねーだろ!!だいたい、何で俺が作文如きでテンパらなきゃなんねーんだよ。
天パはテメーだろ。…坂田銀時の「ぎ」は「銀髪天然パーマ」な。
銀:その天パじゃねーし…。まあいっか。じゃあ次は坂田銀時の「ん」。
土:「ん」?
銀:「ん」。
土:「ん」で始まる言葉なんかねーだろ。
銀:少しはあるよ。…んまい棒とか。
土:「んまい棒」でいいのか?前から続けると、「銀髪天然パーマんまい棒」だぞ?
銀:……やだ。
(4)
土:じゃあ、その前の「ぎ」を変えて「ん」に繋げるしかねェか……
銀:よろしく〜。…では、坂田銀時の「ぎ」。
土:銀髪て……
銀:銀髪で?
土:いや、銀髪て。
銀:お前もしかして…
土:いいから次行けよ。
銀:……坂田銀時の「ん」。
土:んパ。
銀:やっぱりな!二つ合わせて「銀髪天パ」って…結局さっき「ぎ」で言ったこと
分けただけじゃねーか!
土:いや、さっきは「銀髪天然パーマ」だった。ちょっと違う。
銀:違わねーよ!略して短くしただけだろ!
土:とにかくこれで「ぎ」と「ん」はクリアだ。
銀:……もう残り二文字だぜ?もうちょい恋人らしくさァ……
土:分かった。次は大丈夫だ!
銀:本当かよ……坂田銀時の「と」。
土:と、と……
銀:恋人らしくだぞ?そうじゃねェとお礼にならねーからな?
土:分かってる!と、と、と、時々……
(5)
銀:時々?
土:とっ時々、煌めく……
銀:おっ、いいんじゃね?次で締めろよ。
土:あ、ああ…
銀:ではラスト!坂田銀時の「き」!
土:き……キモイヤツ。
銀:おいぃぃぃっ!!台無しだよ!何だ?「時々煌めくキモイヤツ」って!!
土:……繋げて聞くと、なかなかに語感がいいな。
銀:よくねーよ!何で最後に「キモイヤツ」で終わるんだよ!
土:お前の名前が「き」で終わってるからだろ。…つーわけで、コイツはこんなヤツだ!
さ砂糖が大好き
か刀は持ってないよ
た帯刀してないよ
ぎ銀髪て
んパ
と時々煌めく
きキモイヤツ
土:よしっ、次はお前の番だな。
銀:なに一仕事終えた感じの顔してんの?見たか?通しで見ると余計に酷いぞ?
土:過去は振り返らん主義でな……
銀:振り返れ!振り返って猛省しろ!全然恋人の紹介になってねーよ!!
土:文句ばっかり言いやがって……結構、難しいんだぞ?お前もやってみれば分かる。
(6)
銀:はっ、なめんなよ?お前と違って柔軟な発想力を持つ銀さんにしてみりゃこんなもん楽勝だぜ。
土:じゃあやってみろよ。
銀:おー、いいぜ。あまりの凄さに惚れるなよ?
土:もう惚れてるだろ。…恋人設定なんだから。
銀:設定とか言うな!……まあいい。今から銀さんの深〜い愛情を見せてやっから。
土:…ハードル上げ過ぎない方がいいんじゃねェか?
銀:大丈夫だって。銀さんにまっかせなさ〜い。
土:じゃあ…土方十四郎の「ひ」。
銀:「ひ」ね。ひ、ひ……開いた瞳孔。
土:……「じ」。
銀:じ……邪魔する者はたたっ斬る。
土:な、なんかそれっぽいな……
銀:ふっ…ちょろいちょろい。次、行けよ。
土:土方十四郎の「か」。
銀:か、か……ん?「か」?
土:どうした?「じ」の次は「か」だろ?
銀:そうだね。
(7)
銀:刀を持ってるよ。
土:テメー……
銀:どしたの?「たたっ斬る」の次が「刀」っていいだろ?銀さん天才〜。
土:………
銀:ほら、黙ってないで次のコールしろよ。
土:土方十四郎の「た」。
銀:帯刀しているよ。
土:やっぱりな!!テメー、俺の考えた「か」と「た」を取るんじゃねー!!
銀:おいおい…ここは「俺達にこんな共通点があったなんて、十四郎カンゲキ☆」とかなる所だろ?
