(1)

拍手ありがとうございます。大変励みになります。

今回の拍手お礼文はは2011年土誕記念作品になります。

12代目および15代目拍手お礼文で出てきた二人の話です。

↑の拍手お礼文は「お題」にありますが、未読の方でも、

「ツンデレ×ツンデレ」ということが分かっていれば大丈夫です。

銀さんも土方さんもツンデレで、お互い大好きなのにもかかわらず

「お前のことなんか全然好きじゃないんだから」と言っちゃう感じです。

攻受はどうとでも取れるように書いています。

 

それでは、次から本文が始まります。

 

(2)

2011年土誕記念拍手お礼文:似た者同士の誕生日〜第一章〜(銀時視点)

 

 

「銀さーん。お登勢さんから柏餅いただきましたよー。」

「でかした新八!早速食べるアル!」

「………」

 

あのババァ、余計なことを…。俺は長イスで狸寝入りを決め込んだ。

なのに新八は、俺の目の前の位置に柏餅の包みを置く。神楽がバリバリと包装紙を破る音がする。

 

「あっ、神楽ちゃん、葉っぱは食べちゃダメだよ…」

「この前は食べられたネ。」

「あれは桜餅。これは柏餅だから食べられないの。」

「じゃあこのピンクのやつは桜餅アルな?」

「違うよ。ピンク色のは味噌餡が入ってるんだよ。だから、この葉っぱも食べられないよ。」

「難しいアルな…」

 

俺が頑張って柏餅を無視しようとしてんのに、新八と神楽は柏餅の話しかしやがらねェ…。

くそっ…これじゃあ、目ェ瞑ってても意味ねェじゃねーか…

 

「あ〜…俺、奥で寝てくっから静かにしててくれな…」

「えっ!銀さん、柏餅食べないんですか?」

「いらねー…」

「マジでか!?じゃあ私、全部食べちゃうアルヨ?」

「おー、食え食え。」

 

二人が不思議がっていたが、俺は一刻も早く柏餅ゾーンから離れたくて和室に入り襖を閉めた。

敷きっぱなしだった布団に包まり、俺は再び目を閉じる。

 

クソババァ…柏餅なんかよこすんじゃねーよ。気晴らしにパチンコでも行こうと思ったが、この時季、

そこら中の家で鯉のぼり出してるしなァ…雛人形みたいに家の中に飾れよ。男女差別は良くないぜ。

 

…俺が柏餅や鯉のぼりにイラつく理由、それは五月五日がアイツのアレだから。

アイツっつーのは…土方だよ。土方十四郎。分かってんだろ?五月五日は土方の誕生日なんだ。

 

俺と土方は一応、恋人同士ってことになってる。別に、アイツのことが特別好きってわけじゃねェけど

ある時、一緒に飲みに行って…気付いたら朝で、ホテルで、全裸だった。若い読者に配慮して詳しいことは

省くけども、とにかく、ただ隣で眠ってたわけじゃないってことは互いのカラダを見れば明らかだった。

 

さっきも言ったように、俺は別に土方に恋とかしてたわけじゃねェけど、でも、こうなったってことは

アイツは俺のことが好きなんだろうなァって…そう思って「付き合おうか?」って言ってあげたら、

アイツは嬉しそうに頷いた。まあ俺だって、嫌いじゃなかったし、アイツが俺のこと好きなんだったら

付き合ってあげてもいいかな、くらいには思ってたし…

 

そんなわけで三日後の五月五日は、付き合ってから初めて迎えるアイツの誕生日なわけだ。

一応恋人なわけだから、何かしら祝ってやらなきゃって先月初めくらいから思ってるのだが、

どうしたらいいかサッパリ分からん。

 

だいたい…何でアイツの誕生日ごときで俺が一ヶ月も悩まなきゃなんねェんだよ。…悩むっつーか、

ちょっと考えてるだけだけどね。それも、四六時中考えてるわけじゃなくて、今日みたいに暇な時とかに

ちょこっと「どうしよっかなー」って…軽〜くね、そんな感じだから。

そんな感じなんでね…まあ、そこまで真剣には考えちゃいないけど、もう三日前だし、そろそろ決めた方が

いいかなァと、そんな風に思ってるわけよ。

 

…で、何をするか。

 

とりあえず、プレゼントだろ?ていうか、プレゼントがあればいいよな?俺、あんま金ねェし…

実は今ちょっと懐が温かいけど、これは鯉のぼりにムカついて出歩かなかったせいであって、

誕生日のために貯めていたわけじゃ…

そもそもアイツは物欲ねェし、マヨネーズにリボンでも巻いてやりゃ、それでいいだろ。

 

でもなァ…あんまりしょぼいもんやって、俺の誕生日もしょぼかったらヤダなぁ…。

まあアイツは俺にメロメロだから、黙っててもすっげェプレゼントくれると思うけどね!

 

…だったら俺も、もうちょいいいもんやった方がいいか?いや別に、喜んでほしいとかじゃなく、

あくまでも十月の俺の誕生日を見据えてのことだからな。

 

えっと…ラッピングマヨと、その日の夕メシを奢るってのはどうだ?…その後の宿代も、

出してやったっていいけど。…でもそれだと、俺が金出す以外ほぼ普段のデートじゃね?

まあ、そんな特別な感じにしなくてもいいんだけど、つまらねェ男だと思われたくないからな。

土方の誕生日なんて本当にどーでもいいんだけど、誕生日闘士(バースデーファイター)の名に

傷を付けるわけには…デキる男の辛いところだな。うん。

 

つーことで…土方といえばマヨ、以外何だ?煙草?いい感じのライターでもやるか?

…でもアイツっていつもマヨ型ライター使ってるよな?あれしか使わねェのかな?そしたら同じもん…

やったって仕方ねーよな…。ライターは却下。

 

あとはアイツが興味あるもんといえば…真選組?いやいや…アイツに真選組グッズって訳分かんねーよ。

だいたい、真選組グッズってなんだよ。そうじゃなくてこう…仕事に使えるような?…筆?…刀?

いや、アイツの刀は決まってるしなァ…

そうだ!手入れの道具なんてどうだ?刀の。よしっ、ちょっと行ってみっか…。

 

俺は布団から出て襖を開けた。

 

 

「あっ、銀さんギリギリセーフですよ。最後の一個です。」

「おう。」

 

新八から柏餅を受け取って、それを食いながら玄関に向かう。

 

「あれっ?出掛けるんですか?」

「…パチンコ。」

 

恋人の誕生日プレゼントを買いに行くなんて、チェリーの新八に言ったら可哀想だからな。

決して恥ずかしいからじゃないぞ!

 

(3)

 

「よー鉄子、元気でやってっか?」

 

俺は鉄子のいる鍛冶屋にやって来た。やっぱ、刀のことは刀鍛冶に聞くのが一番だろ。

 

「何とかやってるよ。今日はどうしたんだい?」

「いやちょっと、刀の手入れについて教えてもらおうかと…」

「銀さんだったら無料でやってあげるよ。」

「あっその…たまには、自分でやってみたくて…ハハッ…」

「そう?それなら…ちょっと待ってて。」

「おう。」

 

鉄子は一旦奥へ引っ込み、いくつか箱を抱えて戻って来た。

その箱を一つ一つ開けて説明してくれる。

 

「刀の手入れって、簡単に言うと古い油をとって新しい油を塗る作業なんだ。だから、古い油を拭き取る

紙と、打ち粉、それと新しい油を塗る用の紙が必要だね。…もちろん刀に塗る丁子油もね。」

「それって…高級なのとそうでもねェの、とかあんの?」

「今は他の星からの安い輸入品も沢山入って来てるよ。でもやっぱり私は、この国の刀はこの国のもので

手入れをしたいと思うな。まあ、その刀に合っていれば輸入品でもいいんだろうけど。」

「なるほどね〜…やっぱ、国産は高級品なわけか。」

「銀さんだったら安くしとくよ。」

「おっ、マジで?サンキュー。」

「刀を持って来てくれれば一番合う道具を選べるから、今度持ってきてよ。」

「えっ?」

 

マズイ…俺の刀に合わせても仕方ねェじゃん。だからって、ここまで色々聞いてんのが土方のためだとか

そんな風に思われんのは恥だ…

 

「…え、えっと…俺、その辺で拾ったヤツ使うこともあるから、できるだけオールマイティーに

使えるのがいいかなァ…」

「…村麻紗なら、これがいいんじゃないかな。

「なっ!…はぁ!?ななななに言ってんの!?何で土方の刀が出てくんだよ!」

「違うの?恥ずかしそうにしてたから、てっきり…」

「そ、そんなんじゃねェよ。アイツの誕生日なんかこれっぽっちも意識してねェし!!」

「誕生日なんだ…」

「たっ偶々、アイツの誕生日が近いけど?でもこれは、誕生日とは一切関係ねェからな!じゃあ!」

「あっ、銀さん…」

 

俺は逃げるようにして鉄子の店を後にした。

 

 

 

「あああああ〜!!」

 

俺はその辺の路地裏に入り一人頭を抱えて蹲った。

何でこうなるんだよ!バカ!俺のバカ!どーすんだよコレ…。あんなこと言っちまったらもう、

買いに行けねェよ…。あ〜…何でこうなるかなァ…

道具なら他でも買えっけど、鉄子が選んだモンなら絶対ェ間違いねーしなぁ…

 

「ハァ〜…」

 

空はムカつくくらい青く澄んでいて、家々の鯉のぼりはこれ見よがしにはためいていた。

 