ついでに、気付かせてくれた俺に感謝する所でもある!
土:誰が感謝するか!!真面目にやれこのクソ天パ!!
銀:ったく、うるせェ野郎だぜ…。えっと次は「と」だな。とー…糖分……
土:それはテメーの好物だろうが!!
銀:慌てるなって。俺は「糖分にもマヨネーズ」って言おうとしたんだよ。
土:本当かよ……じゃあ、土方十四郎の「う」。
銀:う、う……う○こみたいにニュル〜っとかける。
土:マヨネーズを侮辱する気かテメー!!
銀:いやだって、どうみてもう○こだもの。それ以外に表現方法ねェよ。
土:ふざけるな!!あれは食材を効率的にマヨネーズで覆う最良の方法なんだ!!
(8)
銀:マヨネーズで覆うって前提がおかしいんだよ。もう次行こうぜ。お前、名前長いから
ちゃっちゃとやらねェと拍手10回分までに間に合わねェよ。
土:チッ……土方十四郎の「し」。
銀:し……真実はいつも一つ!
土:なんかカッコイイが、どこかで聞いたことあるような気も……
銀:まあ、同じ言語を使ってるんだから同じようなこと言うヤツもいるよね。
土:いや、そういうレベルではなく、誰かの決め台詞みたいな……
銀:気のせい、気のせい。ほら、次に行こうぜ。
土:土方十四郎の「ろ」。って……やっぱりさっきの「し」、変えた方がいいんじゃないか?
銀:あれでいいって。「ろ」だな?ろ、ろ……ロウソクとか使ってみねぇ?
土:使わねーよ!!ていうかこれ、俺の紹介なんだろ?糖分とかロウソクとか、テメーの好きな
モン並べ立ててんじゃねーよ!!
銀:銀さん、そこまでロウソクに興味ねェよ。ただ聞いてみただけじゃん。
土:そもそも何で俺の紹介に疑問文が入るんだよ!真面目にやれ!!
銀:はいはい…。そんなにカリカリしないでよ。
土:誰のせいだ誰の!!…次で最後なんだからちゃんと締めろよ!!
銀:はいは〜い。
土:土方十四郎の「う」。
銀:…また「う」?さっきと同じでいいんじゃね?
(9)
土:ふざけんな!そしたら「ろ」と続いて、ロウソクでう○こ描くみたいになるじゃねーか!!
銀:おー……それはかなりハイレベルな羞恥プレイだな。
土:俺の紹介だっつってんだろォォォ!!
銀:分かってるって。冗談だよ。実は最後に相応しい言葉、ちゃーんと考えてあんの。
土:本当だな?じゃあ、言え。
銀:生まれてくれてありがとう。
土:……誕生日はとっくに終わった。
銀:別にいいじゃない。恋人らしくない?
土:…らしいんじゃねーの。
銀:ってことで、今までのまとめ。土方くんはこんな人〜。
ひ開いた瞳孔
じ邪魔する者はたたっ斬る
か刀を持ってるよ
た帯刀しているよ
と糖分にもマヨネーズ
うう○こみたいにニュル〜っとかける
し真実はいつも一つ
ろロウソクとか使ってみねぇ?
う生まれてくれてありがとう
銀:どう?惚れ直しただろ?
土:最初と最後がそれなりな分、途中がより残念な感じに見えるな。
銀:そんなことないでしょ〜。ボケるところはボケて締めるところは締める、そんな俺の生き方が
よく表われてるいい作文だと思うんだけどなァ。
土:…俺の紹介だろ、これ。
銀:うん。
土:お前の生き様を表現してどうする。
銀:あっ……。えー…たくさんの拍手ありがとうございました!!
(10)
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
(11.09.23)
2011年7月から9月までの拍手お礼文でした。久々に季節感のないお礼会話文で、何の前触れもなく唐突にあいうえお作文です^^
単なる思い付きです。拍手お礼会話文は、たいてい出だしだけ考えて後はとにかく管理人の脳内の二人にぐだぐだ喋ってもらいます。
今回の作文も、最初にアドリブに弱そうな土方さんが回答者になって、「か」と「た」は二人一緒で……くらいは考えて、それからは二人にお任せです。
拍手設置時、「時々煌めくキモイヤツ」が気に入ったとコメントいただきました。