 

(4)

〜第二章〜(土方視点)

 

 

「トシ、柏餅食うか?」

「サンキュー、近藤さん。」

 

外回りから戻って来た近藤さんが柏餅を手に俺の部屋へやって来た。

俺は仕事の手を止め、部屋に置いてあるポットで近藤さんの分の茶を淹れる。

 

「柏餅といえば、もうすぐトシの誕生日だな。」

「そ、そうだな…」

 

誕生日と言われて俺は何故か落ち着かない気分になる。

 

「五日はトシ休みだったよな?お妙さんの所にでも行くか?」

「あ、いや俺は…」

「遠慮することなどない!ドンペリのドンペリ割りで祝ってやるぞ。」

「いや、その…ちょっと、先約が…」

「先約?…あー、すまん!そうか、今年は万事屋と過ごすのか!」

「ま、まあな…」

 

俺は別に近藤さんと飲みに行くのでも構わないんだが、五日はアイツと会う約束をしちまったからな。

約束を守るのは人として当然のことだ。アイツに祝ってもらえるのが楽しみなわけじゃねェ。

だいたい、アイツは常に家賃滞納してるようなヤツだ。プレゼントなんて買えるとは思えねェ。

それでも一緒に過ごせるだけで嬉しいとか、そんなことは思っちゃいねェが、アイツの「祝いたい」って

気持ちはもらってやらねェでもない。

 

「…トシ?どうした?急に黙って…」

「いや、何でもねェ。この柏餅、美味いな!」

 

俺は柏の葉を剥がし、餅にマヨネーズをかけて口に運ぶ。

 

「それにしても…トシと万事屋が付き合うと聞いた時は驚いたもんだ。もう、ひと月くらい経ったか?」

「四十三日だ。」

「えっ。」

「あ、いや…そう!だいたい一ヶ月くらいだな。」

「そうだよな〜。」

 

近藤さんは懐かしそうに目を細める。…何で近藤さんがしみじみしてんだ?

まあ俺は別に、感慨深くなんかねェけどな。…あ?じゃあ何で四十三日なんて正確な日数が

分かってんのかって?そ、それはだな…仕事柄、何でもきっちり数える癖があって…本当だぞ!

付き合いが長くなったからって何とも思わねェが、物事を正確に把握することは重要だからなっ!

 

「それで…万事屋とは上手くいってるのか?」

「まあ、それなりに…」

「そうかそうか。じゃあ、誕生日デートも楽しみだな!」

「別に…そんな楽しみってわけじゃ…。」

「照れるな照れるな。俺とお妙さんもそのうち、お前らみたいにラブラブになるから待っててくれよ。」

「俺達、ラブラブじゃねーし…」

 

近藤さんは「万事屋によろしく」と言い残して部屋を出て行った。ったく…近藤さんにも困ったもんだ。

自分があの女に執着してるからって、俺が万事屋にそんな強い想いを抱いてるとは限らねェだろ…。

そりゃ、俺達は付き合っているが、それだって万事屋が「付き合おう」って言ったから了承しただけで…

別に前々から好きだったとか、そういうのは全く…

 

そんなわけで、俺の誕生日だからって浮かれたりはしねェ。アイツがどんな計画を立てていようと

俺はただ、いつも通りの生活を送るだけだ。誕生日が二日後に迫っていようが何ら変わりはねェ。

…机の上に書類が積み重なっているのは仕事量が多いからであって、決して集中できてないわけじゃねェ。

万事屋と誕生日を過ごすくらいで、俺が心乱されるなんて有り得ねェよ。

 

むしろ大変なのはアイツの方だろ?金がねェのにどーするつもりなんだか…。頑張って働いてんのかな。

まあ、アイツなりに一所懸命やった結果なら、何であっても俺は…

すっ好きだからとかじゃねーぞ?俺の誕生日を祝うために頑張ったなら、喜んでやるのが礼儀だからだ。

そしたら俺も、アイツの誕生日には頑張らねェとな…。

 

言っておくが、アイツの誕生日なんか本当はどーでもいいんだぞ?ただ、祝ってもらったお返しを

するのは当たり前のことだろ。…これで五ヶ月先まで付き合えるとか、そんなこと考えちゃいねェよ。

アイツとの付き合いが続こうが続くまいが何とも思わねーし…。

ましてや他のイベント事も一緒に…とか全く思ってねェ!

 

…まあ、アイツが一緒に過ごしたいんなら過ごしてやってもいいがな。

 

何にせよ俺は、付き合って最初のイベントだからってワクワクもしてねェし、ドキドキもしてねェ。

誕生日だから何?偶々五日が休みで、一応付き合ってるから会う約束しただけだし…くらいに思ってる。

 

 

外に目を向けると「五月晴れ」の名に相応しい青空で、いい時に生まれてきたなとそんな事を思った。

 

(5)

〜第三章〜(銀時視点)

 

やべェ…。結局何も用意できてねェまま前日の夜になっちまった!

土方がガッカリするとか、そんなことはどうでもいいけど、恋人の誕生日も碌に祝えない男だとは

思われたくねェ。とりあえずコンビニ行ってマヨネーズと煙草買ってくるか?俺の器用さを活かして、

それらをいい感じにラッピングしてやりゃ、格好は付くだろ…。

 

俺は押し入れの中の神楽を起こさぬよう、そっと家を出た。

 

 

 

「銀さん、こんな時間に買い物?」

「は、長谷川さん…ここで働いてたんだ…」

 

コンビニに行ったら長谷川さんがいた。…ここで俺がマヨネーズと煙草なんて買ったら、絶対ェに

土方用だってバレる!もし長谷川さんが土方の誕生日を知ってたら、俺が前日に慌てて準備してるって

ことにも気付かれる!そうまでして祝いたいんだと思われたら厄介だな…。

ここはテキトーに甘いモンでも買って、別のコンビニに行くか。

 

俺はプリンとイチゴ牛乳をレジカウンターに置いた。

 

「こんな夜中に食うのかよ。銀さん、太るぜ。」

「るせー…」

「そういえば明日って副長さんの誕生日なんだって?…新八くんに聞いたよ。」

「そうらしいね…」

「らしいって…実は色々考えてんだろ?その日は午前中で仕事終えて、誕生日に備えるみたいじゃない。」

 

新八のヤツ、余計なことを…

 

「…子どもの日くらい、二人を休ませてやろうと思っただけだ。」

「またまたァ…そんなこと言って、結構ラブラブなんだろ?付き合ってまだ一ヶ月くらいだっけ?」

「四十四日。」

「へっ?」

「あ、いや…一ヶ月とちょっとくらいだった気がする。」

「それくらいだとまだ『一緒にいるだけで幸せ』とか思っちゃう時期だろ?」

「さあ…」

「羨ましいなァ…。俺とハツも最初の頃はさァ…」

 

 

それから二時間以上、長谷川さんの苦労話を聞かされて、漸く店を出ることができた。

 

次に行ったコンビニにはマヨネーズも、土方がいつも吸ってる煙草も売ってなかった。

…そろそろ日付が変わる。零時過ぎたら土方に電話とかした方がいいかな?多分、まだ起きてるよな。

休みの前の日は溜まってる仕事全部やってから寝るって言ってたし…。

まあ、寝てても大好きな銀さんからの電話だったら起きるだろ。ていうか、起きろよな。

一番最初に「おめでとう」って言ってやるんだから…

 

俺は三軒目のコンビニの入口脇にある公衆電話の受話器を取った。

外からコンビニの時計を見ると、二本の針は真上で重なっている。

念のため時報で確認しようと十円玉を入れて時報の番号を押した…はずが、天気予報が聞こえてきた。

あれっ?時報って一七七じゃなかったっけ?一〇四?一一九?一一〇…は警察だろ…

 

そうこうしてるうちにコンビニの時計の針は進んでいく。

こうなったらコンビニを信じよう!俺はもう一度十円玉を入れて土方の番号を押した。

…記憶力がいいから覚えてるだけであって、土方だから覚えたとかじゃねェからな。

 

トゥルルルル…

 

受話器の奥でコール音が鳴る。二回、三回…やっぱ寝てんのかな。ていうか、寝てても出ろよ。

愛しの銀さんがわざわざかけてやってんのに…

 

「あっ…」

 

俺は今、公衆電話からかけている。つまり向こうは俺からだって分からねェんだ。

面倒だが家に戻ってかけ直…

 

『もしもし?』

 

受話器を置こうとした直前、電話が繋がった。

 

「あ、あのっ、えっと…ひ、土方?」

『…万事屋か?』

「お、おう…」

 

心臓が急激に活性化して、血の巡りが良くなりすぎてその反動で手が震えだす。

…全ての血管がドクドクいってっから全身ビクビクしてんだよ!土方に焦ってるわけじゃねェ!

 

『…何か用か?』

「あああの、その…」

 

心臓うるせェェェェ!!なんかもう、足まで震えてきて立ってらんねェ…早く終わらせねェと。

 

『万事屋…?』

「たたっ、たんじょーびおめでとー!」

 

ガチャッ!!

 

こちらの要件だけ言って、俺は電話を切った。

 

「ハァ、ハァッ…」

 

疲労困憊の俺はその場で座り込み、休憩を取ることにした。

断わっておくが、この疲労は土方に電話したのが原因じゃねェぞ?夜中にコンビニ三軒も回ったせいだ。

(11.07.08)


2011年土誕版拍手お礼文でした。土誕と言いつつ7月まで置いてました。長くなったので一旦切ります。続きはこちら